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魔法使いの嫁 最新 40話 ネタバレ&感想 カルタフィルスの誘いと決別

2017年9月5日発売のコミックガーデン 10月号に連載されている

魔法使いの嫁 40話のネタバレ&感想になります。

 
第40篇 What is bred in the bone will not out of the flesh.

内容ネタバレ

 
ピュリスのもとへやってきたカヴンの一人であるイサクが

マリエルについて何かを報せにやって来た頃

ようやく目が覚めたイーサンは母に言われるまま

姉であるステラを起こしに部屋に向かうが

すでにその姿はなく現在は意識を喪いエリアスの腕に抱かれていた。

 
そんなステラとルツを伴ない姿を見せたエリアスに対し

チセは困惑しながらも腕に抱かれるステラの意識がない事に気づき

彼女の身に何があったのかと心配しながら駆け寄るも

 
ごめんねというエリアスの呟きと共に頭に杖が触れた瞬間、

その場に倒れ込むように蹲ってしまい・・・!?

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頭の中がぐるぐるとかき回されているかのような状態に陥り

立ち上がる事も出来ず苦し気なチセに対しエリアスは

君みたいに穏やかに眠らせるのは不得手だと呟いていた。

 
チセは苦し気な表情を浮かべながらもエリアスの傍にいるルツに手を伸ばすが

ルツはそんなチセに対しすまない、目が覚めたらきっと何もかも良くなってるはずだと言い残し

エリアスと共にその場を離れてしまう。

 
ルツの言葉を聞いたチセはやっぱりルツもなのかと思いながらも

動かない身体で必死にその後を追い縋ろうとした次の瞬間

その傍らにはネヴィンの姿が。

 
現れたネヴィンは大丈夫、君の脳は混乱させられているだけだとして

何が起きているのか何をしなければいけないのか

落ち着いて冷静に見極めなさいと諭すように告げる。

 
それに対しチセは追いついた先に何があるのかわからず

エリアスが何をしようとしているのか知るのが怖いと現在の心境を語るが

 
ネヴィンは関係ないと一蹴し

己がやらなければならない事をいつも確かにしておくことだと語る。

 
それを聞いたチセはどうしていつも私に色んな事を教えてくれるのかと尋ねるが

ネヴィンは私が君を導いているのではないとして

ここにいる私は君が君の中に住まわせてくれる私であり

本当の私はすでにあるべきところへ還っていること、

その上で己の幸せを諦めなかった君こそが君を導いているのだと語るのだった。

 
ネヴィンの話を聞く内にまずはエリアスが何をしたいのか確かめなきゃいけないと

決意したチセはネヴィンに見送られながら意識を取り戻すと

すぐさま近くで横たわる竜の雛の羽を一枚抜き自身の足に突き刺していた。

 
その痛みによって自身の混乱を鎮めたチセは

何もしないで起きたら何もかも良くなってるなんてこと一度もなかったと呟き

家へと急ぐ。

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そして家に辿り着いたチセが銀の君から上にいると教えられ

階段を登っていた頃、エリアスもまた準備が整ったのか

ルツにチセを連れてきてほしいと話していた。

 
しかしその直後、意識を喪っていたはずのステラが目を覚まし

僕を怪物呼ばわりしたお前がこんなことやるのかと嘲笑っていた。

 
エリアスはすぐさま相手がステラじゃなくカルタフィルスであることに気づくが

次の瞬間にはドアを破るようにチセが部屋の中へ。

 
ステラの身体を操るカルタフィルスは嫌な笑みを浮かべると

エリアスが私をあなたの身代わりにするつもりだと

すぐさまチセに助けを求めていた。

 
ステラが操られていると気付いているエリアスは

チセにそいつから離れるようにと声をかけるが

チセには届かないようで返ってきたのは

先程ステラが言っていたことについての確認の問いかけだった。

 
自身の問いかけに言葉を返さなかったエリアスの様子を見て

それが本当だと理解したチセはステラに後で追いかけるからできるだけ遠くに走るようにと告げ

部屋から出すと厳しい表情で改めてエリアスと向き合うことに。

 
エリアスはそんなチセにステラを君の身代わりにしようとしたことを謝り

チセもまた私は一緒に考えさせてほしかった!

