地上へ・・・ 雑誌掲載最新話

地上へ・・・ 最新 第5話 ネタバレ&感想 初めての涙

2025年2月12日発売の

週刊少年サンデー 11号で連載中の

地上そらへ・・・ 第5話

ネタバレ&感想になります。

 

第5話 大人と子供

内容ネタバレ

 

ヒイロを住まわせることに対し

否定的な考えを持っていた結の父。

 

だがヒイロが自分の身を顧みず

自分たちを庇ったことで

ヒイロの事を気に入ってしまっていた。

 

父の心変わりを目の当たりにした結は喜ぶが

ヒイロはそんな結にさよならを告げる。

 

今まで本当に世話になったです。ありがとう。

でも、これで本当にさよならですと。

 

突然のことに結は

なんで急にそんな事!?と戸惑うが

ヒイロに周りを見るように促され目を向けると

そこにはヒイロと特殊部隊の戦いによって

ボロボロになった公園が・・・。

 

ヒイロは語る。

ヒイロは地上で生活することに必死で

自分の危険性を忘れていたです。

 

ヒイロが来ればその場所には

きっと危険が及ぶのです。

 

結のように”超人”に親切な

地上の住人を危険にさらしてまで

シオンは自分の夢を叶えて欲しいとは

思わないはず・・・。

 

だから”地上で生活する”という

シオンの約束はどこか別の場所で果たすです。

 

とりあえず一時潜伏し、行方をくらまし

しかる後もう一度一から

”定住”できる場所を探すですと。


そう言って歩き出すヒイロに対し

結は今までだって餓死しかけてるのに・・・

今度こそ死んじゃうよ!と止めるが

ヒイロは足を止めることなく言葉を返す。

 

・・・たとえそうであったとしても

シオンならきっとそうするですからと。

 

その言葉に絶句する結だが

ぐっと力を入れて問いかける。

 

・・・じゃあ、あなた自身の

考えはどうなの?と。

 

その言葉はヒイロにとって

予想外のものだったのか振り返る中

結は言葉を続ける。

 

あなたはずっとシオン君の夢を叶えようと

すべてを彼の考えに沿って

やり遂げようとしてきた・・・

でもあなた自身の考えはどうなのよ?

 

その問いはヒイロにとって

考えたこともなかったもので

呆然と立ち尽くすが

結はさらに言葉を続ける。

 

あなたは公園で私に

「地上の世界の愛を知りたい」と言ったわ。

 

あれは私が初めて聞いた

あなた自身の言葉よ!

 

どう?あなたはこの街に・・・

私の家に住みたくはないの?

 

その問いに対しヒイロは

プルプルと震えながら言葉を返す。

 

・・・せ、戦術、戦略、殲滅・・・

それらは瞬時に判断できます・・・。

 

・・・でも、「自分がどうしたいのか」・・・

そういったことは、ヒイロにはわからないですと。


その言葉に結が何も言えずにいると

結の父は一息吐いて語る。

 

戦いのみの世界で育った

望みを持たぬ少年・・・か。

 

論理的に考えれば、こんな危険人物

家に住まわすなどありえんなと。

 

その言葉に結はショックを受け

ヒイロはわかっていますとばかりに

笑みを浮かべていたが

結の父は笑みを浮かべながら言葉を続ける。

 

・・・だが私はごくごくたまあ~に

論理的じゃない行動をとってしまう

悪い癖があってね~。

 

う~む、実は・・・行くところがないというのなら

しばらく家に住まわせてもいいんじゃないかな

とか思い始めている!と。

 

ヒイロはい、いや、しかし、パパの人!と

焦った様子で口を挟もうとするが

結の父はまあ待てと悪い笑みを浮かべて告げる。

 

地上の世界のことはとりあえず一度

仮にも地上で50年生きた者に

任せてみてはどうかね?と。

 

ほぼ20歳までに死滅する

超人であるヒイロにとって

50年生きたというのは

それだけ衝撃的だったらしく・・・!?


結に促される形で再び家へと向かう中

ヒイロは結の父に訊ねる。

 

あなたは最初ヒイロの及ぼす”危険”を

全力で避けようとしていたはず。

・・・それがなぜ急に?

