魔法使いの嫁 雑誌掲載最新話

魔法使いの嫁 最新 94話 ネタバレ&感想 降霊術と冬の女神(モリガン)との約束

2023年2月3日発売の

コミックガーデン 3月号で

連載されている魔法使いの嫁 94話

ネタバレ&感想になります。

 

第94篇 Keep the pot boiling.Ⅲ

内容ネタバレ

 

エリアスから報告を受け

静寂のみが残ったサージェント家へ

訪れたヴァハマンとナルシス。

 

守り人達は全てモリガンにより

その命を落としており

現場は見るからに凄惨な有様だった。

 

二人は連れてきた隠蔽班に

後の処理を任せ屋敷へと向かう。

 

向かうのは地下であり

ヴァハマンは私の弟が待っているはずだと

ナルシスを伴い歩き出す。

 

正確には弟弟子とのことだが

ヴァハマンは何か思いついたのか

私の言う通りにしたら

面白いものが見れると言い出し・・・。


地下を訪れたヴァハマンは

ここにいるはずの弟弟子である

ザッケローニに呼びかける。

 

親愛からかファビオと呼ぶヴァハマンに対し

姿を見せたザッケローニも

遅えよと悪態を吐きながらも

彼女をシグリと親し気に呼んでいた。

 

どうやらザッケローニは

現場の見張りと保存を任されていたらしく

俺の仕事は終わったと帰ろうとするが

ヴァハマンから終わったんじゃなく

失敗したんでしょと言われてしまう。

 

魔術書を奪った賊を

逃がしてしまったことについて

学長への言い訳は考えたの?と。

 

その言葉にザッケローニは

いつもの癖か何かなのか

ヴァハマンの頭に手を置きつつ

意味ねえよと語る。

 

あの婆がそんな無駄なもんを要求するたまか?

埋め合わせに厄介な仕事を

やらされるに決まっていると。

 

そしてついでとばかりに

面白そうだからって受けるんじゃなかったと

不満を零しながらも

魔術書を奪った賊について

自身の見解を話す。

 

そんな彼に対しヴァハマンは

そこから先は報告書に書きなさいと言い

本当におまえは根は真面目ね いい子と

その頭を撫で始める。

 

するとザッケローニは

どこか恥ずかし気にしながらも

黙って受け入れ・・・。


その様子を隠れて見ていたナルシスは

これは確かにかわいい弟だと

物陰から姿を見せると

笑みを浮かべながら声をかける。

 

使い魔だろうが死体だろうが

思うまま操ると評判の君の

新しい面が見られて嬉しいよと。

 

彼の存在を知っていたヴァハマンが

笑っていた事からザッケローニは

これを誰が画策したのか気づくも

改めてナルシスから挨拶を受けることに。

 

ナルシス・モームと名乗った彼の名を聞き

どうして彼が来たのか理解する。

 

モームとはイニスの分家であり

そりゃあ今日はうってつけだと。

 

そういえばとイニスの坊主(トーリー)が

アメリカからこっちに来てたことを思い出し

その事に触れるがナルシスは

あれは用事だと語る。

 

次の家長だっていうのに

家業をやりたがらない困った奴なんだと。

 

そう話し手袋をつけたナルシスは

亡くなったリズベズの遺骸の前に立ち

現状を確認し呟く。

 

まだこの場に「残って」はいるが

損失部分や損傷が多いな。

多少は補わねばと。

 

遺骸を整え始めたナルシスに対し

ザッケローニがよくやるなと声をかけると

ナルシスは水分が残ってないから

楽な方だと語る。

 

死者の口は氷のように堅く

語らせるならばきちんと整えて

礼を尽くさないといけないのだと。

 

ザッケローニは気に入らないのか

学院を襲った首謀者だと言うが

ナルシスは自身の行いについて語る。

 

生前にどんな悪辣な事件を起こそうが

死者の先にもう道はない。

 

——どんな形であれ旅を終えた者を

石で追い鞭で打てとは

「我々」は教わらないと。

 

