2020年6月25日発売の週刊ヤングジャンプ 2020年30号に掲載されている
キングダム 645話のネタバレ&感想になります。
第645話 趙王の命
内容ネタバレ
王翦軍は趙将・扈輒の防衛線を抜くべく
広範囲に展開。
各軍が配置についた時
王翦は本営本陣に全将軍を呼び集めた。
その中には王翦の配下である亜光や倉央達
そして新たに将軍となった王賁、蒙恬、信の姿があった。
王翦が防衛線を抜いてからの邯鄲攻略の
作戦について口を開いた正にその時
邯鄲に入っている密偵から急報が!?
将軍達は李牧が亡くなったのではないかと考えていたが
報告された内容は昨日邯鄲にて
趙王である悼襄王が急死したというものだった。
予想外の事態に誰もが困惑を隠せずにいた一方で
邯鄲では郭開派と李牧派が
互いに疑い合い騒ぎになっていた。
埒が明かんとして郭開は近衛兵に
ここにいる李牧派の人間を捕えるようにと命令するが
近衛兵は我らはあくまでこの国に侍べる近衛兵であり
貴様の私兵ではないと拒否。
我らの仕える次の王はすでにいらっしゃるとして
王太子である嘉の名をあげるのだった。
実験を手に入れた太子嘉はその日のうちに
地下牢に封じられていた賢人達を解放した。
いずれも悼襄王を諫めた罪で投獄されていた
優秀な文官・有力者たちで
朝廷の根幹を務めるべき国士達である。
その中には李牧の姿もあり
涙を流して迎えに来たカイネと再会を果たしていた。
嘉は李牧に指示を仰ぎ
すぐさま王都軍を動かすのだった。
王翦軍本営本陣では
入ってきた急報について話し合っていた。
話は次の趙王についての話になり
前王とは違い次期王の太子嘉が名君の噂で
それに伴い牢獄や野に潜んでいる賢人達が
表舞台に出てくることで
趙は生まれ変わるかもしれないと。
そんな話をしていたところ
邯鄲王都軍が姿を見せたことで王翦は作戦を練り直すとして
各将に持ち場に戻り第二線まで後退するようにと指示するのだった。
その頃郭開は太子嘉が実権を握ったことで
追い詰められており騒ぎが収まるまで身を隠そうとしていた。
何という事だと零していた郭開だったが
そこへ江姫と英書記官が姿を見せ・・・。
そして一方の嘉陣営はこれからの事を話し合い
郭開についても捕えるように指示を出していた。
しかしそこへ突然姿を見せた近衛兵は
何故か太子である嘉達を包囲し
さらに郭開もまた江姫や英書記長と共に姿を現す。
嘉は次期王の名において近衛兵隊長である燕蒙に
郭開を捕えるようにと指示するが
燕蒙は申し訳ありませんと謝り
その様子を見て郭開は笑みを浮かべていた。
嘉は郭開が何かしたのではないかと詰問するが
郭開は私どもは何もしていないと一笑に付し
されたのは”悼襄王”であると告げる。
困惑する嘉陣営を前に郭開は
英書記官に悼襄王の遺言が書かれた書簡を読み上げさせる。
その遺言とは第9代趙王悼襄王は
次の王位を太子嘉ではなく
末子の遷に継がせるものとするというものだった・・・。
「史記趙世家」において著者・司馬遷は
悼襄王が太子嘉を排して行いの悪かった末子遷を
王位に立てた事をこう評している。
『豈不謬哉』
「何と道を外したことか」と。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
なんていうかやっちゃったな趙国・・・
って感じがめっちゃしますね・・・。
前回悼襄王が英書記官を呼んだ時に
何かあるとは思っていましたが
本当に救えないなと。
秦からしてみればそのおかげで
楽に趙を攻略できそうなので良いのかもしれませんが
正直太子嘉が哀れ過ぎて・・・。
それにより李牧も再び処刑の危機にありますし
本当に破滅願望でもあるのかなと。
次代の王となる遷も碌な人物ではなさそうですし
結局趙は秦によって滅ぼされると言うよりも
自滅と言った方が的確かもしれませんね。
本当に救えない状況になった趙ですが
何にしても秦が侵攻をやめるわけもないので
この機に乗ずることになるかと。
どう考えても趙の破滅しか思い浮かばないですが
それもこれも王が自らした決断によるものですので
趙の国民には可哀そうですが
国が亡びると言うのはそういうものかもしれませんね・・・。