2021年9月22日発売の
週刊ヤングジャンプ 2021年43号に
掲載されているキングダム 693話の
ネタバレ&感想になります。
第693話 浅い話
内容ネタバレ
扈輒を守る近衛兵は百騎。
一騎一騎が厳しい選抜を
くぐり抜けた精兵集団である。
一方それを取り囲む桓騎側は
桓騎の懐刀の朱摩一家。
桓騎軍の中では決して
大きな一家ではないが
こちらも一人一人が豪傑達で
ゼノウ一家のそれに
引けを取らない程である。
その数二百騎。
扈輒兵百騎対桓騎兵二百騎。
精兵通しの戦いでこの戦力差は
桓騎が扈輒を討ち取るのに
十分な差であった。
数十万の軍勢の総大将同士が
この数百騎の戦いの場に在り
決着がつこうとしている異常。
半刻前まで祝勝の空気の中にいた
扈輒兵達は悪夢の中にいるのかと
錯覚しながら次々と
その命を落としていった。
そうした中、夏満は
桓騎兵の包囲を抜け
大将である桓騎へと馬を走らせる。
そして桓騎の背後から
剣を振り下ろそうとするが
桓騎はそれに気づいていたのか
夏満の剣を弾き飛ばすと共に
その体に剣を突き刺していた。
はしゃぐなよ雑魚がと
口元に笑みを浮かべる桓騎に
夏満はその目を見て告げる。
桓騎・・・お前のは・・・
本当の痛みを知る目ではない・・・。
扈輒様はそんな艶やかな目は
していないと。
真の痛みを知る扈輒様は・・・
と言葉を続けようとするが
桓騎は全く聞く気がないのか
はしゃぐなっつったろ雑魚と
止めを刺していた。
そうこうしている間に
扈輒の近衛兵達も皆倒れ
立っているのは扈輒だけだった。
しかし扈輒はこの状況でも
全く動じておらず
囲む桓騎兵達は訝し気に
その様子を窺っていた。
そして兵達が扈輒の顔に埋め込まれた
妙な飾りに気づいた頃
扈輒は桓騎に告げる。
悪策を重ねた奇策。
私は確かに敗れるが
この形になるためにお前はわざと
多くの自兵を死なせた。
なぜそんなことができる。
お前には敵と味方の区別がなく
中立の者達への区別もない。
敵を多く葬るのは英雄だが
お前はただ見境なく
大量殺戮する異常者だと。
その代償はいずれ必ず
己の身に降りかかるぞ。
そう告げる扈輒だが
桓騎の心には響かなかったようで
浅い奴の浅い話は眠くなると
どうでもいいように返していた。
扈輒は浅いのはお前だとして
昔の戦場で見た人の闇の底、
痛みの底について語り始めるが
桓騎は一言告げる。
だから浅いっつてんだよ。
そこが痛みの底だと思った
お前が浅い。
痛みに底なんてものはないと語り
顔面にそんなもん埋め込んで
痛みを感じてないと平衡を
保っていられない程の軟弱者だ
この雑魚がと。
そんな言葉をかけられた扈輒は
ふっと口元に笑みを浮かべ
そういうお前も似た者同士に
感じると告げる。
全然違ェと返した桓騎に
扈輒は何か言おうとするが
まぁいいとそれ以上口にすることなく
自身の剣を自らの首に当てる。
そして先に逝って雷土と
酒でも飲んで待つぞと言い残し
自ら首に手をかけようとするが
桓騎は扈輒の口から
雷土の名が出て来たことに反応し・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
とりあえずもう一つか二つ
波乱がありそうな気がしてましたが
話の流れから見るに
もう決着ついているみたいですね。
正直あれだけ趙軍の皆が
扈輒を立てていたので
もうちょっと何かあるのかとばかり。
それだけ桓騎の策が尋常ではなく
事ここに至ってどうしようもないことが
扈輒にもよく分かっているのかも。
まあ、桓騎にしても扈輒にしても
最後は武力というタイプではないので
こういう形での決着も
ありと言えばありなのかもしれませんね。
ただ気になるのは
扈輒が最期に雷土の名を出したことで
桓騎が反応を見せた事でしょうか。
桓騎にとって雷土が
どういう存在なのかは
正直よくわかりませんが
何か思うところがあるのは
間違いないと思います。
だからと言ってここから
逆転するなんてことは
まずないと思いますが・・・。
ともあれ次回で扈輒が自刃して
戦いが終わることになるかと。
正直戦場全体を見れば
秦軍が劣勢なのは間違いないですが
やっぱり大将が討たれたら
終わりだと思いますしね。
あと考えられるとしたら
父のみならず主までも
喪うことになった若き龍白公が
怒りのままに暴走する可能性が
あるくらいでしょうか。
懸念するところとしては
そのくらいですので
もう勝ちは揺るがないのではないかと。