 

その問いに対し結の父は

じっとこちらをのぞきこんでいる

ヒイロの目を見返し口を開く。

 

君の目に若き頃の自分と同じ

正義の光を見た。

まあ、言ってしまえばそんなところだ・・・。

 

そしてそれはすなわち君が

まだ子供だということだ。

 

そんな粗削りな正義が

この世界で通用すると思っているのは

子供だけだからな。

 

そして子供は誰かが

守ってやらねばならん。

 

たしかに私には

君のような強力な”力”はない。

 

だがこの複雑な世界の渡り方は

知っているつもりだ!

 

だから安心したまえ。

地上の世界では・・・我々が君を守ろう。

 

そう言って肩に手を置かれたヒイロは

ヒイロは今まで誰かに

守られたことなんてないですと返すが

結の父はふっと笑う。

 

・・・やはり子供だね。

そんな人間はいないはずだよと。

 

その言葉にヒイロはハッと思い出す。

そうだ、一度・・・たった一度だけ

守ってもらったことがあるですと。

 

それはヒイロ危ない!と己の身を顧みず

ヒイロを庇い命を落としたシオンだった。


そんなヒイロに結の父は

たまには人を頼りなさい。

君はまだ子供なのだからと声をかけるが

結の言葉を聞きビクっとたじろぐ。

 

・・・でもどうしよう

もう一人のOKをとらないと・・・。

 

我が家の最高意思決定者にして・・・

最大の難関・・・。

 

胃がキリキリするような表情で

そう言った結だが父もまた

そうだった・・・と最大の問題が

まだ残っていたことを思い出す。

 

ヒイロはピンときたのか

ああ”オカア”・・・優しい独裁者と口にするが

結にそれ絶対言わないで!と口止めされてしまう。

 

そして二人揃って改めてヒイロに告げる。

うちではすべての決定権はお母さんにあるの。

そう!わたしは偉そうなだけで

実は偉くないのだよ!と。

 

ヒイロはまだ大きな障害があったのですねと

厳しい表情を浮かべる中

結の父は胸を叩き告げる。

 

だが、ここは父の威厳を示す時。

プロの弁護士の交渉術

しかとその目に刻むがよい!

 

そんな決意の元、家に戻り

母との交渉に挑む父だが

ヒイロと結が目にしたのは

そこをなんとか!と土下座して

懇願する父の姿だった。

 

結はプロの交渉術はいずこ・・・と

情けなさを感じていたが

ヒイロはそれを見て体を震わせ・・・

 

”嬉しいのか悲しいのか分からない・・・”

”でもその時、ヒイロは泣いたのです”

製造うまれてはじめて”

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回のラストの様子を見るに

上手く行きそうな気配はありましたが

最大の難関は父ではなく母だったとは・・・。

 

まあ、一般的な家族においても

実権は母親が持っているのは

そう珍しい事ではないので

結の家もそうなんだろうなと。

 

結局母が認めてくれるかどうかは

次回に持ち越しっぽいですが

今回何より印象に残ったのは

あのヒイロが涙したことでしょうね。

 

結にとってはあんな父の姿に

情けなさしか覚えないんでしょうけど

ヒイロにとってはなによりも

衝撃的だったんだろうなと。

 

自分の事を守ると言ってくれた

初めての大人である結の父が

自分の為に土下座して頼んでくれるというのは

今までヒイロが生きてきた中で

考えられなかったことですからね。

 

戦いを目的とした超人として製造され

ほぼ20歳までに死滅するのが

当たり前の人生。

 

である以上子供としてではなく

超人として戦えるように

育てられてきたわけですから

ヒイロにとっては涙するほどに

衝撃的だったと思います。

 

まあでもその涙は悲しさからではなく

暖かさを感じての事だと思いますし

ヒイロにとっても良かったのではないかと。

 

それにあの優しそうな母を見る限り

ヒイロのような子供が泣いているのは

そう無下にも出来ないと思いますし。

 

まあそんなわけでおそらく

母との交渉はうまく行くと思いますが

結の家にとってヒイロという存在が

危険なのは間違いない事ですので

それを含めてどうなるのか楽しみです。

 

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