2021年11月24日発売の
週刊少年サンデー 2021年52号に
掲載されている
葬送のフリーレン 第74話の
ネタバレ&感想になります。
第74話 神技のレヴォルテ
内容ネタバレ
フリーレン達が出発した夜
シュタルクとゲナウは
村で焚火を囲んでいた。
シュタルクはゲナウの様子から
村を襲った魔族に心当たりが
あるだろうと気づいていた。
その事について尋ねるとゲナウは
四刀流の魔族なんて
そういるものじゃないと
村を襲ったであろう
魔族について語り始める。
神技のレヴォルテ。
私の相棒を殺した魔族だと。
その名は奴が魔法で
作り上げた四本の剣に由来する。
奴の剣は重さを自在に変えられ
時には羽より軽く、鋭く
時には巨岩のように重い。
神話の時代に山を砕いた
剣に準えて”神技の砕剣”
と呼ばれていると。
明らかに矛盾しているが
魔法はこの世ならざる
物質をも作り出す。
特に魔法で作られた武器というのは
殺意の塊でありこういう武器を作る
魔族は大勢殺す。
まるで試し切りでもするように
不必要な程にと。
そうした中、二人は
こちらに向かってくる
敵の気配に気づく。
すぐさま戦闘態勢に入った瞬間
四刀流の魔族である
神技のレヴォルテが襲来する。
レヴォルテは戦士一人に
一級魔法使い一人
やはり村を守っていたか
読み通りだと告げる。
自分の事を知っているような
素振りを見せたゲナウを見て
どこかで見た顔だと
何者だと問いかける。
ゲナウはその問いに答えることなく
シュタルクに奴の斬撃を
まともに受けないようにと
注意を促していた。
レヴォルテは再度
何者だと問いかけるが
ゲナウはお前は害虫を駆除する時に
一々名乗りを上げるのか?と。
レヴォルテもゲナウ達が
話し合いを望まないと理解し
四本の剣を以て襲い掛かる。
シュタルクはゲナウを守るために
受け流すことなく攻撃を防ぐが
ゲナウは守る必要などないと
魔法を発動させる。
”黒金の翼を操る魔法”
その魔法はゲナウの背に
一翼の翼を生み出し
その翼はレヴォルテの剣をも
防ぐほどの硬度を持っていた。
ゲナウはレヴォルテの剣を
翼で防ぎながら思う。
やはり一筋縄ではいかないと。
まるで剣術の達人の様な所作
手数も当然ながら
反射速度も体力も人間とは桁違い。
シュタルクも押されており
このまま持久戦に持ち込まれたら
確実に負けると。
打開策を練るゲナウだが
シュタルクがレヴォルテの剣を
正面から受けてしまい
倒れるのを目にする。
馬鹿が正面から受けるなと・・・
そう零すゲナウだが
斬られたシュタルクの口元に
笑みが浮かんでいるのを見て
わざと斬られたのだと気づく。
次の瞬間ゲナウは
シュタルクが作った一瞬の隙を突き
レヴォルテの尾を斬り飛ばし
胴体にも深い傷を与えていた。
終わりだと告げるゲナウだが
レヴォルテは・・・待て、
思い出したと声をかける。
お前以前殺した
一級魔法使いの片割れだなと。
今と似たような状況だった。
お前は他の魔族の討伐に向かい
片割れは村を護衛した。
お前が村に戻ってきた頃には
何もかも手遅れだったな。
相棒の最後を知りたくないか?と。
ゲナウは取り合うことなく
黙れと告げるが
レヴォルテは話を続ける。
あの戦いでは実に面白い
教訓が得られたと。
もういいと黙らせようとする
ゲナウだがレヴォルテは
では最後に私からの助言だと告げ
ゲナウの背後に目を向ける。
生存者の確認はもっと
しっかりやった方がいいと。
ゲナウは背後の建物の陰に
こちらを窺う子供がいることに気づく。
レヴォルテが子供に向け
剣を投げつけた瞬間
ゲナウは子供を庇うが
その子供の持つ剣によって
腹を貫かれていた。
その子供は魔族の少女が
化けていたようで
やりました!と嬉しそうに声を上げるが
