ネタバレはあくまでも詳しくなりすぎず
流れを理解できるくらいの内容となっておりますので
詳細が知りたい方はいずれ出るDVDやBDを購入することをオススメします!
第8話 面影/遠雷①
内容ネタバレ
<Chapter.15 将棋教えて 承前>
可愛い絵本とわかりやすい説明によってひなた達を楽しませつつ
将棋を教える二海堂。
そんな彼に零は思わず毒づきながらもこの本分かりやすいと思ったようで
どこから出ているのか見てみるものの出版社名はおろかバーコードもなく
それにしては豪華だと表紙を見るとそこには”にかいどうはるのぶ”の文字が!?
あまりにも予想外な事実に驚愕しながらも
その後川本家を出ることになった二人だが
何故か二海堂は零の家に泊まると言い出し・・・!?
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<Chapter.16 面影>
そして次の日、二海堂が泊まった際に引っ越し祝いだと言って贈られた
羽布団をクローゼットにしまおうと朝から悪戦苦闘した零が
将棋会館で一人ため息をついているとそこへ一砂とスミスが姿を見せ
NHK杯での二海堂の熱いメッセージについて揶揄われることに。
スミスから二海堂があの撮影の後、貧血起こしていたことを聞かされ驚く零だったが
二人からはあの熱いメッセージすら零には届いていないと見られたのか
あからさまにため息を吐かれていた。
そして一砂から二海堂は既に6勝して多分今期は昇級するだろうとして
そんな二海堂をがっかりさせないでくれと言われてしまうのだった。
将棋会館を後にした零は自分が今三勝三敗でここで踏み止まらないと
ずるずる落ちて降級点がつくと分かっていた。
それがどういう意味を持つのか義父のB1からの降級がかかった長年の一進一退を
見て身体中に染み込むほど感じていた。
自分を大切に、自分の将棋を大切にしてくれ頼むと必死に語りかけてくる
二海堂のあのエネルギーはどこから来るんだろうと考えていた。
そして自分を疑いもせず前に前に進もうとする、彼のそばにいると胸が苦しくなり
ますます自分が嫌いになりそうで・・・。
川本家ではひなたとモモが二海堂からもらった絵本で
将棋を一生懸命覚えようとする様子を見てあかりは微笑ましく思っていた。
帰り道、あかりが言った昔からあって一回覚えてしまえば大人も子供も関係なく
みんな真剣に一生楽しめる不思議なゲームだという言葉で
よぎったのは父の面影だった。
幼い頃の零は夢中になると自然に現れる父のクセ、その姿を見るのが好きだった。
うんと勉強しないと見れなかったがその仕草が見たくて必死に頑張っていた。
やさしくて周りに気ばかり使っていつも笑っていた父の
何もとりつくろっていないほんとの顔。
父が今の自分を見たら何と言うだろうと考えた零は
自分は今、父がこがれた棋士の世界に立っていることを思い出す。
そしてなんでこんな大事なことを忘れていられたんだろうと思いながら
部屋の前に辿り着くとそこには久しぶりと声をかけてくる義姉・香子の姿が・・・。
<Chapter.17 遠雷①>
”小さい頃真昼に雷を見た
水色の空に水銀をぽろろところがしたような淡い閃光
僕はそのはかなさに心を奪われた
たとえその輝きがのちに重く激しい雨を連れてくるのだとしても”
部屋の前で待っていた香子に対し零はあまり関わりたくないのか
すぐさま駅へ送っていこうとするが理不尽な言い分によって
仕方なく部屋に招き入れることに。
足が冷えたらしい香子に浴槽にお湯を張り足湯につからせながら
色々話をすることになる零。
終電の時間が迫り家に帰そうとする零だが
香子はここんところ家に帰っていないらしく・・・。
そんな彼女に対し零はまだあのヒトといるのかと尋ねたところ
香子は零の顔を見て傷が残らなくてよかった、
後藤はまともじゃないから・・・と一緒にいることを匂わせていた。
零は実際に対峙した経験からあの男はダメだというが
香子はもし自分が殴られたら寝ているところをもう二度と起きれないくらいに刺すと言い
そんなにまで好きなのだと応えるのだった・・・。
そして眠れないまま朝を迎えた零はベッドで欠伸しながら起きた香子に
今日順位戦の対局があるのに駄目じゃないと
自分が悪いとはまるで思っていない様子で声をかけられていた。
その上で香子は相手が松永という64,5でC1まで落ちても
フリークラスに移らず粘り続けている人で
そんなになっても辞められないなんてホントに将棋大好きなのね、
あなたと違ってと毒を含ませるかのように語る。
そして帰る準備をしながらああ、そうそうとさも忘れていたかのように
松永が降格したらついに引退するらしいと話し
長生きして老いた犬の首を絞めに行くようなものだと
気が重くなるような言葉を吐いていた。
さらにさも零の事を心配するかのようにあなたってこういう時わざと負けてあげたり
するんじゃないかと思っちゃってと心にも思っていない言葉を告げると
ほら、あなたって優しいからと言い残し部屋から出ていくのを感情も無い表情で見送る零。
”出ていく彼女の髪が陽に透けて一瞬にぶく光った
そしてその光はやがて激しい雨を連れてくるのだ”
感想
ニャー将棋音頭二番でカワイーと思っていたところに
義姉・香子登場で全部持ってかれた感じでしたね。
それまでスミスたちから二海堂について色々言われたりしたものの
基本明るい感じだったのに最後の10分くらいはちょっとダークというかダウンというか。
まあ、彼女の存在は零の人生においてかなりのファクターを占めているので
正直良い印象こそないものの必要な人なんでしょうね。
原作の現時点(127話)でも彼女に関してはそれほど新しい情報はありませんし
これから先も当分あんな感じになるかと。
ただ少し前に子供時代の零の話がありましたが
なんだかんだ言って香子が零を構っているみたいなので
愛情の裏返しとまではいいませんがあれも一種の愛情表現なのかも。
彼女に当てはまるかどうかはわかりませんが
攻撃的な反面その心は強くないような気がしますしね。
なんにしてもこれからもちょくちょく零を構いに来るのは間違いないので
彼女はああいう風にしか出来ないんだと思うのがいいかと。
そんな感じで次回は香子からの話にあった松永さんとの対局となりそうですが
原作では色々思うところがあったり面白い部分もあったりと
色々な意味で楽しめる回でしたね。
私的に結構頭に残っている回でもありますので
それがどうなっているのか楽しみにしたいと思います。
それとニャー将棋音頭の続きも期待したいですね。
今回は香車、銀将、飛車だったので。
ちなみに第9話は12/10、23:15放送予定とのことです。
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