そしてナルシスは魔術師相手の

降霊術は骨が折れるが仕事は仕事だと

一輪の花とベルのようなものを手に詠唱する。

 

”忘却の岸辺にて未だ渇きのうちにある者”

”糾えし蜘蛛の糸をたどりて来たれ”

”汝がため 今ここに鐘を鳴らし灯を燈す”

 

ベルの音が辺りに鳴り響き

リズベズの遺骸の上に

彼女の霊が姿を見せる。

 

ナルシスは持っていた花を渡し

彼女に問いかける。

 

かりそめの身体では難儀だろうが

——教えていただきたい。

あなたの行いをと。


一方その頃トーリーは

雪が降り積もる中、息を切らせながら

先を行くリアンを追いかけていた。

 

どうやらリアンはいてもたってもいられず

急いでいるらしく久々の地上で疲れたと言う

トーリーに不満の目を向けていた。

 

どうやらトーリーはリアンの母親から

後見を頼まれているらしく

後見をさぼったとわかったら

こんなのじゃすまないと口元の傷に触れる。

 

そんなトーリーを不満そうに見るリアンだが

そこへチセとフィロメラが姿を見せる。

 

チセは二人がここにいることに驚き

声をかけたものの

リアンはその声に応えることなく

フィロメラに詰め寄り肩を掴む。

 

そしてすごい剣幕で声をかけるが

フィロメラの様子を見て

心から安堵したらしく

無事ならいい・・・とその場に蹲っていた。

 

そこへユールの双子を連れた

エリアスが姿を見せる。

 

”太陽は早寝の日♪”

”星と月は夜更かしの日♪”

 

”夜が来るよ♪”

”長くて短い夜が来るよ♪”

 

”人の子 竜の子♪”

”冬至(ユール)の支度は終わったかい?♪”

 

そう楽し気に唄うユールの双子に

チセは明るいうちに終わらせると言い

双子はそんなチセにえらいね♪と褒め唄う。

 

”女神の子♪”

”東の丘で冬の母様が”

”待ちくたびれていらっしゃる♪”

”すぐに行ってらっしゃいな♪”

 

そう唄いながら天に昇った双子を

チセは嬉しそうに見送り

エリアスと話し始める。

 

どうやらエリアスは帰りが遅いチセを心配し

迎えにきたとのことだったが

チセはフィロメラ達が何やら

茫然としている事に気づき・・・。


・・・どうしたの?と声をかけるチセに

トーリーは興奮した様子で語る。

 

君たち魔法使いにはわからないかもしれないが

あんなにも存在がはっきり確立している

妖精や精霊と悪意も敵対もなしに

交流するなんて滅多にないのだと。

 

リアンとフィロメラも魔法の授業で見た

「あのひとたち」を目の当たりにして

実際すごく驚いていたとしみじみ語っていた。

 

興味深さげに彼らの話を聞いていたチセに

エリアスは彼女が呼んでいるらしいからと

先に行こうと促し、トーリーに

家に二人を連れ帰ってくれと頼む。

 

寒さに震えるトーリーは

あったかい場所に行けるならなんでもいいと

エリアスの頼みを素直に受け入れる。

 

チセはフィロメラを残していくことに

後ろ髪を引かれるも

大丈夫と答えてくれたことで

エリアスと共に先へと向かうことに。

 

ユールの双子が教えてくれた

東の丘へと向かったチセ達は

妖精なのか精霊なのか白い子熊に先導され

森の中へと足を踏み入れる。

 

案内された先には大樹にもたれかかった

冬の女神(モリガン)の姿があり

女神は愛おしそうに自身の腹を撫でると

チセに向かい手を伸ばす。

 

チセが持っていたヤドリギを渡すと

冬の女神は生まれ変わったかのように

小さな姿へと変わっていた。

 

小さな女神は笑みを浮かべ告げる。

”ありがとう”

”おかあさまにしずくの枝をくださって”

 

”冬はかれて春にさき”

