進撃の巨人 97話のネタバレ&感想になります。
第97話 手から手へ
内容ネタバレ
夜が更けた街にて変装したアニは他の幹部とは違うものを感じた
黒いコートを着た人物(ケニー)の後を尾けていた。
しかしそれはケニーにはバレバレだったらしく
一瞬見えなくなった瞬間に後ろを取られてしまい
窮地に陥ってしまうも辛くも逃げ果せることに成功する。
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あくる日、ライナーはいつものようにエレンとジャンの仲裁を行なっていたが
ふと見たアニの様子がいつもと違うことに気付く。
その日の夜、三人は人気のない場所に集まり
アニから報告を受けることになるが
アニはケニーの実力を目の当たりにしたせいか
中央憲兵に入ったところであいつがいたんじゃ限界だと漏らしていた。
アニは私達が五年間に集めた情報をもってマーレに帰る事を提案するが
ライナーはこの五年の成果を見てマーレは失望するだろうとして
ウォール・ローゼを破壊することを提案するが
二人は賛成も反対もせず暗い表情を浮かべていた。
今はなにを言っても無駄だと思ったのかライナーはアニを労い
今日はこの辺りにしておこうと解散するがその帰り道
ベルトルトはずっと同じ開拓地で首を吊ったおじさんの夢を夢を見ていることを明かし
何で首をくくる前自分達にあんな話をしたのだろうと話し・・・。
あくる日、ライナーは必死に訓練するエレンに少し休むようにと声をかけるが
エレンからこのままじゃオレは何にも果たせないまま終わっちまうと
涙を流しながら打ち明けられたことで幼い頃の自分と重ね合わせていた。
蹲るエレンにただ進み続けるそれしかないだろうと告げ
巨人を一匹残らず駆逐するんだろ?お前ならやれると笑みを見せるのだった。
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そして現在ライナーは部屋の中で一人
虚ろな表情を浮かべながら銃を口に突っ込み引き金を引こうとしていた。
しかしちょうど外の壁をこのままじゃ駄目だと嘆くファルコが殴ったことで
自身を取り戻し、背を丸めながら遠ざかっていくファルコの姿を見て
俺にはまだあいつらが・・・と呟くのだった。
落ち込んだ様子で収容区を歩いていたファルコは
ふと近くにあった病院へと足を踏み入れる。
手足を失った人、目が見えなくなっている人達をただ見ていたファルコだったが
そんな彼に以前助け起こした片足の男が声をかけていた。
この間は世話になったと礼を言われたファルコは
男がちゃんと話せるようになっていたことから経過は順調そうだと話すが
男はここには心的外傷の治療に来ているが本当は嘘で
記憶障害で家まで帰れないとしているが本当は家に帰りたくないだけだと明かす。
男はファルコに残った怪我からマーレの戦士になる為の訓練かと呟いたところ
ファルコは落ち込んだ様子で自分は戦士になれないことを明かすが
返ってきたのはそれはよかったという思ってもいなかった言葉だった。
話すうちにファルコからガビのことや
このままじゃオレは何も出来ないまま終わるのだと聞いた男は
俺はこの施設に来てなんでこんなことになったのだろうと毎日思っていると語る。
心も体も蝕まれ自分自身をも失う、こんなことになるなんて知っていれば
誰も戦場なんかにいかないだろうと。
その上で男はでも皆”何か”に背中を押されて地獄に足を突っ込み
大抵その”何か”は自分の意志ではなく他人や環境から強制されて仕方なくだが
自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別で
その先にある何かを見ておりそれは希望かもしれないし更なる地獄化もしれない、
それはわからない、進み続けた者しかわからないのだと語るのだった・・・。
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収容区を歩いていたライナーは息を切らせながら走るファルコをみかけ声をかけるが
先程までの背を丸めていた様子ではなかった。
ファルコは忘れ物をしたんでこれから本部に戻るところだとして
笑みを浮かべながら本部に向かって走りだすが
その手には手紙と思しきものが握られていた。
一方、その頃本部では突然タイバー家御一行が来訪したことにより
上から命令で本部を留守にしていた主人の代理として
マガトが当主ヴィリーの担当に当たっていた。
連れてきた一族を紹介したヴィリーはどうやらマガトに用があったらしく
バルコニーで二人だけで話すことに。
ここには世界を救ったマーレの誇る英雄へ―ロスの像を見に来たのだと話すヴィリーだが
マガトはタイバー家こそがマーレを裏から操っていることに気づいていた。
ヴィリーもまたそれを認め今まで我々はエルディア人を檻に入れマーレに好き放題させるのを
ただ見てきたがその結果どちらも闇夜に投げ出されその責任はタイバー家にあると語る。
そして巨人の力は時代に遅れを取りパラディ島から不穏な動きがある今
我々は来る祭事において世界にすべてを明かすつもりであり
そこにすべての望みを懸けるのだと明かした上で
マーレには再びへ―ロスが必要なのだとマガトに
今一度この手を握ってくれないかと手を差し延べ・・・。
一方、クルーガーと名乗った男からこの収容区からじゃ中身を確認されると
俺が仮病だってバレてしまうから収容区の外のポストに投函してほしいと
頼まれたファルコは俺がここに無事でいるって家族に伝えたいだけなんだという彼の願い通り
収容区の外にあるポストへと手紙を投函し・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ライナーの回想もこれでようやく一段落と言った感じですが
あのクルーガーってもしかしなくてもエレンですよね?
初めて登場した時はわかりませんでしたが
ファルコと話している時に見た顔は
大人になったエレンそのものでしたし
何よりクルーガーと名乗ってましたしね。
タイバー家の思惑やマガトがその手を取るのかどうかも気になるところではありますが
久々のエレン登場で全部もってかれた感じです。
そうなると何故ここにエレンがいるのかが気になるわけですが
どう考えてもマーレに対する反抗ですよね・・・。
何故片足がないのかとかどうやって島からここに来たのかなど
色々気になる部分も多々ありますが
おそらくアルミンか誰かが策を練った結果今こうして内側にいるんだろうなと。
ファルコに頼んだ手紙に関してもそうですが
あれがエレンだとするとどう考えてもマーレ側にとって
マズイ内容が書かれたものであるのは間違いないでしょうね。
最後のページにも”幕が上がる”とありましたし
次回には何かとんでもない動きがありそうです。
それにしてもエレンが外の世界に出てきている以上
おそらくミカサ達も外に出てきていると見て良さそうですね。
あの手紙の宛先もそうですがパラディ島宛てなんて届くわけもありませんし
おそらくマーレ国内か国外なのかはわかりませんが
手紙が届く位置に潜んでいるんだろうなと。
今まではパラディ島内での戦いと言う事もあって
戦略的にいって防戦一方だったわけですから
ここからようやく攻勢に出られることになりそうですね。
わざわざ島から出てきた以上
パラディ島での戦いとはまるで違う戦いになるだろうとは予想していますが
もしかしたらあの鎧の巨人を倒した兵器なんかも手に入れているかもしれませんね。
対巨人兵器である立体機動装置や雷槍も前より遥かに進歩しているでしょうし
マーレとしても侮れない相手だろうなと。
ともあれ引き金を引いた形になったファルコには可哀想ですが
これから先マーレにとってかなり厳しい展開になりそうです。
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