2025年1月29日発売の
週刊少年サンデー 9号で連載中の
地上へ・・・ 第3話の
ネタバレ&感想になります。
第3話 He Knows
内容ネタバレ
公園にある遊具で一人雨をしのぐ
ヒイロは悩んでいた。
あの過酷な地上で生きのびたヒイロが・・・
この地上ではまるで歯が立たないなんて・・・
ヒイロにはこの地上で
生きていくためのなにかが足りない。
シオン・・・やはりそれは
お前が言っていた・・・あれなのですか!?と。
雨が止み晴れ間をのぞかせた頃
結が公園を訪れる。
ヒイロを超人くんと呼ぶ結は
食料持ってきたよと
ハンバーガーを渡そうとするが
ヒイロはそれに手を伸ばすことなく
空を見上げ口を開く。
わからんですな・・・
なぜヒイロにそこまで親切にするです?と。
結はえ?だって、困ってるからと
笑いながら答えるが
ヒイロはそんな結を見て笑みを浮かべる。
ふっ・・・あなた少し似ているですね・・・
・・・シオンと。
ある時ヒイロはシオンと共に
強敵と戦っていた。
ヒイロはシオンの無駄のない動きを称賛し
あなたとなら二人であいつを倒せそうだ。
・・・で、はぐれた残りの仲間の所在は
つかめましたか?と声をかける。
すると丁度今、スキャンしているところらしく
南西11キロにいる残りのみんなが
強力な”オブジェクト”3体に
囲まれていることが判明。
このままでは全滅は必至であり
ヒイロはボソッと呟く。
彼らの実力ではそうでしょうね。
はぐれたこちらには
たまたま強者が揃っていました・・・
これは・・・ついている。
我らは生きのびますよと。
さぁ仕留めましょう!と
早速敵に仕掛けようとするヒイロだが
突然シオンが身を翻したのに気づき
どこへ行く気です?と彼の前に立ち塞がる。
早くこいつにとどめを刺さねば・・・
我ら”超人”は”世界の終焉”を
僅かでも遅らせるためにコマ!
まさか仲間の損耗など
気にしているのではないでしょうね?と。
そんなシオンの言葉に対し
確かにボクらは”コマ”だ!と同意しつつも
シオンは決意を露にする。
それでもね・・・ボクは仲間を・・・助けたいと。
互いの主張は相容れず
一瞬即発の事態になるも
シオンは仲間を助けに向かい
そんな彼を黙って見送ったヒイロは呟く。
変な、奴ですね・・・と。
・・・「変な奴」。
それがシオンに対する初めての印象でした。
そうシオンについて話すヒイロに
結は仲間を助けに行くのが変?と
戸惑ったように尋ねるが
ヒイロはその理由について語り始める。
なぜならヒイロたち”超人”は製造時に
戦いにおいて判断を鈍らせる
ある種の”感情”を排除して作られているから・・・
そうでなければ、すぐ隣で
仲間が肉塊に変わるような
過酷な環境での戦闘はできないのです!と。
そしてヒイロはシオンを見送った後に
何が起こったのか話始める。
その後なんとか”オブジェクト”に
一人でとどめを刺したヒイロは
念のため南西へ向かったです。
たとえシオンが加勢しても
残りの連中のパワーではおそらく・・・全滅!
