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【漫画版】アルスラーン戦記 最新 第137話 ネタバレ&感想 サームvsガルシャースフ

2025年3月7日発売の

別冊少年マガジン 4月号に連載されている

アルスラーン戦記 137話

ネタバレ&感想になります。

 

第137章 武人の死に場所

内容ネタバレ

 

サームとガルシャースフ。

王都を守っていた二人の

激しい剣戟の音が鳴り響いていた。

 

どちらも一歩も退かず剣を交わしていたが

徐々に人外の身体能力を持つ

ガルシャースフが押し始める。

 

そればかりか倒れている兵士を投げつけ

受け止めたサームを兵士ごと

剣で貫くという悪辣な行動により

サームはその身に深い傷を受けてしまっていた。

 

サームはためらうことなく苦しむ兵士の首を

飛ばしたガルシャースフを見て口を開く。

 

・・・この強さ・・・

たしかにガルシャースフだが・・・

 

今の貴様がまとう気は

まるであの・・魔道の者のようではないかと。


それを聞いたガルシャースフが

ほう 魔道の者に会ったかと口にした瞬間

サームは声を荒げて問いかける。

 

あの者は何だ!?

ヒルメス殿下に何をふきこんだ!?と。

 

ヒルメスの名を聞いたガルシャースフは

怒りを露に語る。

 

そう・・・ヒルメス

蛇王派の魔道士と結託し!

 

自ら進んでギスカールと手を組み!

ルシタニア軍を王都に招き入れた!ヒルメス!!

 

しれっとルシタニアから王都を

取り戻した英雄であるかのように

ふるまっているがとんでもない。

あやつとんだ奸賊よと。

 

そんな背景があったなど

知らなかったサームが愕然とする中

ガルシャースフは言葉を続ける。

 

知らずに仕えておったのか

サーム まぬけめ。

 

エクバターナ陥落時に死んだ俺に

再び肉体を作ってよこしたのも

その魔道士たちだと。

 

サームは仇に贈られた肉体で・・・と

声を上げるがガルシャースフは告げる。

 

今度こそ今度こそこの身体で

王都を守りきってみせる。

 

まもなくこのエクバターナは

蛇王様のものとなるぞ。

 

蛇王様の王都を守るのはこの俺だ。

死に場所を探しているような

負け犬はさがっていろ サーム!と。


そして再び剣を交わす二人だが

その最中、一瞬の隙をつき

ガルシャースフの武器を持った腕を

押さえつけながらサームは口を開く。

 

ガルシャースフ・・・

俺はおぬしが羨ましかった・・・。

 

城を守り武人として

死に場所をもらえたおぬしが・・・。

 

それを聞いたガルシャースフは

・・・世迷い言を!!と

押さえつけられた腕を無理やり外し告げる。

 

べそべそとうらやむなら

貴様も城を守って死ねばよかろう!

 

そう口にしつつガルシャースフは

自分の体もろともサームを

近くの銅像へと激突させる。

 

その衝撃にサームは骨を軋ませ

口から息がこぼれるが

それでも歯を食いしばり

ガルシャースフの胴体を一閃する。

 

しかしそれでもガルシャースフは

ずるずると這いずりながら口を開く。

 

・・・らねばならぬ 守らねば・・・

城 城を俺が 俺は・・・

 

俺は!城を!守らねば!ならぬ!

そう叫び声をあげながら斬られた下半身を残し

上半身のみでサームに襲い掛かるが

サームはガルシャースフの放った

決死の一撃を躱しその首を剣で貫いていた。

 

そしてガルシャースフに告げる。

二度と・・・この城壁に

よそ者の旗なぞ立てさせるものか。

もういい 休めガルシャースフと。

 

そしてガルシャースフは

城に掲げられた旗に目を向け口を開く。

 

おおパルスの旗はやはり美しいな。

パルスに栄光あれと言い残すと

首だけを残しその体は

塵のように消えゆくのだった。


最期を看取ったサームだが

戦いで受けた傷は深く

その場に倒れこんでいた。

 

その様子を旗の上から見ていた

魔道士は俺にはわからんと零しつつ

倒れたサームの傍らへと降り立つ。

 

アンドラゴラス王は倒れ――

残されたのは忌まわしき生まれの王子と

パルス王家の血が一滴も入っておらぬ王子。

 

もはやパルスに本物の王など

どこにもおらぬのに

なぜそこまで命を懸けるのか

何をそんなに信じるのか。

 

はっ!俺にはさっぱりわからんと

嘲笑う魔道士だが

次の瞬間立ち上がったサームによって

首を剣で貫かれていた。

 

その身を真っ赤に染めながらも

魔道士を討ったサームは

ガルシャースフの首へと目を向ける。

 

城を守れなかったことを悔やみ執着し・・・

それしか考えられなくなった心を

魔の者に付け込まれたのであろうか。

 

城を守れれば主は誰でもよいと

なってしまったのか・・・。

 

そんな事を考えていたところ

死者が戻って来た・・・!?と

カーラーンがガルシャースフのように

蘇っている可能性に思い至る。

 

・・・死ぬ場所を見つけるのが

目的ではないぞ サームよ。

 

生きてやらねばならぬことがあると

自らを鼓舞しながら傷ついた体を押し

ヒルメスの元へと向かうサームだが・・・。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

辛くもガルシャースフに勝ったサームですが

あの傷を見る限り、かなり深いようですね。

 

常人ならばすでに息絶えていても

おかしくないくらいの傷を負いながらも

ヒルメスの元へ向かう忠義は大したものだなと。

 

まあ、それだけの忠義を受ける資格は

正直ヒルメスにはないとも思いますが

サームがそうしたいなら仕方ないのかも。

 

それにしても今回サームが

ガルシャースフを討ち取ったことで

蘇った将は残すところ三人?

 

アルスラーン達と相対している

大将軍ヴァフリーズ。

 

イスファーン達と相対している

万騎長シャプール。

 

そしてヒルメス達と相対している

万騎長カーラーン。

 

恐らくこの三人で全部かなと思いますが

いずれも厄介な相手なのは間違いないので

そう簡単には勝てないでしょうね。

 

とりあえず次はヒルメス達とカーラーンの戦いが

描かれることになりそうですが

こちらの戦いもかなり厳しいことになりそう・・・。

 

アルスラーンに負けて失意のヒルメスと

父親と戦わなければならないザンデ。

 

普通の状態だったらなんとでも

なりそうな二人なんですが

この状況ではかなり苦しいことになるかと。

 

それに今のカーラーンは

兵士を惨殺したのを見る限り

生前よりも強くなっているっぽいですし。

 

ともあれ戦わないという選択肢はないので

あとはヒルメスが立ち直れるかどうかに

全てはかかっていると見ていいかと。

 

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