ヴィンランド・サガ 154話のネタバレ&感想になります。
第154話 バルト海戦役㉚
内容ネタバレ
開いた扉から一気に中へとなだれ込んでいく
トルケル軍の決死隊。
敵も門を閉じさせるために激しく抵抗し
次々と決死隊が討たれる中
その中の一人はそれでも門を閉めさせないようにと奮闘していた。
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片手を失い身体中に矢が突き刺さってもなお
戦い続けていた男だったがそれも限界を迎え倒れ伏す。
男は自分が死ぬことを理解しており
我ながらよく戦った、充分時間は稼いだとして
あとはようやく到着したトルケルの大暴れする姿を
最後にその命を終えようとしていた。
意識が朦朧としながらも戦乙女が迎えに来ること、
いよいよオレも戦士の館に・・・と思いながら
だんだんと目に光を失い周囲が暗闇に閉ざされる中
男は・・・あれ?と何かおかしい事に気づく。
自身の命が消えようとしているのにも関わらず
お迎えが一向にやってこない事を。
耳がだんだんと遠くなっていき目も見えなくなり
身体も動かなくなったことで
聞いていた話と違うと憤慨していた。
死ぬとみんなこうなるのか!?ずっとこのままなのか!?と
何の為にオレは今まで戦ってきたんだ!!と思いつつ
寒さと共に眠気が襲い意識が消えていく・・・。
怖い、怖いと自分が消えていく恐怖に震えながら
みんなに死ぬな、戦士の館なんてウソっぱちだと思いつつ
息を引き取る決死隊の戦士。
その目には涙が流れていた・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
てっきりトルフィンとガルムのバトルが見られるとばかり思ってましたが
今回は一旦仕切り直した形でしたね。
今回メインとなったのは扉を閉じさせないように
いち早く砦に侵入した決死隊の男でしたが
なんともやりきれない最期でした・・・。
彼らヴァイキングは勇猛に戦い
その戦いの中で死ぬ事こそを誉としているようですが
あの戦士は最後の最期でそうじゃないことに気付いたんだろうなと。
古来より世界中で死して英霊になる等というのは
珍しくもなく言われていたことですが
いざ死を迎えた際にそれが嘘か本当かを知るんだろうなと。
別にこういうものを否定するわけじゃないですが
私自身死んだ人物と話したことはないので
正直そんなわけないじゃんというのが正直な所。
実際に戦場で命を落として英霊になった人が
目の前にいるなら信じることもできますが
そうじゃない以上諸手を上げて賛成とはいかないかなと。
まあ、夢も希望もない話ではありますが
今回の戦士程度は世の中に掃いて捨てる程いたでしょうし
それが全員英霊になるとはとても思えませんしね。
とまあ、リアリストにもほどがある感想はともかくとして
次回はトルフィンとガルムの戦いになりそうですね。
予告でもトルフィンvsガルム激戦!とありましたし
余程のことがない限りはその通りになるかと。
正直今回がそうだと思っていただけに
ちょっと肩透かしっぽくは感じましたが
おそらく二人の戦いはこのバルト海戦役の章においても
メインでありクライマックスでもあると思いますので
どんな戦いが繰り広げられるのか楽しみです。
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