週刊ヤングジャンプにて
絶賛連載中のキングダム。
作中に登場した
李斯の諜報員である
姚賈について色々考察したいと思います。
キングダム内での情報や
wikiなどを参考に色々考察しますが
あくまでも私見なので悪しからず。
姚賈とはどういう人物か?
韓非子程ではないものの
中華の歴史に名を残す
姚賈についてざっと概要を。
wikiによると元は貧民の出自であり
父は城門の兵士であった。
最初は趙に謀臣として仕え
国を追われると秦に謀臣として仕える。
各国の要人に賄賂を贈り
秦に対して連携できないようにし
その功績から上卿に取り立てられたとのこと。
諜報員としての実力は?
wikiにあるように名は残っているものの
キングダムの作中から見て
諜報員という裏の活躍が多いことから
隠された功績が多い人物だと思います。
それでも名を残していることから
隠し切れない程に功績があり
韓非子から怪物と評される程に
傑出した実力の持ち主だったのではないかと。
韓非子の話では趙との二重間者どころではなく
趙・魏・楚・斉における四重間者とのこと。
小国故に情報に力を入れている韓が
危険人物だと認識しながらも
どの国のために働いているのがわからない
要注意人物らしいです。
それだけ派手に動いているものの
未だある程度自由に動けていることから
表舞台ではともかく裏の世界において
トップクラスの実力者なのは間違いないかと。
そんな彼を李斯が配下にしているわけですが
李斯自身そういう情報が入っておらず
どこまで李斯や秦のために働いているのか
なんとも言えないところ。
姚賈の真意について
勝手に韓非子を死に追いやったりと
色々怪しい部分が多い姚賈ですが
その真意について色々考えてみました。
韓非子の命を奪ったとして
李斯から詰問された際に
姚賈は己の真意について語っていました。
~キングダム 第765話より~
我々は”国”を相手に戦っている。
それは決して表に出ることのない戦いだ。
成果を挙げても称賛されることもなく
非業の死を遂げても誰にも知られず
ただ闇に消える。
そんな暗い戦いに皆が命がけで
身を投じるのは秦のため・・・
秦の中華統一を成すためだ!
間者風情と笑われるなら笑われるがいい。
だが各国に潜入している我々が
肌で感じていることは本当に・・・
このバカげた争乱の世を一日でも早く
終わらせるべきだということだ!
他にも韓非子の命を狙った理由など
色々話していましたが
姚賈の言いたいことはこれだったと思います。
言いたかったことも
その理由もわからなくもありませんし
綺麗事だけじゃ中華統一は無理ですので
至極当然なことを言っていると思います。
しかしここで大事なのは
本当に姚賈が信用できるのかでしょうね。
李斯は現在の状況やその立場から考えて
韓非子の死をあくまでも手違いからの
自死ということにしましたが
姚賈を本当の意味で
信用したわけではないと思います。
それは同門の友である韓非子の命を
奪ったことも大きいですが
自分に黙って色々暗躍していた
という部分も大きいかと。
まあ、李斯の立場からしたら
配下の者が自分の断りなく
勝手なことをしたわけですからね。
そうそう信が置ける人物とは
思わないのは当然だと思います。
しかしそれでも姚賈の力は
中華統一をするにあたり
必要不可欠であると認めている。
だからこそ思うところはあるが
裁くことなくそうせざるを得なかった
というのが本当のところかなと。
その決断が正しかったかどうかは
正直なんともいえませんが
歴史を見るに姚賈は後に
上卿という地位に就いたことから
結果として裏切ることはなかったのかも。
あえて結果としてと使ったのは
ある程度の段階まで
他の国々と秦を秤にかけていた
可能性もあると思ったからです。
四重間者が出来るくらいですから
それぞれの国の状況や情勢を見て
最終的に秦についただけかもしれませんし
そのくらいのことは出来ると思いますしね。
ともあれ現時点(第766話)において
姚賈の本当の主が誰なのかは
なんともいえないところです。
ただ言えるのは彼が本格的に裏切るならば
恐らく秦の負けが決まったときだと思いますので
それが明らかになるときまでは
このまま李斯配下の諜報員として
裏の世界で戦うことになるでしょうね。