ヴィンランド・サガ 127話のネタバレ&感想になります。
第127話 バルト海戦役③
内容ネタバレ
多くの戦士が海の藻屑となって消えた戦争がかつて在り
若き日のトールズもそこに居た。
戦の音が鳴りやまぬ戦場で一人船に立つトールズ。
そんな彼に若き日のフローキが団長の撤退命令を携え声をかけるが
敵前逃亡は死刑じゃなかったのかと言われてしまう。
その上で自分の船にいた既に死んだ団員達を見て団長は団員に範を示すべきであり
筋が通らないとその命令を聞こうともしないトールズに対し
フローキは戦争は政治の一部だと持論を述べるが
そんなフローキを見るトールズの目は他の連中とは違うものだった。
フローキは初めて会った時から自分をあわれな物乞いを見るような
わからず屋の子供をみるようなトールズの眼がずっと気に入らなかった・・・。
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トールズの息子であるトルフィンと会いそんな事を思い起こしたフローキは
ぼうっとしていたのをトルケルによって気づかされ
自分のところのゴタゴタを話すようにと言われてしまう。
フローキはただ酒を飲んでいるトルフィンをみて
自分がトールズ殺しの主犯だと知られていないことを確信し
トルケルに言われるがまま今起きていることについて語り出す。
それはヨーム戦士団で起きている問題であり
先代の団長が後継者を指名しないまま休止したことによる
団長の座が現在空位であるというものだった。
そしてヴァグンという幹部の一人がその地位を狙っており
彼奴が力をつけて戻ってくる前に叩かなくてはならず
その助太刀をトルケルに頼むために来たのだと語る。
トルフィンは空位だから揉めるのだということでフローキが団長になればいいと告げるが
フローキは現今年で50歳になることから軍団規則で退団しなければならず
現在の団長候補は10歳であり18歳以下のものは入団できないことから
その成長を待たなければならないのだと話す。
そんなフローキは肝心なことは言っていないらしく
トルケルはその10歳の団長候補がフローキの孫であると楽しそうにばらし、
それに対しフローキが自分の孫は先代団長の子であり
二代目団長の孫でもあるとして出自血統で選ぶのが当然だと語る。
そこでトルケルはトルフィンの出自を明らかにした上で
二代目団長の孫にしてトールズの息子であるトルフィンが
団長に相応しいのではないかと言い出し・・・!?
それを聞きすぐさま帰ろうと席を立ったトルフィンに対し
トルケルは自分と組んでヨーム戦士団を乗っ取ることを提案するが
そんな提案にのるはずもなくトルフィンは来るんじゃなかったと言い
フローキに自分はそんな跡目争いに興味がない、
むしろ関わりたくないと告げその場を後にするのだった。
戻ったトルフィンは一刻も早くこの町を離れるとして
すぐさま出航することに。
そして海へと出てから何があったのか説明するトルフィンだったが
そんな彼らを追う2隻の船に気づき・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
なんていうかフローキの器的にあのままトルフィンを放っておくわけには
いかないのは分かりますがそれもわからないでもないかなと。
読者としてはあのまま放っておけば何事もないのにと思わずにはいられませんが
戦争を政治の一部だと考えるフローキの考え方からして
他の候補を暗殺することを考えるのも分かりますしね。
まあ、それがフローキの考え方というか思想100%なら共感できなくもないんですが
トールズの眼が気に入らなかったという器の違いというか格の違いからの
憎しみが入っているだけにイマイチ好きになれないですね。
というかトルフィン自身はフローキが父親の仇だってことを知っているんですかね?
私的に十中八九知らないだろうなと思いつつも
今のトルフィンだったら知っていても黙っている気がしないでもないかなと。
それにこのままその事を知らないままでいるというのもなんか釈然としませんし
知らないとしたらどのタイミングでその事実を知ることになるのかなと。
それになによりフローキ自身が気に入らないこともあって
トルフィンに殺されないにしても一発位殴られて欲しいなと思ったり・・・。
まあ、今後どうなるのかは分かりませんがフローキの追手らしき船が
トルフィンたちに迫っているわけですから
なんだかんだ言って彼らとまた再会することもあるのかなと。
ただ追手をどうにかすれば退いてくれるならともかく
フローキがそんな簡単に諦めるとも思えませんし
しばらくの間は彼らと絡むことになる気がします。
というか私的にシグやんたちがどうなったのかほうが気になるので
その辺りも次回かそれ以降にでも明らかになればいいなと思ってます。
奴隷として売られたシグやんが追手の一味となっているみたいな展開も
面白いとは思いますがどうなることやら・・・。
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