鉤月のオルタ 3話のネタバレ&感想になります。
第3話 邂逅の峠(前編)
内容ネタバレ
アイラと呼ばれた少女とその弟アチェクとヤームルは
母親が病にかかってしまったためか
家では養えなくなってしまったようで
奴隷として買われてしまうことに。
そんな彼女らが馬車に乗ってどこかへと運ばれている頃
アゼルはクルト達と共にさびれた村にある廃墟に身を寄せていた。
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イモの皮むきする傍らでアゼルが廃墟となった教会に残された
異教徒のものと思しき本を読んでいた
そんなものを読んでも腹は膨れないとイモの皮むきをする
クルトといつものようにじゃれ合う中
何かと彼らを気にかけてくれるウルマックという年配の女性が
パグラヴァという焼き菓子を持って差し入れにやってくる。
クルトが早速その好意に甘える中
アゼルは峠のほうに何かあるのに気づき
狩りに行ってくるとバイクシュに言い残し
馬に乗るとクルト二人で峠へと向かうことに。
二人を見送ったウルマックは
この村はさびれてて若い子がいてくれると賑やかでいいとして
もうここに来てひと月、そろそろ畑でも持ったらどうだと言い残し帰っていくが、
バイクシュはもうひと月になるかと、そろそろここも出なくてはいけないと考えていた。
廃墟である教会の中へ入ったバイクシュはあれから7年早いものだと思いながら
中に積んである無数の布の切れ端を手にする。
その切れ端にはイェニチェリのものと思われる印があり
皆の仇を取るんだと叫んでいたアゼルを頭に思い浮かべながら
あの日の誓いを本当に成し遂げるつもりなのかと呟いていた。
しかし帝国はあまりにも巨大であり我々だけではどうにも心もとないと考えていた
バイクシュのもとへ、シナンと呼ばれる人物から知らせが届く。
シナン殿から知らせとは珍しいと思いつつも
ここまで運んできてくれた鳥の足に括りつけてあった手紙を見ると
そこには”皇帝急死の噂あり”との火急の報せが!?
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一方その頃、アイラ達を乗せた馬車は峠へとさしかかろうとしていた。
ここまで大人しく馬車に揺られていた弟達だったが
下の弟ヤームルが空腹のために泣き出したことがきっかけで
上の弟アチェクまで一緒に泣き出してしまう。
アイラは必死に泣き止ませようとするが
今まで我慢していたのが一気に噴出してしまったらしく
なかなか泣き止まずにいるとそこへ御者をしていた男から
うるせえぞガキども!という怒鳴り声と共にムチが。
アイラは弟たちを守ろうとなんとか男を止めようとするが
男はお前もだとアイラの髪を掴み
お前らは口減らしに親に売られたんだ、奴隷は奴隷らしく言う事を聞けと言い放つ。
ちょうどその場面を追いかけてきたアゼルたちが目撃したことにより
二人は馬車にいる子供たちを助けることを決め
残りを全員潰すために動き始める。
アゼル達が瞬く間に後衛にいた兵士達を始末し馬を奪われたことで
兵士達も本気になったらしく一人の兵士がアゼルに向かって銃を向けていた。
その銃の一撃はアゼルの身体にこそ当たらなかったが
外套に当たったためかバランスを崩してしまい落馬しかけてしまうことに。
しかしアゼルは手綱を介してクルトと息の合った行動を見せると共に
落ちかかった際の遠心力を上手く利用する形で
馬車へと乗り込むことに成功する。
馬車へ乗り込んできたアゼルにアイラは弟たちを守らんと睨みつけるが
次の瞬間アイラ達を縛り付ける鎖ごと馬車を切り飛ばしていた。
そしてそのまま御者の男を始末したことで残るは部隊を率いていた隊長だけになるが
その男は始末した他の連中とは違うらしく
やはり雑兵は所詮雑兵かとまるで狼狽えてはいなかった。
鎖から解かれたアイラは何の目的のためにそうしたのか分からず
私達をどうする気だとアゼルに問いかけるが
次の瞬間手足を縛っていた縄を切られ
返ってきたのは別にどうもしない、好きにしろという言葉だった。
さらにアゼルからどこへでも行きたい所に行けばいい、
家に帰りたいなら送ってやると言われるものの
アイラは帰る場所もなく何処に行けばいいかもわからず
ただ泣くことしか出来なかった。
そんな彼女を弟達はなんとか泣き止ませようと励ましていたところ
アゼルは着ていた外套をアイラに投げかけ
だったら俺達と一緒に来ればいいと手を差し伸べると
アイラは泣きじゃくりながらその手を取るのだった。
彼女の手をとったその時、残った敵の隊長は狙いをアゼルに決めたらしく
駆っていた馬から飛び出しアゼルへと斬りかかっていた。
アゼルは自身も鞘を盾に、迎え撃つものの
飛び込んできた勢いまでは消せなかったようで
そのまま敵の隊長と共に馬車から投げ出されてしまう。
その勢いのままにぶつかってしまったアイラもまた同じように馬車から落ちてしまい
弟達の姉を心配する声がした次の瞬間
いち早く立ち直った隊長はナイフを馬車を曳く馬に投げつけていた。
傷つけられた馬が暴走する中、アゼルはクルトに馬車を頼むと
目の前に立つ男を睨みつけながら剣を抜き宝玉に触れ
イェニチェリは殺す絶対にと呟き剣を構えるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
バイクシュの口からあれから七年と出てきたことで
あれからどれだけの年月がわかったわけですが
アゼルにしてもクルトにしても子供の時と変わらない部分もあったようで
ちょっと安心しました。
戦いに入ってからはあれから随分強くなったなと思うところも多く
成長した姿を見せてくれましたが
復讐に関わる部分以外はそれほど変わってはいないみたいです。
それにしても一瞬で敵兵を始末したのもそうですが
一体どのくらい強くなったんでしょうね?
どの敵もほとんど一瞬でやられてしまったので
強くなったのはわかりましたがそれがどの程度なのか
イマイチ把握できなかったですし。
次回予告で再会と剣戟とありましたので
敵隊長との戦いで明らかになるとは思いますが
気になるのは再会が誰を指すのかについて。
再会という言葉から言って前にアゼルが出会った人の誰かだとは思いますが
それがあの隊長のことを指すのかどうなのかもわからないので
なんともいえないところです。
顔を隠した隊長のことを指しているのだとしたら
わざわざ覆面で隠していることから
ユトゥマの可能性もあるのかなと。
あれから七年経っているわけですし
少数の部隊の隊長になっていてもおかしくはないかなと。
どちらにしても次回で誰なのか分かると思いますので
再会するのが誰なのかも含めて色々楽しみです。
もしあれがユトゥマだとしたらアゼルがどう思い行動するのかも
気になるところですしね。
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