3月のライオン 125話のネタバレ&感想になります。
第125話 ぼんぼりの灯る道⑤ ヤングアニマル 14号掲載(2016)
内容ネタバレ
滑川との対局を続ける中零はゆっくりとしながらも鋭く分かりづらい球を投げてくる
滑川がでたらめに強いことに気づいていた。
そして滑川もまた零が思ったよりもずっと素晴らしいと感じており
ずっとこのまま指していたいと思い恍惚な表情を見せていたが
その顔を備え付けてあるカメラ越しに向けられた人達には
思わず悲鳴を上げてしまうほどに恐ろしい表情だった・・・。
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そして零はこの対局からかすかに匂って来た千日手の匂いを感じており
滑川がそれを望んでいるらしいことにも気付いていたが
それを拒否し押し通る道を選んでいた。
滑川は一からやればまた一緒に楽しめたのにとがっかりしながらも
零が指してきた手を見て改めて称賛すると共に楽しい時間を過ごしていた。
そうして対局を続けていた滑川だったが失態をおかしてしまい
仕方なくそのツケを零に高く買ってもらおうと考え指し方を変更。
それからすぐに零も少し指しやすくなっていることに気づき
この将棋は今勝勢にあると判断し詰みがありそうだとよく盤面を確認したところ
このまま指していたらうっかり負けるトコだったことに気づき青ざめることに。
なんとかそれに気づいた零が指した手を見た滑川は
自身の狙いがバレたことに気づき、負けましたと潔く投了するのだった。
その対局の様子を棋譜中継室から見ていたスミスと横溝は
思わずほぉぉぉ~と声に出してしまうど感心した様子で
スミスはこの対局は迷勝負100選に入ること間違いなしだと判断していた。
彼らの感想戦も聞きたいと思いつつも早く一杯飲みたいという気持ちが上回り
スミスの対局相手だった田中も一緒に向かうことになり
その足としてタクシーを使うことを決めた三人が外に出るとそこには
黒塗りの個人タクシーと共に滑川の姿が。
滑川は三人に対局が終わるまで待たせてしまってすみませんと謝ると共に
タクシーを呼んでおきましたと三人をタクシーへと誘う。
のちにこの3人はこう語ったという・・・。
「普通の黒塗りの個人タクシーがあんなにも恐ろしいモノに見えたのは
あとにも先にもあの時だけでした」・・・と<日本将棋昔話より>
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ようやく滑川さんとの対局が終わりましたが
今回は辛くも零が勝ちましたがかなりの強敵だったようですね。
零も対局中にでたらめに強いと評していましたし
ヘマしてもなお零を相手に逆転の罠を仕掛けるくらいですから
もしヘマをしてなかったら勝敗は逆になっていたかも。
そんな感じでかなり見ごたえがある対局でしたが
やっぱりというかなんていうか最後の最後に全て持っていったのは
滑川さんでしたね(苦笑)
夜を迎えて黒塗りの個人タクシーと共に待っている光景を見たら
スミスたちが泣くのも良く分かりますし
下手なホラー以上に怖いのはまず間違いないかと。
まあ、羽海野先生がそういう風に見えるように描いていることもあって
あれは一杯飲みにいかなくても十分心胆を寒からしめたのではないかと(苦笑)
正直スミスたちと共に田中さんまでもが滑川被害に遭うとは予想してませんでしたが
おそらくこれから先滑川との対局では苦手意識が先に出て勝てないんだろうなと・・・。
なんにしても今後すぐに滑川さんが再登場するかどうかはわかりませんが
雷堂と張るくらいにオイシイキャラはそうはいないので
またの登場を願っております。
ちなみに次号も連載されるようで巻頭カラーとのことです。
予告で白熱する滑川との対局で零の指した一手が・・・!?とありましたので
あの対局がなんらかの波紋を投げかけたのは間違いなさそうですが・・・。
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