魔法使いの嫁 39話のネタバレ&感想になります。
第39篇 Necessity has no law.
内容ネタバレ
人の子が暴れる竜を大人しくさせたとの話は
妖精達の間でも噂になっていた。
さらにそれを為したのが夜の愛し仔だという話は
チセとも縁がある風の妖精の耳にも入り・・・。
夜、チセが寝静まった頃、部屋に姿を見せたエリアスは
これから出かけることをルツに伝えると共に
「君はチセを選ぶだろう?何があっても」と何かを確認するかのように問いかけていた。
それに対しルツが質問の意図が読めなかったものの当たり前だと返すと
エリアスはもう用は済んだのか家を後にし・・・。
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外へ出たエリアスは風の精の力を借りようと周囲に声をかけると
そこにはいつもとは違う個体の風の精が姿を現していた。
いつもの妖精は今は南の方にいるらしいとの話を聞いたエリアスは
風の精に風を見る目と鼻を貸せ、好きなだけ喰っていいと告げ
東の方角へ向けて指を向ける。
風の精の力によって探している相手がどうやらロンドンにいることがわかり
影の中を通ってロンドンへと向かうのだった。
どうやらエリアスの探していたのはトーリーだったらしく
ロンドンのとある食事処にて再会することに。
エリアスはとある本を探しているらしく
マリエルから学院にならあるはずだと聞かされており
その本を見せて欲しいと頼みに来たのだった。
その本は閉鎖書架内の閲覧禁止書籍だったらしく
持ち出しが禁止されるほど厳重に管理されていた。
しかしトーリーはエリアスにその対価としてある約束を持ち掛け
了承されたことであっさりそれを見せることを決めたらしく
求めていた魔導書”カルナマゴスの遺言”を渡すのだった。
持ち出しが禁止されているからかエリアスは
少し時間をもらって覚えて帰ろうとしていたが
トーリーは本を見る手助けを見る代わりに魔法を見せるという
約束が楽しみで仕方ないらしくそわそわしていた。
エリアスは本当にそれが対価でいいのかと改めて確認するが
トーリーに不満はないらしく・・・。
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それから少し時間が経ち目的の項目を覚え本を返したエリアスは
トーリーにせがまれるまま近くにあった一枚の紙切れを使い
魔法を行使する。
一緒に来ていた風の精の力を借りて紙切れをバラバラにするだけの魔法だったが
トーリーはその魔法を見て子供のように顔を輝かせ
きれいだなぁと口にしていた。
そんな風に思われるとは思ってもいなかったエリアスが少し呆然としたことで
トーリーは気を悪くしたならごめんと謝り
自分は魔法と魔術の違いを研究しているのだと語る。
その上で魔術の理路整然とした回路を見るのが好きだが
魔法の美しい軌跡を辿るのが好きなのだと改めて礼を述べるのだった。
そして用が済んだのか家に戻ったエリアスは声もかけず
庭で竜の雛を面倒を見るチセの様子を見ていたが
再び外へ向かおうとしたところでサイモンとばったり会うことに。
いつものように軽口を叩きあう二人だったが
サイモンはエリアスの様子がいつもと違うことに気づき
何か嬉しいことがあったのかと尋ねていた。
それに対しエリアスは何故?と聞き返すが
サイモンは言葉がきつくなく雰囲気もすっきりしており
眠気が取れたか目指すところがあるみたいな感じだと話す。
その上で今まで君は私が見てきた10年間ずっとぼんやりしていたような気がすると話すと
エリアスもその言葉に感じるものがあったようでそうだなと同意していた。
そしてチセの具合が気になって見舞いに来たというサイモンに
今の状況を伝え別れたエリアスは
彼に言われた目指すところがあるみたいなという言葉を思い返し
こんなにもやらなきゃいけないと思って
ことを成すのは初めてかもしれないからねと呟いていた。
そうして歩いていると向こうからチセに会いに来たのかステラが姿を見せ
ちょうどよかったとエリアスに嬉しそうに声をかけるが
エリアスもまた僕もまたちょうどよかったよと返し
見つけに行く手間が省けたと告げ・・・。
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一方、竜の雛の世話をしていたチセだったが
そこへいつもの風の精が姿を見せていた。
