アルスラーン戦記 59話のネタバレ&感想になります。
第59章 討伐の礎
内容ネタバレ
大地震を受けペシャワールにも被害は出ていたものの
城内では死者は出ていなかった。
二日目となり各地の偵察隊からの報告も届いたことで
被害が一際大きかったのがデマヴァント山だと聞き
アルスラーンは怪訝な表情を浮かべていた。
一方、偽の密書をつかまされた魔術師は
そのことを尊師へ報告していた。
しかし尊師はデマヴァント山の地震により
蛇王ザッハークの再臨が早まりそうだと機嫌が良いらしく・・・。
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パルス歴三二一年四月末。
ペシャワール城へと繋がる街道は武装した兵士と軍馬の群れに埋めつくされていた。
三月末に王太子アルスラーンの名においてパルス全土に飛ばされた檄に
各地の諸侯、領主たちが呼応し馳せ参じてきたのである。
レイの領主ルーシャン、オクサスの領主の息子ザラ―ヴァント、
キャラバンの副隊長パティアスなど様々な人物が姿を見せ
その中にはシャプールの弟にして
狼に育てられた者(ファルファーデイン)の異名を持つ
イスファーンの姿もあった。
そうして集まった後に城内で道に迷ったザラ―ヴァントと
ジャスワントが些細な諍いを起こしてしまうこともあったが
キシュワードが間に入ったことで問題になることはなかった。
一方、アルスラーンはナルサスから閥を作ってはならないとの献策を受け
彼が推挙した※中書令(サトライプ)にルーシャンを。
※中書令とは王太子が国王に代わって国政を司る時その補佐役に与えられる地位であり
事実上の宰相とも言える極めて重要な役。
そして会計監にパティアスを抜擢したことにより
旧き者にも新しい者にも平等に、
能力に応じて取り立ててもらえるのだと知った者達が
続々とペシャワールへと集まるのだった。
一方、ザーブルではボダンらが
本格的に城に立て籠もったことで
ヒルメスは城の様子を窺いながらサームと共に
対応について話し合っていた。
そこへ部下から報告を受けたザンデから
アルスラーンが挙兵したと聞き
何故奴ばかり将兵が集まるのだと憤っていたが
少し前にクバードから言われた言葉を思い出す。
その言葉通りに仮面を外し火傷の傷痕を露わにしたヒルメスから
ここにはおぬしらしかいないからなと言われザンデが
感動のあまり泣き出しそうになる場面もあったものの
引き続きザーブルについて話し合うことに。
サームがそのために火を使用することを献策したことで
一瞬目を見開いたヒルメスだったがその策が有効であると判断し
自らザンデと共に突入することを決意するのだった。
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感想
ようやくアルスラーンがルシタニア打倒の為に
挙兵したのはいいですが
何やらデマヴァント山に不穏な動きがあるみたいですね。
どうやらあの地震は尊師によるとザッハークに関わっているみたいですが
とりあえず現状そちらに対して何も出来ない以上
一先ず放っておくしかないのかも。
それにしても続々とペシャワールに有力者と兵が集まってきていますが
とりあえず一目見てコイツ駄目だという奴はいないっぽいですね。
ジャスワントと諍いを起こしたザラ―ヴァントもそうですが
他にも異名持ちであるイスファーンもいますし
結構期待できそうな顔ぶれではないかと。
まあ、人が集まればそれだけ問題も多く出るのは間違いないですが
今のところ重大な事態にはなっていないので
一先ず安心といったところです。
シャプールの尊厳を守ったとは言え
実際に命を奪うことになったギーヴとイスファーンの関係が
どうなるかは何とも言えませんが・・・。
ともあれ今のところ順調といっていい状況の中
ヒルメスらもザーブル城攻略戦が始まるようですので
そちらもどういう結末になるのか楽しみです。
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