2023年4月13日発売の
週刊ヤングジャンプ 20号に掲載されている
キングダム 第754話の
ネタバレ&感想になります。
第754話 享楽の刻
内容ネタバレ
殿を務めていた安否不明の羌瘣隊の帰還に
皆が歓喜の声をあげていた。
昂が我先にと近づき羌礼の無事を確認する中
信はよく無事に戻ったと羌瘣の身体を抱きしめる。
いきなりのことに戸惑う羌瘣に
信は思っていた事を打ち明ける。
桓騎ら大勢やられちまって
お前まで帰って来なかったらと
弱気になった、すまねェと。
そして互いの無事を確かめ合い
信は俺達は生きてると言い
国境はまだ先だがみんなで秦に帰ろうと
皆を促し動き始める。
そんな姿をただじっと見ていた貂は
思うところがあったのか一瞬目を伏せると
皆に出発を促すのだった。
~秦国王都・咸陽~
未だ宜安の報告がない中
東より急報が届いたことで
政達は騒然としていた。
その報は宜安からではなく
趙王都邯鄲に潜入させている
密偵からの鳥の急報らしく
その知らせは政達にとって
信じられないものだった。
宜安に攻め入った秦軍総大将桓騎将軍が
李牧によって・・・”討ち取られた”と。
あの桓騎が討ち取られたと聞かされ
誰もが信じられ誤報を疑うものもいたが
同様の知らせが次々に届いていた。
戦の詳細までは分かっておらず
判明しているのは宜安攻めが失敗し
桓騎将軍が討たれ大敗し
趙軍が今全力で残党狩りを行っている
ということだけだった。
その報を聞いた李斯は
憤りのままに口を開く。
六国制覇に向けて六将将軍を復活させ
その第一戦で新六将の桓騎もろとも
十万規模の軍が敗れ消失したと・・・。
これ程の大敗・・・
あの馬陽を凌ぐこの十年で最大の凶報だぞ。
一体どれ程の”後退”となったか・・・と。
軍総司令である昌平君が
私の責任だと自らを責める中
政は壁や蒙恬、そして信の無事を
ただただ願うのだった。
その頃趙王都邯鄲は
怨敵桓騎を討った知らせで
沸きに沸いていた。
完全勝利だと李牧の名を讃える民衆だが
郭開は面白くないようで
舌打ちしながらも趙王である幽繆王のもとへ。
幽繆王は享楽に耽りながら
郭開の報告を聞いていた。
郭開はどうにかして李牧を失脚させるべく
幽繆王を利用しようと献策するも
幽繆王は受け入れなかった。
そればかりか秦の侵略を止められるのは
李牧だけだと判断しており
奴にはまだこの享楽の刻を
守ってもらわなければならないと
笑いながら享楽に耽けり・・・。
一方その頃桓騎軍の生き残りは
趙軍の残党狩りを受け
次々と討ちとられていた。
そしてあくる日、国境間近まで
辿り着いた飛信隊は
趙軍の囲いを前に躊躇していた。
囲いを抜け国境を越えた先には”閼与”があるが
趙軍の囲いの兵が多すぎることが問題で
貂はあれを突破しようと思ったら
きっとここで半分は仲間を失う・・・と語る。
色々話し合った結果
暗くなるまで待って夜襲をかけ
一気に抜くのが最良であると決まる。
他にいい案もでず
一先ず夜を待つことになるが
じっと窺っていた信は何かに気づく。
信に遅れる形で貂も
趙軍が戦っている事に気づく。
趙軍が外側から攻撃されていると。
一体誰が戦っているのかまでは
定かではなかったものの
戦っているのは秦軍しかありえなかった。
信達の考えは正しく軍を率いているのは
王翦軍の将軍・倉央であり
今しかないと飛信隊はすぐさま動き出す。
森の中から秦の兵士達が
姿を見せたことに気づいた倉央は
中から現れた以上桓騎軍の生き残りだと判断。
そしてすぐさま作戦を
友軍救出作戦に切り替え
全員を救出するため動き出すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
六将復活の第一戦で討ち取られたという
衝撃はやっぱり大きいみたいですね。
ほとんどの者もショックから立ち直れない中
李斯が吠えましたがそれも分かるというか
大戦略そのものが崩壊しかねないくらい
大事件だったのは間違いないかと。
それにしても幽繆王ですが
思いのほか李牧を買っているみたいですね。
郭開はどうにかして李牧を
失脚させようとしているようですが
それに全く乗らないとは驚きました。
幽繆王はしている事自体は
先王と同様にろくでもないものの
現状については少なくとも郭開よりは
わかっているのかも。
ただ郭開としてもこのままだと
身の破滅となるのは明白ですので
何かしら動きはあるでしょうね。
あの手の奴は最後の最後まで
相手を陥れることに心血を注ぎますし。
なんにしろ今回桓騎の死が広まったことで
事態が色々動くことになるかと。
今回は秦と趙でしたが
時をおかずして他の国にも広まるでしょうし
次回あたりその様子が
描かれるんじゃないかと思っています。
もちろん国境を目前としての
飛信隊と倉央軍との共闘も気になりますが
どう転んでも飛信隊が脱出に成功するのは
まず間違いないと思いますし
あまり心配しなくても大丈夫かなと。
ともあれ次回はコミックス発売記念の
巻頭カラーとのことですので
どんなカッコイイ扉絵が
描かれることになるのか楽しみです。