3月のライオン 雑誌掲載最新話

3月のライオン最新 163話 ネタバレ&感想 田中七段の背負ってきたもの

2019年8月23日発売のヤングアニマル 2019年17号に連載されている

3月のライオン 163話のネタバレ&感想になります。

 

第163話 道③ 17号掲載(2019)

内容ネタバレ

 

対局中、ふと息子たちが幼い頃

一緒に川遊びした時のことを思い出した田中七段は

どこか懐かし気な表情を浮かべ窓の外を眺めていた。

 

零は田中七段が気持ちよさそうに窓の外を見ているのを見て

相手の態度や仕草が気になるのは自分が集中しきれていない証拠であると

そのことを悔しく感じていた。

 

対局の前、零は田中七段のことを色々調べていた。

数年前までの棋譜や近況を遡って千駄ヶ谷の巨大重機と言われる程の

落ち着いた手堅い棋風。

 

タイトル戦などにはなかなか縁が結べていないものの

穏やかで面倒見がよく将棋を好きな人にも

棋士にもファンが多いこと

そしてここ数年で再び調子を上げてきた理由を・・・。


神宮寺と柳原は田中七段がこれまでしてきた苦労を知っており

子供の手がようやく離れて落ち着いてきたんだろうなと語る。

 

息子が2人とも病気がちで

さらに奥さんも編集の仕事で忙しく

小さい頃交互に入院とかしていた子供2人を

夫婦2人で交代で看病する日々。

 

夫婦そろってフラフラになりながらも

若い2人で協力しあってよく乗り切ったものだと。

 

そんな田中七段の子どもも今はもう元気に大学生になっており

神宮寺たちは感慨深さげに早ぇなあと呟くのだった。

 

零は田中七段が病気がちな息子さんたちを育てるのに

大変な苦労をしてきたことを調べるまで知らなかった。

 

そして息子2人が手を離れた今

また一から・・・体力づくりから取り組み始めた事を。


そんな田中七段の生き様を見て零はまた気づく。

”自分”の事ばかり考えていていっぱいいっぱいなっている”自分”に。

 

自分の小さな荷物を「これはすごく重たい」って信じ切って

「自分はこんなにがんばっている」って呪文をお守りみたいに繰り返して・・・。

 

そして「自分以外の重さ」をも背負って頑張ってきた人の姿を見つけ

「俺の荷物100%自分の荷物だけじゃん!」しかも

「でかいと信じていたのに超小さいじゃん」と気づいて恥ずかしくなっていた。

 

なのにそんな人を相手にこんな不甲斐ない将棋を指していることに

ほんと失礼にも程があると思いながら将棋盤を見つめていた零は

いつの間にかあの「まっくらな部屋」の中にいた。

 

「うそだろう?」とか「どんどん早くなる」とか

そんな自分の心の声が他人事のように

まっくろな部屋にぼんやりと浮かんでいた・・・。

 

当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

かなり劣勢になっていると思われていた対局ですが

零が再びあのまっくろな部屋に入ったことで

これからの展開がわからなくなりましたね。

 

田中さんの弟子のあづにゃんの時もそうでしたが

あの部屋に入ってから一気に形勢が変わりましたし

ちょっと面白くなるかも。

 

それにしても零も言っていましたが

あの部屋に入るのがどんどん早くなってきているというのが

気になるところ。

 

これが単純に将棋が強くなるとか

言って見ればスポーツ選手のゾーンと同じものならいいんですが

零の反応を見るにそれだけじゃなさそうですしね。

 

あづにゃんとの対局後も

零はどこかおかしくなっていたように見受けられましたし

今回はどうなるのかちょっと心配です。

 

それはそれとして今回田中さんの過去というか

歩んできた人生が描かれたわけですが

なかなかに苦労人だったみたいですね。

 

病気がちな息子2人を夫婦で見てきたとのことですが

想像するだけでかなりの苦労があったんだろうなと思います。

 

そしてそんな息子たちも元気に大学生となり

手が離れたことで再び一からのスタート。

ドラマか映画等の物語だったら間違いなく主人公だろうなと。

 

そして零もそんな田中さんの生き様を見て

自分を恥じてしまっているとか

どんだけ感受性が強いのかと改めて思います。

 

そりゃかなりの苦労をしてきた田中さんの生き様には

色々思うところはありますが

対局相手である零がそこまで引っ張られてどうするのかと。

 

もちろんそれも零の良いところだとは思いますが

同時に欠点でもあるなと改めて思います。

 

私にしてみれば歩んできた人生の如何で将棋の強い弱いが決まるわけでもなし

というより零自身もなかなかにハードな人生を歩んできているわけで

どっちがより大変だったかどうかはどうでもいいのではないかと。

 

まあ、そんな風に割り切れないのが零ですので

ある意味仕方ない事ではありますが。

 

ともあれ前回から対局自体は全く進むことなく

零が劣勢にあるのは間違いないので

まっくろな部屋に早くも入った彼が

これからどう返すのか楽しみです。

 

ちなみに次回についてですが

予告には次回に続くとありましたので

とりあえず次号は休載になるかと。

 

気になる再開についてですが

ここのところ珍しくと言っては失礼かもしれませんが

3週連続で掲載されていたこともあるので

少し長くなるかも。

 

もちろん私としては早く続きが読みたいので

すぐにでも連載再開してほしいところですが

なんだかんだで暑いですし体調に気を付けて

無理なく再開してくれればいいなと。

 

第162話へ

第164話へ

-3月のライオン, 雑誌掲載最新話
-,

© 2024 オススメ漫画ネタバレ情報局