ウルタール以来の再会に嬉しそうな表情を受かべるチセだったが
風の精は噂話を聞きつけてきたらしく
チセが呪いを受けたことを怒鳴りながらも心配そうな表情を浮かべていた。
久しぶりの再会に色々話をする二人だったが
話が途切れたところでチセは風の精に
魔法を使うのではなく契約するのではなく一度だけお願いを聞いて欲しいっていったら
貴女は何をあげれば聞いてくれるのか尋ねていた。
風の精は貴女のお願いならエリアスも使い魔も喜んでやるんじゃないのかと聞くが
チセはエリアスが自分に知らせずに何か企んでいる事に気付いていたらしく
私に知らせたくない形のものを調べているのだと語る。
だからエリアスはだめ、ルツもだめかもしれないことから
私に何が起こっても私の言う通りに動いてくれるヒトがいて欲しいのだと。
どうしてアタシに?と聞かれたチセは私じゃなくて夜の愛し仔が好きなヒトなら
エリアスの味方にはならないでしょと苦笑いするが
風の精は間違ってはいないけどあたしは貴女も好きなのだと話し
夜の愛し仔はそこそこいるがお喋りしてくれる人なんて一握りだと語る。
そんな彼女にチセは笑みを浮かべながら礼を言い、
お仕事の話はなしになっちゃうかな?と話すが
風の精はアタシじゃない誰に同じ話をするのだと話し
そんなのごめんだわと悪戯そうな表情を浮かべるのだった。
一方その頃、ステラを肩に担いだエリアスの前に姿を見せたルツは
何をするつもりなのかと問いかけていた。
エリアスはチセはもうもたないとして僕らが彼女を失わないために出来る方法は
今のところ一つだと告げる。
それはチセの絡まっている呪いと彼女を害している体質そのものを
別の人間に全て転移させる方法であり
そのためには君に見逃してもらう必要があるのだと。
そしてエリアスからどうする?と聞かれたルツは
そんなの決まってると返し・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
なんかいつにもましてあらすじを書くのが厄介だった今回ですが
とりあえずエリアスがチセを救うために暗躍中ということ、
チセもまた独自に動き出すということだけ理解できればいいんじゃないかなと。
まあ、どう考えてもエリアスがやろうとしていることが
まともな方法じゃないのは間違いないので
それをどうにかチセが止めようとしているという見方もあるのかも。
それにしてもあそこまでエリアスが動き出していると言う事は
思った以上にチセに残された時間は少ないようですね・・・。
ルツもエリアスのもうもたないという言葉には反論しなかったですし
思いのほかヤバい状況にあるようです。
とりあえず気になるのがステラを担いでいると言う事は
ステラを対象にエリアスが言っていた方法を試そうとしているんですかね?
確か前にカルタフィルスがステラに何かしていましたので
もしそうならカルタフィルスがなにかやらかすのは避けられない気がしますが
気付いていないならどうしようもないですしね・・・。
他にステラを連れていく要因があるとするならば
エリアスがステラの裏にカルタフィルスがいることに気づいていて
呪いも全部カルタフィルスに移そうとしているのではないかという可能性もありますが
流石にそれはないのかなと。あまりにもご都合主義過ぎますし。
それにしてもエリアスからの問いにそんなの決まっていると答えたルツですが
なんとなくエリアスには従わない気がします。
チセはもしかしたらルツはダメなのかもと言っていましたが
ステラを犠牲にするなら受け入れることはないんじゃないかなと。
もちろんルツもチセを助ける為ならばなんでもしようと思っているでしょうけど
どう考えてもチセが喜ぶはずが無いですしね。
なので例えエリアスが相手でもひかないんじゃないかなと思っています。
疑問なのがなんでステラなのかについて。
別にあえてチセの友達を使わなくてもいいと思いますしね。
なのでステラを選ぶだけの理由があるんだろうなという話になるわけですが
元々全ての元凶はカルタフィルスですので
ん~やっぱり彼に全てを押し付けるためにステラを利用しようとしているというのが
一番しっくりくる気がします。というかそうだったらいいなと(苦笑)
まあ、色々とわけわからん状況になってきていますので
次回かそれ以降には詳しい説明が為されるのではないかと期待しています。
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