2026年4月30日発売の
週刊ヤングジャンプ 22・23合併号に掲載された
テラフォーマーズ #73の
ネタバレ&感想になります。
#74 PRODUCED PARADADISE 人だけの方舟
内容ネタバレ
2匹の『亀』がこの世の
造り主のところにやって来ました。
”亀をもっと沢山さずかる事は出来ませんか?”
”小さな亀でかまいません”
この世に亀が2匹だけではとても淋しいのです・・・
造り主は仰いました。
”よく考えなさい 子供をもつと”
”いつまでも生きる事はもう出来なくなる”
”いつかは死ななければならない”
”そうでないとこの世が亀で溢れてしまう”
亀たちは言いました。
”まず子どもをさずけて下さい”
”その後でなら死んでもかまいません”
その噂を聞いた『人間』の男女が
やはり造り主に言いました。
”まず子どもをさずけて下さい”
”その後でなら死んでもかまいません”
造り主は仰いました。
”では そのようにしよう”――
しかし『石』は・・・・・・
『石』は子供が欲しいとは思いませんでした。
だから『石』は死なないのです。
そして小さく分裂する事はあっても
仲間が増える事は決して無いのです・・・
――ナイジェリアの神話より
新興国ローマ連邦初代大統領・ルークは
面倒だと言いながら部屋の中を歩き回っていた。
秘書はそんなルークに声をかける。
なにがそんなに面倒なのよ。
出しましょうよ救助を!
人道アピールですよ!好きでしょ?と。
ルークはその事を素直に認めた上で
頭を抱えながら語る。
だがね・・・今回ばかりは違うんだ・・・
助けを出すのが面倒なんじゃなくて
助かった場合 面倒っていうか・・・
ブツブツと言い訳じみたことを呟きだすルークに
秘書は意味がわからないとばかりに
一体何があるのかと訊ねる。
するとルークは落ちつかないのか
髭に手をやりながら口を開く。
ウン・・・まぁ――
文書なら良かったんだけどね・・・
喋らないし歩かないから・・・
ローマでそんな事を話しているとは露知らず
舜が傷ついた体を応急処置する間
アミリアは助けた子供から話を聞いていた。
その子供は英語が話せないらしく
聞きなれない言語で名前と両親の事を訊ねた
アミリアの質問に答える。
名前はガヤトリ。
お父さんとお母さんはまだ決まっていませんと。
どうやらガヤトリが話しているのは
ベンガル語のようでアミリアは
その言葉が分かるのか絶句していた。
そして話を聞いた舜も同様に・・・
そんな状況の中、突然舜達のいる
客船の廊下の下から突き破るように
テラフォーマーの手が出て来たことで
事態は一変する。
それに気づいたアミリアは
傍らにいるガヤトリを守るように抱きしめるも
足を掴まれてしまうことに。
舜はすぐさまアミリア達を助けるべく
手を伸ばしアミリアの手を取るも
踏ん張り切れず舜ごと
下に引きずり込まれてしまう。
舜は近くにあった自身の専用武器であるピスケスを
引きずり込まれた際に出来た穴へと追尾させつつも
焦りながら現在の状況を考えていた。
アカン――早よせなアミちゃんの脚がちぎれる・・・!
だがガヤトリを巻き込まずに爆れるか!?
考えがまとまらないうちに
飛んでいたテラフォーマーが
下の階層へ到着してしまったことで
舜は着地のために衝撃を抑えながらも
なんとか助け出そうと動き出す。
しかし舜が手を出そうとした次の瞬間
アミリアを掴んでいたテラフォーマーの腕が
バキャという音と共に破壊され
本郷がテラフォーマーに蹴り込んでいた。
テラフォーマーに一撃入れた本郷は
舜達にスマン逃がした!と謝ると共に
ここは何処なのかと困惑する舜たちに説明する。
B棟の一階より下動力部か貨物室か・・・と。
説明を聞いた舜は何か気づいたのか
おン?でもこの感じ・・・人間が――・・・と
辺りを探ろうとした瞬間
目の前の光景を見て言葉を無くしていた。
アミリアは思わずうそ・・・と零し
本郷が怒りを露にする中
その部屋にはガヤトリのような沢山の子供達。
そしてテラフォーマーの傍らには
触手なようなもので捕えられ
虚ろな表情を浮かべたエヴァの姿が・・・!?