しかし次の瞬間魔族の少女は
ゲナウの翼に斬り飛ばされていた。
レヴォルテはそんな魔族の少女に
ご苦労大儀だったと告げ
深手を負ったゲナウの前に。
絶体絶命の中、ゲナウは思う。
判断が鈍ったな・・・
あいつが一瞬頭をよぎった・・・。
こんなところに子供なんて
いるはずないのにな・・・と。
レヴォルテは告げる。
やはり私の読みは正しかった。
人には子供を庇う習性があると。
ゲナウはその言葉を聞き
人にそんな習性があったら
世界はもっと平和に
なっているだろうと語る。
私の知る限り
見ず知らずのガキを
庇って死んだ馬鹿は一人だけだと。
相棒の葬儀の時
ゼーリエは言った。
この子は少し
優し過ぎたのかもしれんな。
いつの時代もそうだ。
優しい魔法使いは長生きできんと。
立派な最後でしたというゲナウに
ゼーリエは心にも無いことを
言うんだなと告げる。
ゲナウ、お前は嫌な奴だ。
優しさの欠片もない
ずっとそのままでいろと。
その時の事を思い出したのか
ゲナウはやっぱり
柄でもないことは
するものじゃないな・・・と
口元に笑みを浮かべていた。
レヴォルテはそんなゲナウに
殺しを楽しむのは私の趣味ではないと
止めを刺すべく剣を振り下ろすが
それを防いだのはシュタルクだった。
自身の剣を正面から
受け止められたことに
レヴォルテが驚く中
ゲナウはシュタルクに声をかける。
・・・まだ動けたのか。
死んだふりでもしていれば
いいものをと。
シュタルクはその言葉に対し
それじゃ負けだと返す。
戦いってのは最後まで
立っていた奴が勝つのだと。
ゲナウはシュタルクに対し
お前いい奴だと思っていたが
ただの馬鹿だなと言いつつ
その考えは悪くないと告げる。
その死地に私もつき合おう。
戦いは追い詰められるほど
生き残った時の感動は大きいと。
シュタルクはそりゃ楽しみだな
震えが止まらないぜと
笑みを浮かべるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
予告通り表紙&巻頭カラーから
始まった今回ですが
かなり良かった!
特に巻頭カラーの一枚画は
もの悲しさもあって
その表現力に圧倒されましたね。
あの画見るだけでアベツカサ先生の
画力の凄さがよくわかります。
それはそうと今話についてですが
てっきりフリーレン達の
戦いの続きかと思ってましたが
ゲナウ達がメインの回でしたね。
予想通りレヴォルテとゲナウ達が
戦うことになりましたが
やっぱり簡単には
勝たせてくれないなと。
前情報からかなりの強敵だと
理解していましたが
厄介極まりない相手ですね・・・。
その剣技もそうですが
何より人間に対して有効な手段を
理解しているというのが
何よりも厄介だなと。
とりあえず単純な戦力差では
ゲナウとシュタルク二人掛かりで
互角と言ったところ。
それだけでも十分に脅威なんですが
やられそうになったところで
魔族の少女が化けた子供を使い
逆転するとか頭もキレると。
当然ながらゲナウが
あの子供を無視すれば
終わりだったかもしれませんが
あの状況で見捨てると言うのは
中々に難しいと思いますしね。
特にあの村の出身である
ゲナウにそうしろというのは
酷過ぎると思いますし。
話を聞けば相棒も
同じような手を使われて
命を落としたみたいですしね。
改めて思いますが魔族との戦いでは
かなり冷徹に判断しないと
足を掬われるなと。
フリーレンも以前
魔族の話すことに一切躊躇せずに
止めを刺してましたが
そこまでしないと駄目なんでしょうね。
なんにしても状況は
かなり悪いですが
ここからが本番でしょうね。
両者のダメージからいっても
死闘は避けられないでしょうし
どんな戦いになるのか楽しみです。