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キングダム 最新 765話 ネタバレ&感想 李斯と姚賈

2023年7月27日発売の

週刊ヤングジャンプ 35号に掲載されている

キングダム 第765話

ネタバレ&感想になります。

 

第765話 暗い戦い

内容ネタバレ

 

韓非子が亡くなったとの報を受けるが

李斯は信じられず伝者に詰め寄っていた。

 

しかし伝者は語る。

李斯様とお会いになった後

李斯様のお屋敷内の”獄”の中で

死亡したと今しがた急報があったと。

 

”獄”と聞かされた政は

どういうことだと李斯に声をかけるが

李斯は否定する。

 

私はここへ来る前に韓非子と話をし

韓情報機関関与の疑いのある韓非子を

隔離部屋に一時的に軟禁しておくよう

配下に指示を・・・。

決して獄になど・・・と。

 

政は再度韓非子の死を確認するが

どうやら獄中で毒を飲んで自死したらしく

李斯はそれを聞き悄然としていた。

 

それでも李斯は事実確認を行うため

政に許可を取った上で

すぐさま屋敷へと向かうのだった。


馬車に乗り屋敷へと向かう車中で

李斯は一体どういうことだと

韓非子と別れてからの事を思い返し気づく。

 

配下の者に先程大王に

報告した通りのことを指示し

車を回すようにと告げ屋敷を出た。

 

そしてその時は気にも留めなかったが

屋敷の外の物陰に姚賈の姿があったことを。

 

屋敷に戻った李斯は

口から血を流し倒れる韓非子を見て

報告が本当であったのだと理解する。

 

目に涙を浮かべふらつきながらも

先程車中で気づいたことを思い出し

部屋の壁にもたれかかる姚賈を見て

全ては奴がやったのだと気づき

その名を叫ぶのだった。

 

その後厳戒態勢の中

ある一室にて姚賈と李斯は対面していた。

 

李斯は韓非子を殺したのは

貴様だなと姚賈を詰問するが

姚賈はまるで動揺する素振りすら見せなかった。

 

姚賈は手下を使い韓非子を獄に移し

自死を進めたことを認め

その理由について語り始める。

 

私についてよからぬことを

吹聴する恐れがあり

それは我々の諜報活動を危うくさせると。

 

その上でまだ自分の正体を知るのは

李斯様だけだとして要望する。

 

韓非子より聞いた話は

李斯様お一人の胸の内にしまい

韓非子の死も情報機関関与がばれそうになり

勝手に自死したということでおさめて頂きたいと。

 

あまりにも勝手な言い分に

怒りを露わにする李斯だが

姚賈は自分のためではなく

秦国のためだと語る。

 

今 私を失えば秦国の中華統一は

十年先送りもしくは実現せぬことになると。

 

私とその手の者・・・同胞達はこの六年

命懸けで列国中枢に入り込み

秦のために働いておりその組織

諜報機関を束ねているのがこの姚賈。

 

そこから吸い上げた情報を

李斯様あなたに送っており

それが秦国にどれだけ有益なものなのかは

あなたが最もよく知るところ。

 

情報だけではない列国が再び

”合従”や同盟を結ばぬよう内から働きかけ

さらには各国内が一枚岩にならぬよう

朝廷内を割る工作もしている。

 

それら全てを失うことが

秦国にとってどれほどの損失か

丞相次席であられる李斯様が

どう判断すべきかは明白であると。


姚賈の口上に圧倒されながらも

李斯は告げる。

 

お前は今 趙の”犬”なのであろうが。

李牧の罠を知っていながら

桓騎を見殺しにしたと。

 

しかし姚賈は我々は軍の密偵ではない

武将の生き死になど知ったことかと一蹴する。

 

たしかに李牧が趙北部で何か

仕掛けようとしているのは分かっていたが

あえて無視した。

 

ようやく李牧陣営の信を得て

”三重間者”として潜入した。

郭開のところを入れるなら”四重間者”だ。

 

そんな中で李牧の策を探れば

必ず気づかれる。

 

そうなれば全てが泡に消える。

そんなバカな真似が出来るものか。

李牧には秦の軍部の力で勝て!と。

 

その上で李斯に告げる。

我々は”国”を相手に戦っている。

それは決して表に出ることのない戦いだと。

 

成果を挙げても称賛されることもなく

非業の死を遂げても誰にも知られず

ただ闇に消える。

 

そんな暗い戦いに皆が命がけで

身を投じるのは秦のため・・・

秦の中華統一を成すためだ!

 

間者風情と笑われるなら笑われるがいい。

だが各国に潜入している我々が

肌で感じていることは本当に・・・

このバカげた争乱の世を一日でも早く

終わらせるべきだということだ!

 

その”悲願”のために皆

報われることのない戦いに命をかけて・・・

そういう我々の”脅威”となるものは

悪いが排除していく。

 

それが今回韓非子だった。

韓非子殺害の処罰を受けよというなら

甘んじて受けるが今ではない!

 

列国を滅ぼして中華を統一するには

軍力による”表の力”と諜報による”裏の力”

両方が必要不可欠だ!

 

そのために今回私に関して

見聞きしたことは一度忘れて頂きたい。

 

私をこのまま李牧の元へ帰してくれ。

必ず趙を内部から崩壊させてみせる。

 

秦のため我らが悲願のために

私に仕事を続けさせてくれ!と。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

粗方の予想通り韓非子の命を奪ったのは

姚賈でしたが何やらおかしな風向きに

なってきましたね。

 

とりあえず客観的に見ると

姚賈の言っていたことは

それなりに筋は通っている気がします。

 

軍部の力とは別にそういう裏の力が

必要なのは間違いないと思いますし。

 

まさに韓非子が評していたように

怪物の名が相応しい姚賈ですが

李斯にとってはまさに苦渋の決断が

迫られることになったなと。

 

改めて冷静に考えてみても

正直難しい決断ですよね・・・。

 

判断基準としてはやっぱり

姚賈が味方なのか敵なのか

その辺りがイマイチはっきりしないので

判断が難しいと言わざるを得ませんね。

 

もっとわかりやすいなら

話は簡単なんですが

味方ならばこれほど心強い者もおらず

敵ならばこれほど厄介な奴はいません。

 

全ては李斯の判断に委ねられるわけですが

正直頭を抱えるでしょうね・・・。

 

この選択次第で今後の秦がどうなるかも

決まると言っていいと思いますので

李斯がどちらを選択するのか楽しみです。

 

同じ学び舎で学んだ韓非子との絆を取るのか

それとも清濁併せ呑んで姚賈を赦すのか

李斯は一体どちらを選ぶんでしょうね?

 

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