連載スタートする鉤月のオルタ。
オスマン帝国を舞台とするこの作品において
最強の軍隊と呼ばれる”イェニチェリ”について
いろいろ調べてみました。
ちなみに前回”オスマン帝国”について簡単にまとめた記事はこちら!
→鉤月のオルタの舞台となるオスマン帝国について簡単にまとめてみました
ちょっと見えにくいのでアップすると
”16世紀初頭、西アジア地方
平和な小国に迫るのは、最強の帝国の、最強の軍隊「イェニチェリ」!
激動たる「征服の時代」、壮麗なる「オスマン帝国」を舞台に
少年の復讐譚がが幕を開ける!”
イェニチェリについて
詳しいことは前回と同様wikiを参照すればいいとして
簡単にまとめると
オスマン帝国において14世紀に創設され19世紀まで存在した常備歩兵軍であり
16世紀、当時普及しつつあった銃火器をいち早く取り入れ
組織的に運用したことによりオスマン帝国の軍事的拡大に大いに貢献した軍隊である。
という感じですかね。
もう少し掘り下げると
元々キリスト教徒の戦争捕虜からなる奴隷軍だったが
15世紀に領土内のキリスト教徒の子弟から優秀な青少年を徴集し
イスラム教へと改宗させ兵士として採用する”デヴシルメ制度”が確立したことにより
定期的な人材供給を受けられるようになったという背景も。
ちなみにイェニチェリはオスマン帝国における
常備軍団カプクルの歩兵部隊を指すものであり
カプクルとは君主の奴隷階層とのこと。
イェニチェリという言葉自体トルコ語で新しい兵隊という意味らしいですからね。
ともあれこの作品の舞台は16世紀初頭らしいですので
イェニチェリがもっとも恐れられた時代と言っても過言じゃない事から
当作品において最強の軍隊と呼ばれるのも間違いではないかなと。
スポンサーリンク
それにしても日本で有名な※鉄砲の集団運用をした人物と言えば織田信長の名が挙げられますが
西アジアひいてはヨーロッパで最初にそれに目をつけたのがオスマン帝国なんでしょうね。
(※実際には信長より先に雑賀衆や根来衆によって組織運用され、
合戦で初めて運用したのは島津家家臣伊集院忠朗とのこと。)
当時銃火器というのは威力こそかなりのものだったことは周知だったと思いますが
それを集団として組織的に運用するなんてことは思いもよらなかったでしょうし
オスマン帝国がいかに革新的な国だったのかわかる気がします。
とりあえずまだ連載がスタートしていない現段階においては
主人公が国を滅ぼされた後にイェニチェリに配属させられることになるのか
それとも敵対し続けることになるのか不明ですのでどうなるのかは分かりませんが。
何にしても戦場に銃火器が登場してから一気にその被害が増えたのは間違いないですので
この当時のオスマン帝国の軍拡からいってもかなり凄惨なものが描かれることになりそうですね。