魔法使いの嫁 55話のネタバレ&感想になります。
第55篇 First impressions are the most lasting.Ⅲ
内容ネタバレ
髪が蛇になってしまっているところを見られたゾーイは
焦った様子で見るな!と叫びながら逃げ出してしまっていた。
チセはすぐさまルツに後を追うようにと指示し
ちょうど居合わせたリアンとアイザックに
何が起こったのか説明することに。
そしてアイザックからあれはヘッドホンではなく
防音用のイヤーマフだと聞き
謝らなきゃとゾーイの後を追いかけるのだった。
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リアンとアイザックもまた見たからには放っておけないとして
追いかけることを決めルーシーもまたリアンから
お前がそれ(イヤーマフ)を持っているなら
お前が謝らなきゃいけないんじゃないかと言われ
舌打ちしつつも一緒に追いかけることに。
その途中、チセは彼の変容に心当たりがあるそぶりを見せたルーシーから
ゾーイが蛇髪族(ゴルゴーン)と呼ばれる種族であることを聞かされることに。
リアンやアイザックもその種族のことを知っているらしく
元は旧い神として信仰されていたものの名前だが
今ではかの一族の登録名として使われ
過去には肉や体液、邪眼欲しさに乱獲された保護されるべき種族とのことだった。
しかしアイザックによると蛇髪族は人間と会話できないとされているらしく
発声の音域の違う彼らがこんな人間の多いところなんて考えられず
さらに一番の極めつけは邪眼をもっていることであり
いつもその力が働いているわけじゃないらしいが目の合った相手を
動けなくする力があるとのことで・・・。
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そんな話をしながらゾーイの後を追いかけていたチセたちは
個人庭園と呼ばれる場所へと到着する。
そこは申請すれば小さな庭がもらえるとのことで
細かく区切られて迷路みたいになっていた。
緑のにおいが濃すぎて追うのが難しいと話すルツだが
チセと鼻を合わせることで追うことが出来るらしく
チセたちに先導される形で庭園へと足を踏み入れることに。
その途中、身体の操作が十八番の血筋であるリアンが
軽く植木の上に登り上から見てみようとしたものの
どうやら目隠しの魔術が施されているようで
不自然なくらいの霧に覆われていることがわかるだけだった。
蛇のにおいに集中しながら先へと進んでいたチセは
彼がいるだろう場所を突き止めその扉の前へと到着。
ルツに周りを見張ってくれるようにと頼み
扉をあけるとそこにはゾーイの姿が。
ゾーイは口止めでもしに来たのかとチセたちを警戒しているようで
チセが誤解だと近づこうとした瞬間
ゾーイの髪(蛇)がそれに反応しチセへと襲い掛かる。
しかしどうやら蛇たちはチセのことを傷つけようとしたわけではないようで
何故かチセになつくようにうねうねとまとわりつくだけだった。
ゾーイは何が何だかわからず混乱しつつも
どうして”人間のふり”ができているんだ!?と叫ぶが
次の瞬間ルーシーによってイヤーマフが再びつけられていた。
イヤーマフが戻ったことで落ち着きを取り戻したゾーイは
ルーシーから取り上げて悪かったと謝られることに。
そしてあんたは蛇髪族なの?どうして学院にいるのか尋ねられ
何も答えられずにいたがルーシーから
責めているわけじゃない、ただ理由が知りたいだけだと言われたことで
誰にも言わないことを条件に話すことを決める。
そしていざ話そうとした際に安堵からか泣き出す場面もあったものの
自分のことを語り始めるのだった。
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黒海のほとり蛇髪族の隠れ里で生まれコーカサスの山で育った母は
魔術師で亜人研究者の父に会った。
二人は友人となりお互いの言葉がわかるようになった頃には
母は一つ卵を産んだ。それが自分であると。
卵から生まれたことにチセが驚く中
ゾーイは俺は小さい頃から体が不安定で感覚もコントロールできず
イヤーマフとゴーグルは必需品だったと語る。
蛇と人を行ったり来たりの出来損ないの自分を父や母は愛してくれたし
特別だと言ってくれたが特別光に弱く
特別音やにおいにも敏感で普通の蛇髪族ならコントロールできる邪眼の力も
自分にはほとんどなく条件付けのイヤーマフがないと
勝手に蛇になろうとするひどい体だと。
ゾーイがこの学院に来たのは父に勧められた結果のようで
お前が心配でフィールドワークに出ずらいという
魔術師らしい理由込みでのことだった。
そしてゾーイからお前も人間じゃないんだろうと尋ねられたチセだが
誤解を解くためにこれのせいかもと竜に呪われた腕を露わに。
ちょっと前に竜と会って呪われたというチセの言葉に
皆が困惑しつつもゾーイもようやく納得できたようだが
自分の髪がいつの間にかルーシーにすりすりとなついているのに気づき
慌てて謝っていた。
しかしルーシーは別にいいとして
糸を染めたいくらいの若葉の色ね、きれいだわと笑みを見せていた。
その言葉を聞いたゾーイはここに来る前父から言われた
君をいい意味でも悪い意味でも特別に産んだのは自分達だが
後悔していないから謝ることはできない、
だからせめて君をうつくしいと言ってくれる人に出会える機会を作るよと。
そういわれたことを思い出し
癪だが結構早く叶ったことを内心父に報告するのだった。
今でもなるべく人間には見つからないよう知られないようにしているという
ゾーイがルーシーから魔術師になるのか聞かれ
あれは人間のやることだとしてならないと答える中
チセは扉の向こうからルツの呼びかけを感じ外へでると
そこには何者かを押さえつけているルツの姿が。
その人物はルツによると盗み聞きしていたとのことで
きっとこないだも見ていた奴だと言われ確認すると
そこにはバツが悪そうな表情を浮かべるフィロメラの姿が・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!
感想
今回はゾーイメインの回だったわけですが
なかなかに複雑な出生のようですね。
おそらく彼のような存在はかなり稀で
タチの悪い魔術師に狙われるような存在なんだろうなと。
だからこそひっそりとというか
出来る限りボロがでないように生活していたんだろうなと。
まあ、そんな中でチセやエリアスという
彼から見ればかなり厄介な存在が現れたことに加え
条件付きであるイヤーマフがとられたことで
こんな事態になったんでしょうね(苦笑)
まあ、でもいざ話そうとしたゾーイが涙を流していましたので
彼の中でも誰かに話したい、知ってもらいたいと思う部分があったんでしょうし
そういう意味ではバレたのが風潮しないだろうチセ達でよかったのかも。
とまあ、そこまでだったらそういう事情があったんだ、
これからよろしくねで済むんでしょうけど
フィロメラが盗み聞きしていたことで厄介な事態になりそうです。
前々から彼女はチセのことを探ったり色々動いていましたし
誰かから命じられているような感じでしたからね。
おそらく命じたのはヴェロニカの可能性が高いとは思いますが
彼女の意図がわからないだけに色々気になる部分も・・・。
なんにしても以前は尻尾をつかめませんでしたが
今回は明らかに盗み聞きして捕まったのは間違いないので
フィロメラの口から何が語られるのか楽しみです。
私個人としては以前チセと話していた様子から
彼女が悪い人物ではないだろうと思っていますので
その背後関係を抜きにすれば
チセのいい友人になってくれるのではないかと期待しています。
この学院の裏というか陰で色々きな臭い動きがあるのは
わかっていますので今回フィロメラが捕まったことで
多少なりとも事態が動けばいいなと。
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