”夏はかがやいて秋にみのる”

 

”全てはつながっていて”

”かわっていき あたらしくなる”

 

”あなたのつぎの季節が”

”明るいものでありますように”

 

小さな女神はそう言い残し

花びらが舞うように消え去るのだった。


これで終わったのだと安堵するチセだが

ルツとエリアスからは今度から本当に

安請け合いするんじゃないと

諫められてしまうことに。

 

耳に痛いチセはエリアスに

そういう失敗はなかったのかと尋ねるが

返ってきたのは「ある」という

思いがけない言葉だった。

 

それ聞きたいです!と詰め寄るチセに

エリアスはいくらでも機会はあるとして

今はこれと女神がいた場所に生える

スノードロップに目を向け説明する。

 

スノードロップは幸運の印とも

不吉の象徴とも言われるが

年が明ける前にこの花を見つけると

幸運に恵まれるという地域もあるのだと。

 

改めてスノードロップを手にしたチセは

綺麗な花ですねと笑みを浮かべるのだった。

 

一方その頃ステラは

菓子作りに精を出していた。

 

どうやら祖母が入院したために

田舎に遊びに行けなかったらしく

時間を持て余した結果

菓子作りしかやることがないと。

 

暇だと愚痴を言いつつ

菓子を作るステラの傍らには

灰ノ眼の姿があった。

 

どうやら灰ノ眼には楽しみができたらしく

ステラは出来たばかりのクッキーを一枚渡し

その事について説明を求める。

 

クッキーを受け取った灰ノ眼は

ここ数日で島が随分にぎやかになったと語る。

 

——島の底に眠る竜が目覚めたとなれば

騒ぎたてる者たちとて起きるのも当然であると。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックス、

MAGCOMIでどうぞ!


感想

 

前回で戦い自体は終わったので

タイトルが変わると思ってましたが

そのままでしたね。

 

まあ、結局リズベズの口から

真相は明らかにならなかったですし

本当の意味で事件は

まだ終わってませんので仕方ないのかも。

 

ともあれそんな現場にやってきたのが

ヴァハマンとナルシスの二人ですが

いきなりザッケローニのあんな姿が

見られるとは(笑)

 

以前見た関係性から

それなりにつき合いがあるんだろうなとは

思ってはいました。

 

が まさかあそこまで親密だとは

流石に予想外でしたね。

 

なんだかんだ言ってザッケローニが

ヴァハマンに甘えている姿を見れたのは

ナルシスじゃないけど

(・∀・)ニヤニヤしてしまいます。

 

まあ、それはそれとして

ナルシスの使う魔術って

降霊術だったんですね。

 

今回始めて明らかになったわけですが

ナルシスが分家でトーリーが本家ならば

彼も同じように使えるんでしょうね きっと。

 

正直トーリーが降霊術というのは

印象的にどうにも信じられないんですが

そういった面も持ち合わせているのかも。

 

それにしても降霊術で

リズベズの隠している事を明らかにするとは

中々に面白い試みだと思います。

 

実際問題としてそれが可能かどうかは

正直なんとも言えないところですが

やってみなければわからないですしね。

 

ただ、ヴェロニカが黒幕だとすると

降霊術の存在も知っているでしょうし

何かしら対策があるんじゃないかと

思ってしまう部分もあるので

その辺り気になる所です。

 

それはそれとして久々に

ステラと灰ノ眼が登場しましたが

灰ノ眼が出てくると

碌な事が起きない気が・・・。

 

現に今回もなにやら不穏な事を言ってましたし

灰ノ眼がそれに関わるかどうかはともかく

その内容からチセに関りがあるのは

まず間違いないでしょうね。

 

”島の底に眠る竜が目覚めた”

この言葉がチセの事を指すのか

それともチセが竜に変わったことで

引き起こされたのかはわかりませんが

厄介な事になるんだろうな・・・と。

 

気になる次回についてですが

次号は休載になるらしいので

続きは4/5発売の5月号に掲載予定とのこと。

 

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