2021年2月10日発売の
週刊ヤングジャンプ 2021年11号に
掲載されているキングダム 669話の
ネタバレ&感想になります。
第669話 識
内容ネタバレ
幼い頃礼と識は
外に出たら何がしたいかという
話をしていた。
礼は子犬を飼いたいといい
思わず識は笑っていた。
笑われ少し不貞腐れた礼は
識にもし外に出たら
何がしたいのかと問いかける。
猫か?猫だろと言う
礼の言葉に笑いながら
識が答えたのは・・・。
礼が識を手にかけたと聞かされ
絶句する面々。
礼は語る。
識が私を裏切った。
全力で祭で戦おうと約束したのに
あいつは剣を止めた。
だから負けたはずの私が
識を殺して勝ち残った。
識の心臓を貫いたあの手の感触
最後の識の苦悶の表情・・・
私が変貌するには
十分すぎる”供物”だった。
あの時最後に識の命を”糧”として
私は”本物の”蚩尤となったのだと。
お前達と私とでは
立っている世界が違うと言い
羌瘣を薙ぎ払うと
集まった飛信隊の面々に告げる。
私は死を撒き散らす闇の神”蚩尤”。
お前達はその私をさらに闇の先に
押し進めるための”糧”に過ぎず
お前ら全員識の元へ送ってやると。
そう宣言した礼に
立ち上がった羌瘣は告げる。
やめろ礼、お前は間違っていると。
立ち上がった羌瘣に対し
斬りかかった礼は
私の何が間違っていると
言葉をぶつけるが
羌瘣はお前の言っている先に
闇の先に道などないと語る。
前蚩尤である幽連もそうだった。
そんな形の蚩尤になっても
ただ自分が壊れてしまうだけだ。
闇の先に道はない。
暗闇の淵から戻って初めて
お前は本当の強さを得るのだと。
その言葉を聞き礼は
あんたが私を戻せるのか!?と
声をあげるが返ってきたのは
私じゃない、戻せるのは
識だという言葉だった。
羌瘣は識の”最期”を
思い出せと告げる。
識がただ苦痛の中で逝ったのなら
たしかにお前は戻れないが
きっと”そうじゃない”はずだと。
礼は識は何も言ってない
胸を私に貫かれて
苦しみ抜いて死んだと否定するも
その最期の時を思い出す。
礼に胸を貫かれ血を吐きながら
識は礼に言った。
ごめんね、礼。
覚悟ができてなかったのは
私の方だった・・・。
ずっと礼を手にかけるのは
ムリだとわかっていた。
だから本当にごめん。
でも礼が残れてよかった。
勝手ばかり言うけど
礼・・・外で私の分も
精一杯強く生きて。
そう笑みを浮かべながら
最期に大好きだよと
そう言って逝った時の事を・・・。
その事を思い出した礼は
蹲り識の名を叫ぶ。
言わなきゃいけなかった。
最後に私も大好きだよって
言わなきゃいけなかったと。
そう言って泣き叫ぶ礼を
羌瘣はじゃあしっかり頑張れと
その身をしっかりと抱きしめるのだった。
礼にもし外に出たら何がしたいのかと
聞かれた礼は一瞬悩む
素振りを見せつつ”ない”と答える。
その答えに納得できない礼は
ずるいぞ私だけに言わせてと
追及するが識はそんな礼を見て
楽しそうに笑い・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
展開としてはある程度
予想はしていましたが
改めて識は良い子でしたね・・・。
出来ることなら
礼と一緒に羌瘣の前に
姿を見せて欲しかったなと。
最期にああして礼に
言葉を遺した識を見ると
象姉のことを思い出しますね。
彼女もまた妹である羌瘣を
守るために行動したわけですが
もし仮に共に祭に臨んでいたなら
同じ結果になっていたのではないかと。
まあ、礼と識どっちが
姉なのか妹なのかはわかりませんが
言わば自分の命を差し出して
もう一人を助けたわけですから
優しかったのは間違いないでしょうね。
正直識の亡くなる間際の流れは
涙なしには読めなかったですが
これで礼が立ち直ってくれれば
彼女も本望だろうと思います。
あとは問題があるとすれば
礼と飛信隊、特に歩兵隊との
因縁がどうなるかでしょうね。
あれだけ好き勝手やったわけですから
彼らが怒るのも無理ないとしても
その背景を聞かされた今
崇原も受け入れるのではないかと。
もちろん当分の間は
ギクシャクするでしょうけど
戦っている間に
飛信隊の一員として
認められればいいと思いますし。
ともあれ戦い自体は
これで終わりになりそうですので
あとは彼女が無事に
立ち直れることを願っています。