鉤月のオルタ 最終話のネタバレ&感想になります。
最終話 少年期の終わり
内容ネタバレ
意識が朦朧となりながらグルシアのことを思い出していたアゼルは
剣を持ちスレイマンへと向かっていくグルシアに追い縋り
ボクが代わりになるから!と叫んでいた。
グルシアがスレイマンの手にかかるのを見ながら
ボクが全部背負うから!姉さんを殺さないでと懇願し・・・。
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殺さないで・・・と呟くアゼルを見てガザーリは
やはりまだ置き去りにされたままの子供にすぎんか・・・と落胆しながらも
アゼルの目を外にいるイェニチェリへと向ける。
そして我々を置いて時代が変わるのだと告げるも
意識をとり戻したアゼルが復讐を諦めるはずもなく
オレはあんたのようにはならない、
あの男に奪われたものを取り返すだけだと言い放っていた。
そんなアゼルを放りなげたガザーリはそれでよかったのかもしれぬ、
かつて己がそうであったようにと告げると
持っていた剣をアゼルに投げ自分がその後始末をつけようと
もうひと振りの剣を構えていた。
場外では次の砲撃準備が整い
待機するように指示したイブラヒムが自身の剣を持ってこさせていた一方
アゼルとガザーリの戦いが始まる。
傷ついた身体でありながらも激しい攻撃を加えるアゼルだったが
ガザーリには通じず拳で反撃され何本か骨を砕かれてしまうことに。
その衝撃により再び意識が朦朧とする中、
クルトがアゼルの剣を携え姿を見せる。
そして自身の剣を受け取ったアゼルのこんなところで終われるものかと
繰り出した一撃はガザーリの体を貫いていた。
そこへ外に何かの報せを送ったハユルも姿を見せ
手ひどくやられたガザーリにもう終わりにしようと声をかけていた。
しかしガザーリが最期にアゼルを道連れにしようとしたのか
持っていた剣をアゼルに向けた瞬間
イブラヒムが投擲した剣がその身を貫いていた。
イブラヒムに向けてその名を叫んだガザーリに対し
イブラヒムの指示により火矢が降り注ぎ
ガザーリはまるで歓喜に満ち溢れるかのように命を落とすのだった・・・。
その後、ハユルによりアゼル達の機転により上手くいったのだと報告がなされ
意識を喪っているアゼルに肩を貸しながらクルトは
こいつが親父たちをとイブラヒムを睨みつけていた。
ハユルのとりなしによりアゼル達が兵となることが決まるが
イブラヒムの瞳を見て何かに気付いたクルトは
困惑しつつどういうことだよ・・・親父と呟き・・・。
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ダマスクスはその後数日間燃え続けた。
近隣の街、村々は多くが破壊され行政機能を失い
オスマン帝国の直轄領となる。
ガザーリに従った兵や民は見せしめとして処刑され
戦死者は3000人を超える。
そして1521年第10代オスマン帝国皇帝スレイマン1世は
西方(ヨーロッパ)への親征を開始し
”赤い林檎の国(クズル・エルマ)”をその視界に捉えるのだった。
それから時が経ちシナンのもとに身を寄せていたアイラは
アレクサンドラとして後宮に入ることに。
後にスレイマンの寵姫ヒュッレムとして歴史に名を残す彼女の心残りは
アゼルともう二度と会えない事だった。
そして後宮へと入る直前足をとられ転びそうになったアイラは
イェニチェリの一人とぶつかってしまい
慌てた様子で謝りながら顔をあげるとそこには
二度と会えないと思っていた少年の姿が・・・。
”これは後にもう1人のイブラヒムとなる少年の始まりの物語”
第1部 完
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
第1部完と締めくくり最終回を迎えたわけですが
まあぶっちゃけ、打ち切りだろうなと(苦笑)
その後の物語は麻日先生のツイッターにて公開されるとのことですが
このタイミング、こんなにも伏線が残ったまま終了というのは
客観的に見ても打ち切りでしょうね。
私自身このブログで紹介していることもあって
シナリオそして画的に好きな作品ではありましたが
今一歩足らなかったということなのかなと。
このブログでも取り上げているキングダムを筆頭に
近年戦記物が結構人気を博していましたし
オスマン帝国という他ではあまり取り上げないところに焦点を当てていた
作品だっただけに終わってしまうのは凄く残念です。
それにしてもこの作品を目にしてからというもの
wikiでオスマン帝国のことを調べてみたりしたんですが
ぶっちゃけよくわからなかったですね。
スレイマン1世とか固有の人物も編集されていたので
読んでは見ましたがこの作品が正史通りに進んでいるのかどうかも
イマイチわからなかったですしもやもやした印象が・・・。
元々大学とかで専攻しない限りはオスマン帝国自体
世界史でちょっと触れられているだけですので
なかなかに難しい歴史があるのは理解できましたけどね。
だからこそ正史かIFかは別として
オスマン帝国のことを詳しく知るいい機会だと思っていましたが
このような結果となってしまい残念です。
とりあえずツイッターの続きを公開するらしいので
折を見て見に行こうかなと。
今回は結果として短い連載となってしまいましたが
私的に嫌いな作品ではなかったので
別冊少年マガジンで連載されるかどうかはわかりませんが
麻日隆先生の次回作に期待したいと思います。
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