真・群青戦記 雑誌掲載最新話

真・群青戦記 第1話 ネタバレ&感想 凶悪犯vs戦国武将!?

2020年1月7日発売の

週刊ヤングジャンプ

2021年6・7合併号で新連載の

真・群青戦記 1話

ネタバレ&感想になります。

 

第1話 兄弟

内容ネタバレ

 

”塵介集”

奥州の戦国武将伊達政宗が

制定した分国法を記した

歴史的文献である。

 

近年発見された第二巻。

制定協力人蘭に

史料に似つかわしくない

現代風の人名が点在している。

 

その者等の素性は

未だ明らかになっていない。

 

そして福岡藩主黒田家所属

”大坂夏の陣図屏風”

 

その右隻第四扇中央石鳥居前

異様な風体の者たちの姿が

描かれている。


とある拘置所にて

接見しに来た男に語る。

 

殺人なんてまともな

精神じゃできないよ。

つまり立派な才能だと思うんだ。

 

じゃあ戦時下の英雄と

殺人鬼の違いって何だと思う?

ミッちゃん。と

 

ミッちゃんと呼ばれた男は

真面目にその事について考えるも

答えは出ずそうこうしている間に

接見の時間が終わる。

 

男は一人キャンプをしながら

先程の質問について考えていた。

 

英雄と殺人鬼の違い

マコトのヤロゥ全然違ぇよ!と

思いつつもその質問の真意は

一体何なのか?と。

 

下手に答えたら

あいつの犯した罪を

肯定することになる。

 

そう決めつけるのは

早いか・・・と思いつつも

俺達はこれでも兄弟だ。

 

同じDNA、同じ親から

生まれた筈なのに

今は全く違く景色を見ている。

 

分岐点はどこだったのか?

あいつとはそもそもが

違っていた気もする。

 

なぜお前は命に疑問を持つ?

山は食べられるもので溢れ

野には穀物が成り

海には塩気のついた魚が泳いでいる。

 

自然はこんなに命を

生かそうとしているのに

お前は人を殺そうと・・・。

それとも冤罪なのか・・・。

 

あくる日、大学に通い

授業を受けていた。

 

しかし弟のマコトの事件は

すでに知られており

遠巻きに噂されていた。

 

友人からミチロウと声をかけられ

最近の状況について話したものの

マスコミはだいぶ落ち着いたが

今度は裁判で忙しく

付き合いにも参加できずにいた。

 

さらに勉強している公務員試験も

身内が犯罪者となった場合

公務員にはなれないだろ?と。

 

そう言ってなんともやりきれない

表情を浮かべるミチロウだが

友人からまだ未決で

無罪かもしれないと言われ

兄が信じてやらないで

どうする・・・と思ったものの・・・。


長野県U市U拘置所定員387名。

刑事被告人・A指標受刑者

未決囚・死刑確定因

様々な被収容者が収監されている。

 

マコトに接見に訪れたミチロウは

風呂が週二回なのに髪がサラサラな

弟の姿にどっちが囚人なんだかと

思いつつ当たり障りのない会話を交わす。

 

マコトからなんで山岳救助隊に

なりたいんだっけ?と聞かれ

山での人命救助をしたいと言っても

お前にはわからないだろうなと考え

安定のためだと誤魔化したりしていた。

 

山は考え事するのにいいとして

ミチロウは前回マコトから受けた

質問について語る。

 

英雄と殺人鬼の違いは

”大義”の有無ではないか?と。

 

マコトはその答えに

僕はそうは思わないなと否定する。

 

現代の殺人犯だって

自分なりの大義の為に

犯行を犯してる人が

大半だと思うしと。

 

ミチロウがお前はどう思うのか?と

問いかけると返ってきたのは

”時代”のみだと思っている

という言葉だった。

 

その言葉を聞いたミチロウは

頭を抱えていた。

 

お前それ殺人の肯定になるだろ・・・

自分がやったって

言っているようなものだと。


弟は友人への殺人未遂容疑で

起訴されている。

 

2月7日21時頃

友人Aの住むアパートで

電化製品のコードを使い

友人Aの首を締め

殺害しようとした疑いだ。

 

被害者は事件から

二か月経とうとしている今も

意識が戻っていない。

 

弟は容疑に対し当初からずっと

曖昧な供述を繰り返している。

 

裁判を傍聴しながらミチロウは

やっていないといってくれ!

せめて執行猶予!と祈るような

気持ちだった。

 

もう十分だお前に

振り回されるのは・・・

俺はお前の引き立て役

じゃねぇ・・・と。

 

学業は必ず学年トップ3

医学部に進学。

 

スポーツもテニス部に入れば

県で一位、おまけに

その圧倒的な容姿!

 

一方おれは警察官採用試験で

少しでも有利になるよう柔道で

むさい男共と組み合う日々・・・。

 

おれはお前のその対照的な

生き様に嫉妬してきた。

 

だけどマコトは節々に

異常性を垣間見せた。

 

家族くらいしかそれに気づいて

いなかっただろうが・・・。

 

裁判長は告げる。

原判決を破棄する。

被告人を・・・。

 

判決が下りミチロウは

抜け殻のように放心していた。

 

弁護士の北村に声をかけられたものの

7年の実刑判決を受け

三審で望みもない現状に

項垂れることしか出来ずにいた。

 

北村からマコトはどんな子供だった?

