2021年1月22日発売の
ヤングアニマル 2021年3号に
連載されている3月のライオン 177話の
ネタバレ&感想になります。
第177話 冬の匂い②
内容ネタバレ
その日三日月堂には常連である
お隣の花田家のおばあちゃん
キヨが来店していた。
美味しい和菓子を食べて
笑顔を浮かべるキヨを
あかりと相米二は
喜んで歓待していた。
どうやらキヨも話があったようで
正月に来た息子が
話してくれたことを明かす。
そろそろ1人は心配だから
亀有に来て一緒に住もうと
提案されたと。
キヨは誘ってくれて嬉しいものの
おじいさんと暮らしていた家を
出るのはつらく思っており
知り合いもたくさんいることから
離れがたいと語る。
それを聞いた相米二は
そっか55年かと
懐かしそうな表情を浮かべ
これまでキヨに世話になった
日々を思い出す。
娘も孫も季節行事の時は
しょっちゅう手を貸してもらったと。
キヨもまた懐かし気に
あっという間だったと語るが
ここを引き払った後の事が
気に掛かっていた。
あっという間に更地にされて
コンビニとかマンションに
なっちゃうことを仕方ないとはいえ
そう思うと辛いと。
その上で川本家に
キヨから例えばだけどと
ある提案が・・・。
その日の夜、店を閉めた店内で
あかりは作業しながら
ずっとあることを考えていた。
それはキヨから隣にある
花田家の土地を買わないかと
提案されたことが切っ掛けだった。
あかりは色々考えた結果
相米二に買おう!と提案するも
相米二は一先ず落ち着かせて
自らの考えを語る。
昔から隣の土地は
借金してでも買えと言われるように
俺だって買いたい。
しかしオレにも蓄えは少しあるが
これはお前らが大人になる迄に
必要な分だ。
オレももう75で
この年から借金できる訳もなく
万に一つ出来たとしても
それを背負い込むのは
お前達の代になってしまうと。
それを聞いた上であかりは
銀座のおばさまの店で貯めた
私の貯金があると話す。
それに川本の家を担保にすれば
お金は借りられるはずだと。
相米二はその金は自分の為に
稼いだ金だとして反対するも
あかりは自分の為だと語る。
ひなと2人で三日月堂を
継ごうと思っており
自分達の未来の為の話でもあると。
私達もお母さんやおばあちゃんみたいに
三日月堂を守って行きたいから。
その言葉を聞いた相米二は
目を見開いてあかりへと目を向ける。
あかりは語る。
お隣を買うことが出来たら
二軒つなげておじいちゃんの和菓子と
私とひなの屋台風の甘い物を
食べて行ってもらえるように出来る。
そして磯辺焼きやミニうどん、
おいなりさんとかもだして・・・。
甘いとしょっぱいの無限ループを
お客様に味わっていただきたいと。
そんな事を力強く聞かされた相米二は
あかり・・・おめぇ自分が堕ちた罠に
みんなもハメようって魂胆だな!?と
その企てに恐怖するのだった・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回は三日月堂から始まり
花田家のおばあちゃんから
衝撃的な提案がありましたが
なんとも良い回でしたね。
まだ隣の土地を買うかは
定かではありませんが
あかりさんの覚悟と言うか
未来図が魅力的でした。
そんな夢のような未来を
語ったかと思いきや
最後の最後に見事なオチもあり
本当にいう事ないですね。
ただ今の状況を見るに
銀行から借りるよりも
零から借りた方が良い気がします。
というより零がその話を聞いたら
即座に申し出るんじゃないかなと。
え?お店を広げてひなちゃんの
夢を叶えるのにお金が必要?
貸すなんて他人行儀な!
僕が全部出します!
くらいは言いそうな気が(苦笑)
まあ、そう言われても流石に
もらうわけにはいかないでしょうし
零に借りることで落ち着くでしょうが。
ともあれあかりさんの語ったことは
川本家にとっても零にとっても
十分に期待できるものでしたし
なんとか上手く纏まって
欲しいものです。