ネタバレはあくまでも詳しくなりすぎず
流れを理解できるくらいの内容となっておりますので
詳細が知りたい方はいずれ出るDVDやBDを購入することをオススメします!
第27話 想い(承前)/告白
内容ネタバレ
<Chapter.54 想い(承前)>
あくる日、零からいじめ対策について尋ねられた林田は
零の身になにかあったのかと慌てふためくが
どうやら零ではなく零がお世話になっている女の子だと聞き
色々話し合うことに。
しかしいじめという問題に対して明確な答えなんてものはなく
林田も頭を悩ませるもののだからってあきらめる訳にはいかないのだとして
だから大事なのは”ひなちゃんがどんな風な解決を望んでいるのか”だと語る。
話を聞く内に林田は零がその子に恋しているのではないかと考え
もじもじそわそわしたものの話はそんな甘酸っぱい話ではないようで・・・。
彼女は僕の”恩人”であり恩は義を持って返すそれが人としての理なのだと
きっぱり宣言する零にいやな予感を感じていたが
熱くなった零が落とした紙に家庭教師やら各棋戦のトーナメント表に
ざっくりと対局料が書いてあるのを見てさらにその予感は深まっていた。
提案する以上は現実的な数字も押さえておかないといけないとして
これからもうしばらくの間対局で負けるわけにはいかないのだと語る零を前に
林田は言葉がなかった。
そしてまた相談に乗っていただけたら助かりますと職員室を後にした零を
見送った林田はズレている、この子は何かが大きくズレていると心の中で叫んでいた。
そして自分も教師生命をかけて零があの書類を持って
彼女の家で演説を始める前に何とかしないとどん引かれちゃう!と
慌てふためきながら頭を抱えるのだった・・・。
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<Chapter.55 告白>
あくる日の将棋会館にて
零が負けた悔しさから壁に怒りをぶつける様子を見ていた
スミスたちはあんな風に悔しがっていることに驚いていた。
そんな零を見ていた二海堂はついにやる気になってくれたかと感無量の様子だったが
当の本人はあと一勝すれば対局料が倍になったのにと
自分の不甲斐なさに憤っていた。
恩を返すと言ったのは口だけかと発奮した零は
二海堂をVSに誘い自宅で対局しながらも
なにより今はひなちゃんのためにと次の対局に向け気持ちを新たにしていた。
その週の日曜日、あかりからメールをもらった零は
改装記念で安売りしているスーパーへの買い物に付き合っていた。
どうやらひなたは相米二の計らいで
モモと共に浅草の遊園地に行っているらしく
その手伝いで零を呼び出したのだった。
荷物を抱え川本家へと帰ってきた零は
あかりから言われるままに買って来た
大量の野菜に下ごしらえを手伝うことになるが
そんな中、あかりはふとダメだな、私はと呟く。
あかりは相米二がひなたにああ言ってくれたが
自分が言ってあげられなかった事、
それどころか何でなの?どうしてなの?
何でもっと早くいってくれなかったのかと考えてしまったことを悔やんでいた。
そんなあかりに相米二は俺だってそう思うが
ひなは何か悪いことをしたのか?
ひなはもう十分苦しんでいるのに俺達がそんなことを言ってしまったら
ひなは本当に居場所を失ってしまうだろうと語る。
そして何より次は自分がそうなるかもしれないのに
それでも傍を離れなかったひなの勇気や正義を褒めてやるべきだろうと。
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あかりは母が亡くなってから私はなにもわからないまま19で二人の母親代わりとなったが
母から頼まれたから必死で頑張り
二人にえらそうなことを言ってきたのにいざとなったらこんな有様だと語る。
正義なんてどーでもいいから逃げて欲しかったと思ってしまったこと、
ひなたが友達の精一杯頑張っているのに私は・・・と
目に涙を浮かべながら心情を語るあかりに対し零は
それは違います、家族に辛い目に遭って欲しくないのは当たり前の事だとして
ひなちゃんを一番側で見守ってきたのはあかりさんなんですからと
そう思うのは間違いではないと彼女の言い分を肯定していた。
その上で自分は小さい頃からずっと孤立してきたことを明かし
救いの手なんてそんな恐ろしくて申し訳ないもの誰にも望めなかったと語る。
でもあの日ひなちゃんが恐いって言いながらも後悔しない、間違ってないと
まるで自分に言い聞かせるみたいに言い切った時
僕は自分が助けてもらったんだと思い
彼女を恩人だと、そんな彼女を育ててきたあかりさんも自分にとっては恩人なのだと。
そんな零の言葉を聞いたあかりは晩ごはんカレーでいい?
たくさん作んないときっとお腹を空かせて帰ってくるから・・・と涙を流すのだった。
そして夜になり遊園地へ行っていたひなた達が帰宅し
興奮するモモをなだめながら晩ごはんを一緒に摂ることになった零は
ひなたからボール当てゲームで獲ったという零に似た小さなぬいぐるみをもらうことに。
子供っぽいかなと思ったんだけどと不安そうな顔するひなたに
零は一瞬呆然とした後、すっごく嬉しい!と喜び
あかり達と一緒に夕食を囲むのだった。
感想
とりあえず前半に関してですが
あれだけシリアスな感じだったのに
一気に零のあまりのズレっぷりに笑わせてもらいました(笑)
まあ、それだけひなちゃんのことが大事ということなんでしょうけど
零の立場からは流石にちょっと・・・って感じですね。
林田先生の懸念通りもしあれを片手に演説し始めたら
ドン引きするのは目に見えてますし
あかりさんが口を開けて唖然とした後に
気まずい感じで断るのが頭に浮かびます(苦笑)
後半についても零のテンションが高いままというか
ズレたままで頑張っているみたいですが
何故か笑えてしまいます。
そんな零に二海堂が良い感じに勘違いしているところなんて
もうなんて言っていいやら・・・。
まあ、動機はともかく将棋に打ち込むのは
悪いことじゃないですのであれはあれでいいのかも。
それにしても前回に引き続き相米二さんの株が
上がりっぱなしでしたね。
私的にはあかりさんの心情に近いので
そんな風に言える相米二さんを心から尊敬します。
言われてみれば確かにと思うんですが
いざそういう場面になった時
あんな風にはまず言えないだろうなと。
それにあかりさんを慰めると言うか
そんな彼女の心を救った零もよく言った!という感じです。
ああいう時にああいう言葉をかけられるから
零はあなどれないですね(苦笑)
次回もシリアス分がちょっと多い展開が続きますが
ひなちゃんの想い人である高橋君も久々に登場しますので
彼のイケメンっぷりに期待したいですね!
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