宇宙兄弟 298話のネタバレ&感想になります。
第298話 日本の日
内容ネタバレ
せりか達の祈りと共に実験結果を乗せたFUJIがISSを分離した頃
JAXAではこの記念すべき日に際し記者会見が行われていた。
鶴見から現在宇宙で頑張っている三人の宇宙飛行士の現状が説明され
月面では六太が天文台建設を再開させたこと、
せりかと絵名がALSのタンパク質結晶化という偉業を成し遂げたことを
改めて報告されていた。
その上で今回はその実験結果を”コウノトリ”の制御技術を使った
日本初の帰還形補給船”FUJI”が日本へ持ち帰ること、
それはこれまでの”コウノトリ”が使い捨てだったのに対し
”FUJI”は大事な荷物を積んだまま日本の海で受け止めるという初の試みであり
JAXAにとって大きな飛躍であるとのことだった。
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そして鶴見に代わり茄子田が引き継いで話すことになり
挨拶もそこそこに茄子田が語ったのは
皆さんが今日目にするのは日本の”宇宙力”であるとのことだった。
その言葉は茄子田が考え付いたのか記者たちは”宇宙力”ってなんだ?と内心思っていたが
茄子田はその疑問に答えることなく
「偉業」と「偉業」のコラボレイションだとして
今日は”日本の日”だと語るのだった。
その日JAXAには一緒にFUJIの帰還を見届けようと
シャロン達も呼ばれてきていた。
シャロンはカメラにも映るからかメイクさんに
笑顔っぽく見えるメイクをお願いし
今日という日を笑顔で迎えようとしていた。
そしてFUJIが地球への再突入を開始しようとしていた頃
茄子田たちと合流したシャロンの顔はメイクの力なのか
まるで症状が現れる前のような嬉しそうな表情を見せていた。
地球でシャロン達、ISSでせりか達がFUJIの動向を見守っていたところ
突如FUJIの搭載していたスラスタに不具合が発生。
それは種子島近海にて船でその動向を見守っていた福田達のもとへも届き
スラスタが一基故障したとの報が入るが
彼らは誰一人として慌てることはなかった。
それはFUJIという期待には”起き上がりこぼし”並のバランス、
”マトリョーシカ”並に隠されたバックアップが備わっているからであり
福田達は一基故障したくらいでは全く問題ないと判断しているためだった。
そんな彼らの思惑通り、姿勢を問題なく制御したFUJIは
順調に再突入を開始。
その光景を見ながらシャロンは宇宙に行く前のせりかと二人話し
握手した時のことを思いだしていた。
そしてFUJIが無事に日本海へと着水し歓声に上がった瞬間
せりかは絵名と共に無事に日本へ届いたことを喜び
シャロンの目には喜びと共に涙が流れていたのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いや~最後のスラスタ故障のアラームが起きた時には
またトラブルかよ!?と思いましたが
無事に届いて何よりと言ったところでしたね。
アラームが鳴っても福田さんたちがまるで動揺していなかったことから
それだけ自信があるんだということはわかってましたが
その通りだったと思います。
それにしてもメイクの力ではありますが
シャロンの笑顔をまた見れたのが私の中ではかなり嬉しい事でしたね。
症状が出てから表情筋がほとんど動かせなくなってしまった
シャロンの笑顔をまた見られただけでも今回の話はいい話だったと思います。
そして最後に色々の思いと共に涙を流すシャロンの姿を見て
感動したのは私だけじゃないのは間違いないかと。
それにしても今回の最後の一文が良かった。
”宇宙を目指して良かった。夢を持って良かった。生きていて良かった。宇宙力とは、希望”
この文がせりかの嬉しそうな表情とシャロンの涙が描かれたシーンに
添えられていましたがまさにその通りという感じでした。
まあ、最後の宇宙力のところでこれが茄子田さんの言っていたヤツねと
ちょっと素に戻ってしまったところもありましたけどね。
ともあれこれでせりかさん達の宇宙での仕事もほぼ終了したとみていいでしょうから
あとは月面での六太の奮闘に期待したいですね。
これまで幾度となくトラブルに見舞われているのですんなりとはいかないかもしれませんが
そのトラブルを乗り越える姿もまたいいものですので
完成まで見守っていきたいものです。
ちなみに次回に関してですが
ちょっと長めに休載して続きは7/27発売の35号との事。
35号は表紙&巻頭カラー付とのことですので楽しみです。
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