シオン・・・惜しい戦力を失ったです。
そう思いながら向かったヒイロが目にしたのは
全滅どころから倒せないと思っていた
3体のオブジェクトが倒されていたという
信じがたい光景だった。
戸惑った様子でどういうことです?と
声をかけるヒイロに対し
シオンに助けられた仲間たちは語る。
わ、我らの力ではない。
シオンが驚くべきパワーで・・・と。
それを聞いたヒイロは驚きながらも
彼にそれ程の力はないはずと
戦闘を終えたばかりでふらつきながらも
二本の足で立っているシオンに気づく。
シオンもヒイロに気づいたようで
ヒ・・・ヒイロ・・・よかった。
キミも無事だったんだねと笑みを浮かべていた。
ヒイロは改めてシオンに
一体何が起こったのか尋ねる。
あなたの実力ではどうあがいても
こいつら3体を倒せるはずがないと。
シオンは・・・たしかにとヒイロの言葉が
間違っていないことに同意しつつ語る。
でも、どうしてもみんなを救いたいと思う気持ちが
ボクに”力”を与えたんだと・・・思うと。
シオンの言っていることが
まるで理解できず困惑するヒイロだが
シオンはさらに言葉を続ける。
それは人が人を想う感情であり
上の人々はそれを”愛”と呼ぶのだと。
その日からシオンはヒイロに
上の世界のことや”愛”について
教えてくれたのだとシオンは語る。
でも結局ヒイロはなに一つ
理解できなかったです。
やはり、ヒイロには
地上の生活は無理・・・
そう結論づけようとしたヒイロの口に
ハンバーガーを突っ込んだ結は改めて尋ねる。
なる程、シオン君が持っていた”愛”・・・
超人が上の世界で生きていくためには
その感情が必要だと思うわけね?と。
口に突っ込まれたハンバーガーを
咀嚼しながらヒイロは同意するが
結はそんなヒイロの言葉を否定する。
そんなことないわ。
あなたはずっと持っているじゃない!
その感情を!
「死んだ友の夢をかわりにはたしたい・・・」
あなたをこの地上の世界へと駆り立てた
その”感情”こそまさしく愛よ!と。
一体何を言っているのかわからず
呆然とするヒイロだがふと気づく。
そういえばヒイロはなぜここまで・・・と。
結はそれは大切な友人の夢だったからと言い
ヒイロは改めて自身の思いを口にする・
そうか・・・ならばヒイロは
この地上でシオンのかわりにもっと・・・
”愛”を、知りたいですと。
その言葉を嬉しそうに聞いていた結だが
ヒイロからどうすればもっと
知ることができるですか?と聞かれ
戸惑った様子を見せる。
そして一瞬黙り込んだ結は
よし!と覚悟を決めた様子で告げる。
とある場所へ行くことね。
私は”愛”を学べる場所なんて
この地上で1か所しか知らないわ・・・と。
ヒイロが知ってるですか!?と驚く中
結は言葉を続ける。
ヒイロ君!
君の第二目標の”住み家”が今決まったわ!
と結に促されるままに向かった
ヒイロの目の前にはある一軒家が建っていた。
ヒイロがこ・・・ここは?と
戸惑いながら口を開くと
結はどこか誇らしげに
わたしん家。と告げるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
第二目標もうまくいかず
これからどうなるかと思ってましたが
結局結の家でお世話になることになりそう?
結もまだ中学生ということもあって
そうすんなり認められるかは
なんともいえないところですが
もしうまく行けば地上の事を知るには
これ以上ない場所でしょうね。
それでも中学生が仕事を見つけるのは
そう簡単なことではないでしょうけど
それでも可能性があるだけマシだと思いますし。
それにしても超人であるヒイロやシオンの口から
”愛”という言葉が出るとは
なかなかに興味深いものがあります。
ヒイロに教えたシオンにしても
そういうものが地上にはあると
知っていただけですので
それを知るというのも難しいとは思いますが。
それにヒイロもそうですが中学生である結が
愛について話しているというのも
どう反応すべきなのかと。
大人でもそれが理解出来ているか
なんとも言えない言葉ですからね・・・。
恐らくそう言った感情を
あえて名づけるならばという感じで
愛と呼んでいるだけですし
本当の意味で理解できている人なんて
一握りいるかどうかだと思います。
なんにしても次回は予告で
結の父親が登場するらしいですので
ヒイロとどんな話をするのか楽しみです。
あのお人よしの結の父親ですので
悪い人ではないと思いますが
娘が連れて来たという点で
別の問題が起こるかも!?
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