2022年11月5日発売の
コミックガーデン 2022年12月号で
連載されている魔法使いの嫁 91話の
ネタバレ&感想になります。
第91篇 Of two evils choose the less.Ⅱ
内容ネタバレ
顕われたモノについて
エリアスは語る。
いわゆるところの「神」
だそうだよ・・・一応ねと。
モリガンは半端ものがと
笑みを浮かべながら
アダムの呪いに告げる。
あれはいまだ己の「名」も
与えられぬうちにあらわれたもの。
己を喚んだあの女を呑み
彼方と此方との「楔」としたが
神と呼ぶのも痴がましい
できそこないだ。
——ただひとりのために在る呪詛よ。
お前の務めはまだ終わらぬ。
解っているだろう?と。
アダムの呪いもその事に同意し
モリガンはならば
私の爪となれと告げる。
あの怪物を屠る
呪いの槍となるがいいと
手を差し出すのだった。
アダムの呪いがその手を
取ろうとしたその時
フィロメラはその服を掴んでいた。
そして”おとうさん”と
呼びかけようとするが
アダムの呪いはそれを止める。
そしてそれは呪いなんかに
言っていい言葉じゃないよと
笑みを浮かべながら
その身をモリガンの槍へと
変えるのだった。
一度の祭りで二度も
槍をふるえるとは
——今日は佳き日だなあ 私の巫と
モリガンはチセへと目を向け告げる。
「名」を供されたとはいえ
もはや私は忘れられた影にすぎぬ。
こやつの滅びそのものには
私はなれぬぞと。
モリガンが楽しそうに戦い始める中
チセ達は見つからないように
物陰に隠れていた。
しかし名づけしたせいか
チセに楽しそうな
モリガンの感情が流れてきており
チセは知らず知らず
笑みを浮かべてしまっていた。
そして彼女と深くつながる
ルツも同様のようで
いてもたってもいられず
楽しそうだからとルツも参戦。
チセ達はルツが参戦し
より激しくなった戦いをみながら
これからについて話していたが
怪物に見つかってしまうことに。
エリアスがその事に気づき
初撃は防いだものの
アイザックとルーシーが
窮地に陥ってしまう。
しかしそんな彼らを救ったのは
ルーシーにとって仇でもある
獣人の女だった。
罪滅ぼしのつもりかと
問いかけるルーシーに対し
獣人の女は語る。
おまえはまだこども。
——だからあの時
おまえを殺せなかった。
——それにあの赤毛のこども(チセ)
には「借り」もある。
あとはおまえからは
かみさまのにおいがする。
だから生かさねばと。
何を言っているか分からず
首を傾げるルーシーだが
今の彼女が真面だと判断し
改めて問いかける。
どうしてあの日
——蜘蛛を盗むように言われたか
理由を知ってる?と。
獣人の女は知らないと言い
私たちは二度
あの女についていったが
何も話はしなかったと語る。
一度目 あの女は
蜘蛛のにおいが染みついた男に
あの厭らしいにおいの本を渡した。
二度目 また同じ本を
持って帰ったがその時に
あの家の者をすべて殺して
蜘蛛を連れ帰るように言われたと。
それを聞いたルーシーは
それってあいつがうちに
依頼しに来てたってこと——?
と新たな情報に驚き!?
アイザック達の無事の様子を見て
チセは改めてモリガンに言われた
言葉について考えていた。
”「名」を供されたとはいえ”
”もはや私は忘れられた影にすぎぬ”
”こやつの滅びそのものには”
”私はなれぬぞ”
そしてその意図について思い至る。
私たちが終わらせなきゃ
いけないってことなのかもしれないと。
送り還すには魔術書が必要らしく
フィロメラは魔術書は
怪物の中にあると語る。
さっきあれに触られても何ともなく
きっと私まだ魔術書の
「使用者」として認められてる。
だから私ならあの本を
取り返しにいけるかもと。
その言葉を聞いたチセが
声を上げようとした瞬間
だめに決まっているでしょう!
という声と共にルーシーの拳骨が
フィロメラの頭に落とされていた。
どうやら今は獣人の彼女が
注意を引いてくれているらしく
ルーシーはフィロメラに告げる。
そんな手足で走ったところで
「吸われ」はしなくても
よくて吹っ飛ばされるか
刺されるかのどっちかだと。
その上で諭すように告げる。
いい?この中であの本を
扱えるのはあんただけ。
あんたを損なわずに
あの本を取り戻すのが最優先だと。
その意見にチセと
アイザックも同意し
どうやってあの本を取り戻すか
話し合うことに。
攪乱は有効だけど
人の足では難しいことから
チセはエリアスを見て
ある事を思いつき・・・!?
時間稼ぎをしていたモリガンが
そろそろ踊るだけではつまらんなと
自ら動こうかと考え始めた頃
チセ達が動きを見せる。
二つに分かれたエリアスが
それぞれ獣の姿へと変わり
その上にチセとフィロメラ
ルーシーとアイザックが乗っていた。
エリアスがチセにきみほんと
僕に遠慮がなくなったねと
呆れたように話す中
フィロメラは魔術書が
大きな目玉の中に
あることを感じていた。
怪物は姿を見せたチセ達に
触手を伸ばし攻撃を仕掛けるも
チセ達は魔法により一瞬で
怪物の背後へと移動していた。
チセは大きな目玉の
丁度真後ろを指さし
モリガンに呼びかける。
ここにあなたの槍の
ひと裂きを!と。
その呼びかけに応えるかのように
——幼子の懸命な無心を
叶えぬわけにはいかぬなあと
モリガンがチセの背後に姿を見せる。
そして告げる。
——時の亡骸 塵芥を踏むものよ。
執着(のろい)の味を知る時だと。
女神の一撃は触手諸共
背後から怪物の目玉を切り裂き・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックス、
MAGCOMIでどうぞ!
感想
本格的に怪物?神?との
戦いとなったわけですが
実際どういう存在なんでしょうね?
エリアスによると
いわゆるところの「神」らしい
とのことです。一応・・・。
前回モリガンもアレを
”時と宙の果てに漂う異邦の神よ”
と呼んでましたので
神であるのは間違いないのかも。
まあ、それはそれとして
モリガンが再び参戦しましたが
なんか決着をつける気は
今のところないみたいですね。
話の流れ的にあれを召喚したのは
人間なのだから還すのも
人間であるべきだみたいな?
”原初(はじ)まりを歌い”
”終末(しま)いを綴るのは”
”人間の務め”
”神を怪物を異境の者を”
”退けるのはいつも人間だ”
とモリガンも言ってましたし。
ただどうしようもなくなったら
無理矢理終わらせて
しまいそうな気もしますが(苦笑)
ともあれモリガンの言うように
あれはチセ達がちゃんと最後まで
どうにかするべきでしょうね。
そうじゃなければフィロメラも
救われないと思いますし。
それに獣人の女の話で
また知らない情報が
明らかになりましたしね。
そのあたりを明らかにするには
やっぱりリズベズの口から聞かないと
どうしようもないかなと。
どちらにしても
次回かその次あたりには
決着がつきそうな気がします。
このシリーズも結構長いだけあって
伏線やら謎やらもたくさんあるので
それらが明らかになればいいなと
願うばかりです。
やっぱりハッピーエンドでも
そうじゃなくても
すっきり終わってほしいですしね。