宇宙兄弟 300話のネタバレ&感想になります。
第300話 祝福の火花
内容ネタバレ
幼い頃のせりかの誕生日。
両親から祝われ喜ぶせりかだったが
父親は病気のためか手に力が入らないようでクラッカーを鳴らすことも出来なかった。
そんな父親の代わりにクラッカーを鳴らしたせりかは
祝われた後自室にて未来の自分に宛てた手紙を書いていた。
”未来の私へ”から始まったその手紙には
今、宇宙飛行士になれたのかISSには乗れたのか
実験が上手くいったのかについても触れられており
上手くいっているのならお父さんもきっと喜んでいるはずだと綴られていた。
その上で「もしお父さんがうまくあなたを祝ってあげられなくても
許してあげてください、多分お父さんは・・・」
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ISSと分離し地球への帰還の途に就くせりかは
船の中でクルーと共にISSで起きたことを振り返っていた。
記憶の中に残った景色として後半のオーロラについての話になったところで
コマンダーであるロビンは”窓から見える景色”で言えば
”この後”見られる”プラズマ”は必見だとして
昔ブライアンが初フライトの飛行士に毎回言っていた言葉を語る。
それは「帰還の時に見えるプラズマを見逃すな」
「宇宙飛行の”終わり”を告げる”祝福の花火”だ」というものだった。
さらにブライアンはそれを見た者はまた宇宙に呼ばれるのだという
ゲン担ぎにしてしまったらしく
それを聞いた絵名が嬉しそうな表情を浮かべる中
せりかは実験に成功したとはいえかなり無茶なことをしたことを気にしているようで
自分はまた宇宙に来れるのかなと正反対の表情を浮かべていた。
しかし絵名から”宇宙”が呼んでくれるんだからエンリョなく来れるねと言われたことで
その言葉の意味に気づいたのかようやく笑みを見せていた。
そしてついに2回目のスラスタ―の噴射を告げるカウントダウンが始まり
せりかはもっと宇宙にいたかったなと思いながら時計を見ていた。
徐々にカウントダウンが進む中、これから遠ざかるISSに最後の別れを告げ
スラスタ―の噴射が始まる中、
せりかは幼い頃未来の自分に宛てた手紙のことを思い返していた。
ISSのことについて、実験のこと、父親のことについて綴られた手紙を取り出し
幼い頃の自分に向けて上手くいったよ!と誇らしげに報告していると
軌道離脱噴射についてのカウントダウンが始まりそれが終わると共に
メインエンジンが点火を始めせりか達の宇宙飛行は最後の時を迎えていた。
そしてエンジン区画が切り離され
船内がその衝撃でガタガタと揺れる中
大気圏突入を報せる通信が入る。
その時せりかは船の窓から外の様子を見ながら
未来の自分に宛てた手紙に綴られていた一文を思い返していた。
「もしお父さんがうまくあなたを祝ってあげられなくても許してあげてください」
「多分お父さんは」
「ヒモを引く力がないかわりに心の中で密かに」
「祝福してくれてると思います」
「クラッカー一万発くらいの力強さで」
そのことを頭に思い描いた時
窓の外にはまるで時を超えて届いたかのように
”祝福の花火”が灯るのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回に引き続き今回はせりか達がISSから離れ
地球へ帰還するため大気圏突入まで描かれていたわけですが
最後のページにあった通りこれも親子の愛なんだろうなという感じです。
未来の自分に宛てた手紙についてはあんまり珍しくないというか
私の通っていた学校でも宿題のひとつとして書いた記憶があります。
まあ、それにしたってせりかさんの書いていた手紙の内容と
今のせりかさんがどれほどシンクロしているのかと思う位に
あの時の夢が現実になっていたのは正直驚きましたけどね。
子供の頃に描いた夢が現実なものとして叶ったわけですから
それだけでもすごいのにそれ以上ですからね・・・。
まあ、せりかさんに関しては父親のこともあって
夢というあやふやなものではなかったのかもしれませんが
正直言葉もない位に大したものだと思います。
ともあれ今のところは無事に大気圏突入までこなせたわけですから
後は無事に着陸できるかどうか。
ブライアンの時もそうですが
帰還した際のトラブルで・・・なんてことも少なくないと思いますので
ここまで来たならどうかこのまま上手くいってほしいものです。
十中八九大丈夫だとは思っているんですが
ブライアンという先例がある以上ちょっと心配になってしまいますね。
まあ、六太の帰還時には何らかのトラブルが起きそうな気もしていますが(苦笑)
ついでになってしまいますが300話到達おめでとうございます!
最終的に何話まで連載されるかはわかりませんが
ファンの一人として少しでも長く連載してくれることを願っています。
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