2020年7月22日発売のアフタヌーン 2020年9月号に連載されている
ヴィンランド・サガ 174話のネタバレ&感想になります。
第174話 西方航路⑧
内容ネタバレ
「トルフィン、俺の養子になれ」
ハーフダンから突然予想だにしなかった提案を受け
困惑するトルフィン。
どうやらハーフダンは本気なのか
ヴィンランド開拓事業は大いに奨励しつつも
トルフィンにはこの農場に残ってもらい
後方支援に努めろと告げる。
その上でオレの傘下の全農場の経営一切をお前に任せ
収益をヴィンランドに注ぎ込むのも好きにしろ、
ヴィンランド開拓の強力な援護になるだろうと。
思わぬ提案を前にトルフィンは
一先ずちょっと相談したいと
一緒にいたエイナルとコーデリアに話を聞くことに。
コーデリアには良い話だと感じたようだが
エイナルとトルフィンは難しい顔をしており
それはトルフィンがヴィンランドに行かないと言う選択肢はないと
考えているためであった。
実際相当いい話なのは間違いなく
そんだけハーフダンはお前を買っているってことだと
エイナルは笑みを浮かべていた。
そうこうしている内に人も集まり始めたことで
この話を断ればハーフダンに恥をかかせることにもなりかねず
トルフィン達は一先ず持ち帰って対策を練ろうと判断するが
その矢先沖合から一艘の船が姿を見せる。
その船にはハーフダンの息子であるシグルドとハトルガルドの姿があり
さらにシグルドの腕の中には二人の子供と思われる赤ちゃんが。
出迎えたアスレッドは笑顔で二人を歓迎し
腕に抱える孫を見て破顔していた。
その赤ん坊は男の子のようで名をニャールと名付けられており
ハーフダンもまたその手に抱くことになるが
その瞬間自分の顔を怖がりもしないニャールが
なにか喋ったことで衝撃を受けていた。
まだ8か月であり何か意味のある言葉を発したとは思えなかった一同だが
ハーフダンはオレを見てはっきりおじいちゃんと言ったと断言し
天才・・・百年にひとりの天才かもしれんと言い出す。
そんな孫バカを早速発揮したのかハーフダンは
ニャールをその場で抱えあげると皆に
オレはこの子に全財産の相続権を与えると宣言。
皆が跡継ぎが決まったと喜ぶ中
呆気に取られていたトルフィンは
さっきの話について尋ねようとするが
ハーフダンの頭からは綺麗に忘れられているようで
まだいたのか暗くなる前に帰れよと
何事もなかったようにその場を離れるのだった。
先程の提案がなかったことになり
イマイチ釈然としないながらも
いやいいんだけどね・・・と見送ったトルフィンは
シグルドと再会の挨拶を交わすことに。
どうやら2年もの歳月はシグルドにとっても大きかったようで
苛烈だったその性格も鳴りを潜めており
互いに今の状況について笑顔で報告しあっていた。
ヴィンランドに来春行くことを伝えたところ
シグルドからもがんばれよ、お前ならできるさと声をかけられ
嬉しそうな表情を浮かべるトルフィン。
トルフィンは何もかも順調だ、
ヴィンランド開拓は上手く行くと思いつつも
その脳裏には大勢を道連れにして結果のわかり切った実験をと
イ―ヴァルから言われた言う言葉が・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回のラストからの続きで
ハーフダンから思いもしなかった提案がなされたわけですが
なんとか無事?に断れそうでなによりでしたね。
コーデリアが言っていたように
相当良い話だったのは間違いないですが
トルフィンが後方支援というのは
まずあり得ない事でしたし。
まさかこのタイミングでシグやんが
息子を連れて帰還するとは流石に思ってませんでしたが
グッジョブ!って感じでしょうか。
それにしても自分の子供と孫は違うとよく言いますが
あのハーフダンが孫バカっぷりを発揮するとは
ニャールの将来がかなり楽しみですね!
正直ハーフダンも息子はもう戻らないと思っていたから
トルフィンに養子にならないかと提案したんでしょうが
現れた孫にすぐさま全財産の相続権を与えると宣言するとは・・・。
結果として誰も不満なく収まったにしても
ハーフダンの孫バカっぷりは
この先もエスカレートしていくんだろうなと。
正直なんとも言えない結末ではあったものの
ヴィンランドに向けて懸念することも無くなったわけですし
次回は出航することになりそうです。
トルフィンの頭にはイ―ヴァルから言われた言葉が
引っ掛かっているみたいですが
それに関しても今どうこうできる問題ではないですし
あとはヴィンランドに行ってからの話になるかと。