そんなエヴァの姿を目にした舜は
怒りのままにピスケスを向けようとするも
本郷によって止められる。
ヤツは恐らく『ヒョウモンダコ』だ・・・
ヒョウモンダコの毒は生体の活動電位
そのものを発生できなくさせる・・・
エヴァさんは見たところ息があるが
もし毒が十分量廻っていたら――
今 爆発に巻き込まれて体が損傷すると・・・
再生が始まらず失血性ショックの
可能性もある・・・!と。
しかしこのままでも結果は同じであり
その事を口にした舜は
本郷の体も毒に侵されていることに気づく。
それでもやる・・・!と本郷が前に出る中
ガヤトリは震えながら口を開く。
ここです・・・私ここから逃げて来たんですと。
<祈る者>が配下の者から耳打ちされ
笑みを浮かべていた一方その頃
電話を切った中国国家主席である呉は
呆れたように口を開く。
・・・そうか。だいたい全容が分かって来たな・・・
確かに面倒だ――・・・
まっ・・・たく 何でそんなに
死にたくないものかね・・・?
<祈る者>もだが船の参加者たちもそうだ。
せっかく金持ちなんだから下らない事してないで
田舎に土地でも買って
子供たくさん作った方が良くないか・・・?と。
そんな事を口にした呉に対し
爆は笑みを浮かべながら口を開く。
・・・本当真面目ですよね呉首相は。
僕は死にたくありませんよ。
やりたい事も観たい映画も沢山あるので・・・と。
一方、頭を抱えていたルークは
冷や汗を流しながら笑みを浮かべるという
何とも言えない表情を浮かべながら語る。
――あの日ナイジェリアで
人類は神に嘘をついた。
人間には欲が有るのだ。
本当は自分は死にたくないし
何なら産みたくもない。
だが他のヤツらが
作り出すモノは欲しい――!と。
――沈めてしまえばいいんだこんな方舟・・・
そう口にしたのはハンニバルの頭部を
手にしたジョセフだった。
部屋の中には、すでに制圧されたのか
ジェットやサムライソードが
意識を喪い倒れていた。
慶次は辛うじて意識が残っているものの
すでに満身創痍であり
立ち上がる事すら難しい有様だった。
兄さん・・・少しミスったねと
ハンニバルの頭部に語り掛けたジョセフは
まだ意識を保っている慶次に止めを刺そうと
指先から電撃を放とうとした瞬間
手の中にあった頭部は燈によって奪われていた。
部屋中に張り巡らされた糸を使い
頭部を奪還した燈の傍らには
ドルヂバーキの姿もあり
燈はジョセフを前に口を開く。
――護ると言ったら護る。
『一警護』本店警邏課長――
”国産戦闘鬼”こと膝丸燈。
燈の名乗りに対しジョセフは
出世したねと笑みを浮かべながら
オレはジョセフ・G・ニュートンと
改めて名乗り返すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いきなりナイジェリアの神話から始まった
今回ですが始めは何を言いたいのか
イマイチわかりませんでしたが
最後まで読んで分かった気がします。
言葉を飾らずにはっきり言ってしまえば
人間はろくでもないということ。
人間の英知とでも言えばいいのか
生活を送る上で様々なものを享受しているので
人間自体が罪であるとは言いませんが
他の生物のみならず地球の土壌や空気を
穢しまくっているのが人間ですからね。
知恵と言えば耳障りが良いですが
地球から見ればワクチンどころか
ウイルスでしかない気がします。
まあ、そんな事を言い出しても
何にもならないのでここまでにしますが
救助に向かった先の乗客のほとんどが
助ける価値もない人間というのは
中々に心にきますね・・・。
ハンニバルが特別悪だと思っていましたが
あの船に乗っている乗客も
さほど変わりない者達なのは
恐らく間違いないと思います。
まあ、有り余る金を持っているからこそ
そういった事に手を染めるんでしょうけど
奴隷や子供達をつかって人体実験するとか
本当に救いようがない連中だなと。
結局のところ今回の話でルークが口にしたのが
人間というものの本質なのかも。
悲しいことではありますが・・・
ともあれ前回のラストで不穏な音がしてましたが
今度はヒョウモンダコ型のテラフォーマーと
戦う事になりそうですね。
エヴァが捕まっていたことにも驚きましたが
仮にそうでなかったとしても
あの劉と同じタイプだけあって
かなり強敵な気がします。
とりあえずすでに毒を受けている
本郷が相手になるみたいですが
それだけでは恐らく太刀打ちできないので
どこかのタイミングで舜たちも
参戦することになるかと。
そしてついに燈とジョセフが
邂逅してしまったわけですが
恐らく戦闘は避けられないかなと。
ミッシェルを巡る因縁がある二人ですから
あの二人の戦いこそがこの客船における
一番の戦いになるのかも。
まあ、ジョセフが本気で戦うかどうかで
結果も変わってくるとは思いますが
どちらにしてもジョセフの強さは間違いなく
この作中最強クラスだと思いますので
どんな戦いになるのか楽しみです。
気になる次回についてですが
月イチ連載ということもあり
続きは5/28発売の26号にて掲載とのこと。
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