事件を起こしそうな片鱗は?と聞かれ

マコトは昔を思い出しつつ語る。

よく命で遊ぶ子供でした・・・と。

 

虫をバラバラにするのを注意する

ミチロウにマコトは言った。

 

命の仕組みがどうなっているのか知りたい

命ってなに?と・・・。

 

北村から今回の事件も

その延長なのかと聞かれ

ミチロウは流石にそれは・・・と

否定しつつ話す。

 

でも内心おれはあいつが

怖いんです、昔から・・・。

 

あいつは何をしでかすか

わからない・・・と。


その後再び山でキャンプしながら

ミチロウはマコトの事を考えていた。

 

性別が選べないように

血縁や家族も選べない。

 

親に責任の一端がある事は

否定しない・・・が

でも兄弟は血を分けたからと言って

犯した罪まで別けなければ

ならないのか・・・。

 

何なんだ兄弟って・・・

そう思いながら一人

涙を流していた。

 

判決から二日後

ミチロウは北村と共に

マコトのもとに接見に訪れていた。

 

ミチロウはマコトに

この前の裁判もそうだが

なんで打ち合わせ通り

話さないのかと問いかける。

 

その問いかけに答えることなく

マコトは向かいの房の人に

聞いたことを嬉しそうに語る。

 

3年前滋賀県の高校の校舎が

丸々消えた事件があったが

向かいの人が自分はあの事件の

生存者だと言い張っていると。

 

その人が言うには

自分達は戦国時代に行っていたって

そう言って笑うマコトに

ミチロウは我慢が出来ず

大声で詰問する。

 

お前本当の所どうなんだ!

友達を殺そうとしたのか!?

それともやっていないのか?と。

 

おれはお前を救いたいんだと

訴えかけるように伝えるが

返ってきたのは

ミッちゃんが救いたいのは

殺人犯の兄になる自分だろ・・・

という言葉だった。

 

その言葉を聞き愕然とする

ミチロウにマコトは

僕は生まれてくる時代を

間違えたのかもしれないと言い

接見室から出て行くのだった。

 

接見が終わりミチロウ達は

拘置所を出ようとしたところ

外は大雨だった。

 

ミチロウはその雨が

なんか赤い事に違和感を覚えるが

地中から蝉の幼虫が

大量に姿を現す。

 

そして瞬く間に孵化していき

蝉の鳴き声が鳴り響く。

 

道郎たちが4月だって言うのにと

余りにも異常な状況に困惑する中

孵化した蝉が落ちはじめ

辺りに霧が立ち込める。

 

一方拘置所内では煙が立ち込め

刑務官達が対応に追われていた。

 

事態を収拾しようと動く

刑務官達だがその時

ミチロウを含めた全員が

耳鳴りの様なものを感じていた。

 

そして霧が晴れ

辺りが見えるようになるが

そこにはあるはずのない森が

姿を現していた。


あまりの状況に刑務官達が

状況を確認する中

ミチロウに声をかけてきたのは

収監されているはずの

マコトだった。

 

いきなりの事に動転しつつも

なんで外に出ているのかと

問いかけようとするミチロウだが

次の瞬間マコトに抱きつかれていた。

 

突然の事に呆然とするミチロウに

マコトはただ一言、

ごめんねミッちゃんと告げ・・・。

 

刑務官達が状況を確認したところ

20名以上確認が取れない事が判明し

脱獄だ!との声が上がる。

 

その声を聞きミチロウは

マコトが脱獄したのだと気づくも

マコトは笑みを浮かべ

その場から逃走。

 

ミチロウはマコトの名を呼びながら

その後を追いかけるが

木の根に足をとられてしまい・・・。

 

マコトを見失ったミチロウは

遠くに見える城をスマホで撮りつつ

ここがどこなのか把握しようと

色々調べていた。

 

すでにあの濃霧から21時間経ち

マコトの言ってた話じゃあるまいし

と思いつつ腹が鳴ったことで

流石に何か食べないといけないと判断。

 

何か食い物ないかと

バッグを調べていたが

バッグのサイドにあったはずの

ナイフがないことに気づく。

 

抱きつかれた際にマコトに

盗まれたのだと理解したミチロウは

これ以上間違いを犯すんじゃねぇぞと

思いつつマコトを探しに走り出し・・・。


一方、拘置所では状況を確認した結果

死刑確定囚を含む凶悪犯31名の所在が

わかっていないことが判明。

 

その一人であるマコトは

その頃刀を構える三人の男と

相対していた。

 

男達は麓に砦を気づいたのは

貴様かと疑っているようで

そんな彼らを前に

マコトは笑みを浮かべ・・・。

 

その頃、マコトを探し回っていた

ミチロウだが体力も限界を迎え

足を止めざるを得ない状況に。

 

丸一日水しか飲んでおらず

ガス欠になってしまい

がっくりきていたが

ふとバッグに予備食として

アルファ米があることを思い出す。

 

早速鍋で温めて

周りにビクビクしつつも

口に運ぼうとするが

ガサっという音が!?

