2019年6月8日発売の別冊少年マガジン 2019年7月号に連載されている
アルスラーン戦記 72話のネタバレ&感想になります。
第72章 王の帰還
内容ネタバレ
動けないと思っていたアンドラゴラスが
鎖を引きちぎったことに恐怖を隠せないギスカール。
アンドラゴラスは半年にわたって汗や塩味のスープを
染み込ませれば脆くちぎれやすくなるとして
黄金と違って鉄は腐るものだと語る。
死を覚悟したギスカールに対し
アンドラゴラスは周りにいた者たちに恐怖を持って
ギスカールを捕えさせると
高笑いしながら久方ぶりとなる地上へと向かうのだった。
一方、エトワールはアルスラーンから頼まれた
死者への祈りを執り行っていた。
その後、ファランギースからパルス軍はすぐにここから立つこと
そしてそなたらも同行するが良いと言われ
異教徒と一緒になど行けるかと断るエトワール。
しかしこの城は盗賊などに取られても困るとして使えなくなり
おぬし一人では生き残った者たちの世話は出来まいと言われた上で
安全にルシタニア側に引き渡し出来るところまで送っていこうと
アルスラーンからの伝言を受け他に選択肢はなく・・・。
その道中、若い母親が乳が出なくて困っていると
赤子の世話をこなすエトワール。
周りの者たちはそれぞれ思うところがありながらも
エトワールの面倒見のよさに見る目が変わったようで
ファランギースはそんな彼女がエラムやアルフリードと
騒ぐ様子に見ていて飽きないと笑みをこぼすのだった。
一方、その頃アルフリードの兄メルレインは
イリーナらをヒルメスの元へ届けるべく動いていた。
しかしただでさえ余計な荷物を持ち遅く
さらにはルシタニア軍に見つからないように進んでいるためか
その歩みは遅々として進んでいなかった。
それでもメルレインはイリーナからの依頼を遂行すべく先導するが
内心ゾット族の族長問題を解決するのが先なのに
一体オレは何をしているんだ・・・と頭を掻くのだった。
その頃王都では脱獄したアンドラゴラスが
捕らえられたギスカールを連れ
玉座を占拠したことで将達が頭を抱えていた。
本当に半年以上も鎖に繋がれ拷問を受け続けた人間なのかと
思わず口にしてしまうほどアンドラゴラスは圧倒的であり
なんとかしてギスカールを救出しようにも上手くいかず・・・。
一人の兵士がいっそのことギスカールではなく
国王陛下が人質となってくれればいいのにと漏らす中、
ボードワンとモンフェラートはイノケンティス七世のもとへ訪れていた。
それはタハミーネを人質にすることで
ギスカールをなんとか解放させるための交渉をするために
その身柄を引き渡してほしいと願い出るためだった。
しかしイノケンティス七世はタハミーネは余の妻になる者だと
引き渡しを拒み、その態度にボードワンがぶち切れ
今、弟君と異教徒の女どっちが陛下にとって大事か!と一喝する。
その剣幕に及び腰になるイノケンティス七世だが
そこへ私はかまいませんとタハミーネが姿を見せ・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いや~前回のあの様子からアンドラゴラスが
脱獄するだろうとは思っていましたが
まさかその足で玉座を占拠するとは・・・。
まあ、アンドラゴラスにしてみれば
敵の重要人物である王弟ギスカールを捕えており
それなりに勝算もあるのかもしれませんが
なんていうか豪快だなと。
ぶっちゃけタハミーネが久々に姿を見せたことで
アンドラゴラスの主目的は彼女を取り返すことだったりするのかもしれませんが
それにしたってなかなかに厄介なものです。
もしここにまだヒルメスがいたら
どうなっていたのかとも思いますがいない以上
正直どのような形で終息するのか・・・。
その他のことについてですが
パルス軍と共に行動することになったエトワールについては
特に問題らしい問題は起きていないみたいですね。
まあ、敵対していることもあって
中々心を開くという感じではありませんが
エトワール自身悪い人物ではないので
ファランギース同様見ていて飽きないと言ったところです。
イリーナを連れてヒルメスの元へ向かうメルレインについても
お偉いさんを連れていることもあって
中々順調とは言えないみたいですが
なんだかんだで義理堅いタイプっぽいので
責任もって依頼をこなすんだろうなと。
とまあ、アルスラーン軍も至って順調に進軍中ですので
とりあえず喫緊の問題としてはアンドラゴラスについてですかね?
前述した通りどういう顛末を迎えるのかはわかりませんが
ルシタニアにとってもパルスにとっても
かの者の存在は大きいのでどうなるのか楽しみです。