こんな風に誰かを身代わりにしてまで生きたいわけじゃない!と叫ぶように言葉をぶつけるものの

エリアスから返ってきたのは約束はしてないという絶句するような言葉だった。

 
あまりに子供じみた言葉にチセは困惑しながらも

どうして他の誰でもないステラなのかと問いかけるが

その答えはチセがステラに対して自分とは違う顔を見せるのが嫌だという

考えもしなかったものだった。

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思いもしなかった理由に唖然とするチセに対して

エリアスは僕は君に生きてほしいと告げ近づくものの

チセはそれを拒絶しエリアスの顔に手をあげていた。

 
その上でチセはエリアスが以前カルタフィルスに

自分がよければ誰かが苦しくてもいいなんて怪物のすることだと言っていたのに

なのに結局あなたも今までの人と同じ怪物なんですかと泣きそうな表情で告げていた。

 
身を翻し部屋から出ていこうとするチセに声をかける

エリアスだったがチセが風の精を呼んだことによって足止めされてしまうことに。

 
風の精の助けもあって外に出たチセは先に逃げたステラを見つけ

ちゃんと家まで送ると告げその背に手を当てようとするが

その瞬間、ステラと重なるようにカルタフィルスの姿が見えていることに気づき

慌てて手を振り払っていた。

 
突然動きを変えたチセにどうしたのと声をかけるステラだったが

チセからヨセフと呼ばれたことで気づかれてしまったことを理解し

笑みを浮かべながら取引を持ち掛けるカルタフィルス。

 
その取引の内容はじきに来るチセの死を否定する術の提供をしてあげてもいいこと、

そしてこのステラも返してあげるというものだったが

応じてくれなかったらわかるよねという半ば脅迫に近いものだった。

 
その上で君に払えないものではないと代価について説明しようとしたが

そこへチセの名を呼びながらこちらへ向かって来るエリアスの姿が。

 
エリアスが来た方向に顔を向けるチセに対しカルタフィルスは

今度は記憶を本当に消されちゃうかもとして

この娘と君にとってどっちが得策かな?と問いかける。

 
そしてようやくチセに追いついたエリアスだったが

チセはこのままじゃだめなんですよね、きっとなにもかもと呟き

私は今のあなたの傍にはいられないと告げ

カルタフィルスから預かった術具の力なのかその場から消えるように姿を消すのだった・・・。

 
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 
なんかめちゃくちゃすっきりしない感じで終わった今回でしたが

正直どっちもどっちという感じですかね。

 
もちろんステラを身代わりにしようとしたエリアスが悪いのは間違いないですが

チセもエリアスの事を分かっていなさすぎなのではないかと。

 
まあ、魔法使いとしての師匠でもありますし

これまで何百年と生きてきたのを知っているので

ああいう風に言ってしまうのも分からないでもないんですけどね。

 
ただ以前杖を作りに行ったチセが戻って来て雪蟲騒動が起こった時に

まだ子供と言ってもいいチセを人間の先生と呼んだエリアスが

大人なわけないじゃないかと(苦笑)

 
あくまでおそらくですがチセの死が間近に迫ってから今現在

エリアスは驚くほどに精神的な成長しているのではないかと思います。

 
その成長に従ってエリアスの感情もどんどん育っているのだとは思いますが

いきなり一歳から二十歳まで成長するわけもなく

言ってみれば幼稚園・小学校低学年くらいの感じなのではないかと。

 
チセがいなくて寂しいというのもステラにとられたと感じる嫉妬も

誰もが子供の頃多かれ少なかれ経験することですし

今のエリアスはただチセを助けたいという思いが半ば暴走していて

自分でもよく分からない形で突っ走ってしまっているんじゃないかと思います。

 
そこに何百年生きてきたという経験も関係してきて

かなり面倒な感じになっているんじゃないかというのが

私の印象です。

 
だからといってエリアスの取ろうとした手段が正しいとは言えませんし

間違っているものは間違っていると怒るのも当然だとは思いますが

はっきり言ってチセが本心を今まで語ってこなかった

コミュニケーション不足も原因なのではないかと。

 
というか人間の先生として間違った方向に進もうとしている生徒を止めるのはともかく

手をあげてそのまま逃げるのは流石にちょっと・・・。

子供にも色々ありますしその解決方法も様々なので厳しくは言えませんけどね。

 
まあ、15、6の娘っ子に何百年生きてきたヤツの面倒を見ると言うのは

酷だとは思いますがチセのとった行動はあまり良くないかなと。

 
それにいくらステラを人質に取られているとはいえ

あのカルタフィルスの取引に応じようとは

流石にないわ~という感じ。

 
もちろんステラを助けるためにそれしかないのはわからないでもありませんが

ウルタールの時に見た過去から言っても

どう考えても信用できない相手ではないかと。

 
私的にどちらも冷静になるために距離を置くのは悪くないとは思いますが

なんていうか相手が悪すぎますね・・・。

アリスやリンデルのもとなら安心できるんですが・・・。

 
ともあれ最悪な相手のもとに行ってしまった以上

大きく物語が動くことは間違いないですので

次回どうなるか楽しみです。

 
早い所二人には仲直りしてほしいところですが

ある意味最悪なタイミングでの仲違いですので

二人の仲が修復されるのは当分先になるかもしれませんね。

 
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