 

辺りを見回し木の陰から

誰かがこちらを窺っている事に気付く。

 

まだ少年と思われる男から

あの一夜城そなたが

築いたでござるか?との声が。

 

ミチロウには何のことを

言っているのか分からず

首を傾げつつも

目の前にいるのは

人であることを認識する。

 

しかしその恰好は

現代人のミチロウには

コスプレとしか見えない姿であり

何とも言えない表情で

苦笑いしていた。

 

少年は鍋を温めている

器材を見て興奮しているようで

バーナーを凝視。

 

その様子にミチロウは

ややこしい奴と出会っちまったと

ため息を吐いていたが

少年の来ている羽織に

”六文銭”の紋があることに気づく。

 

それを見て真田家だと知り

オレも大河見てたとして

昌幸?信之?それとも幸村?と

苦笑いしつつ声をかける。

 

少年はバーナーを凝視しつつも

父様と兄様を諱で呼んではなりませぬ

某の名は弁丸と申しますと名乗る。

 

ミチロウは幸村の幼名かと口にしつつも

内心どっちでもいいだろと思い

さらに尋ねようとするが

弁丸から幸村とは何ですか?と言われ

歴史好きめんどくせーと

呆れていた。

 

キミそんなんじゃクラスの

女の子にモテないぞと言うが

弁丸には何のことを言っているのか

わからないようで・・・。

 

真田”弁丸”(後の真田信繁”幸村”)

”真田幸村”という名は後世の

軍記物の中での創作名であったなど

その由来には諸説がある。


一方、マコトは三人の男の一人から

脅しなのか刀で斬りかかられ

顔に一筋の傷を作っていた。

 

三人の男のうち一番偉いと思われる

若い男は主君はどこのどいつだ

答えねば命はないと告げる。

 

マコトはそんな言葉を聞いていないのか

顔に出来た傷に手を当て

血が出ていることを理解し笑っていた。

 

若殿と呼ばれる男は

目の前の男(マコト)が

気が触れていると判断し

切り捨てろと命令を下す。

 

その命を受けた男が

刀を振り落とした瞬間

マコトは近くにあった木で

その一撃を防いでいた。

 

そしてそのまま流れるように

男の足を払い態勢を崩した瞬間

持っていたナイフで

その首を掻っ切っていた。

 

男の血を顔面に浴びたマコトは

大きく息を吸い

こんな風に息するの初めてだと零す。

 

そんなマコトに対し

若殿と呼ばれる男は

貴様立てと告げ刀を抜く。

 

そして自らを

真田源三郎信之だと名乗り

刀を向ける。

 

それを見たマコトは

返り血で真っ赤の顔に

笑みを浮かべながら

ナイフを構えるのだった。

 

”大坂夏の陣図屏風”

右隻第四扇中央

現代の凶悪犯と戦国武将の

覇権争いが描かれている。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

群青戦記の続編ということで

めちゃくちゃ期待していた

当作品なわけですが

74Pマジか!?って感じです。

 

初回の第一話って基本的に

40Pそこそこの場合が多いですが

まさかの74Pとか

月刊誌並みかそれ以上とは

流石に驚きました。

 

私としては嬉しい事なので

かなりありがたくはあるんですが

それだけ期待されているんだろうなと。

 

前作である群青戦記は

信長や秀吉、家康が活躍した時代を

メインに描かれていましたが

今回はその後期になりそうです。

 

幸村が弁丸という幼名であることから

年代的にはおそらく

本能寺の変が起きた

1582年前後なのかなと。

 

群青戦記の辿った道と

今回の話がリンクしているかは

今のところ定かではありませんが

リンクしているとしたら

前作の登場人物が出てくる可能性も。

 

私自身歴史関係が好きなので

色々と興味深い時代ではありますが

もし前作の登場人物と

邂逅するならアツイですね!

 

違う時代というか

交わらないならならないで

それはそれとして面白そうですし

どちらにしても楽しみですね。

 

それにしても前作は

高校生がタイムスリップしましたが

今回は凶悪犯ですか・・・。

 

一般的な高校生と比べれば

かなり適応しやすそうではありますが

前作同様に何人も

犠牲になるのは間違いないかと。

 

とりあえず話のメインは

ミチロウとマコトの兄弟だと思いますが

作品の特徴的に

二人がいずれ争うことも

あり得そうですよね。

 

マコトは明らかにこの時代の方が

合っているでしょうし

その天才性がどう活かされるのか

気になるところ。

 

そして兄であるミチロウは

劣等感を抱いていた弟と

いざ戦うことになった時に

どうなるのかと言った所でしょうか。

 

なんにしてもこの時代は

人の命が軽い時代ですので

色々と葛藤はするでしょうね・・・。

 

ともあれ戦国時代と凶悪犯という

かなり面白いテーマなので

どう展開していくのかも含めて

今後が楽しみです。

 

前作である群青戦記が

4年くらいで17巻だったので

より面白くそれ以上に長く

連載してくれることを

期待しています。

 

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