ネタバレはあくまでも詳しくなりすぎず
流れを理解できるくらいの内容となっておりますので
詳細が知りたい方はいずれ出るDVDやBDを購入することをオススメします!
第38話 白い嵐⑤/再始動
内容ネタバレ
<Chapter.76 白い嵐④承前>
台風の中を歩き、ようやく宿泊先を見つけた零と宗谷。
予約を確認し、たすかったと礼を言う宗谷と別れ
自分の部屋に入った零は濡れていた服を脱ぎ
ベッドの上で一息ついていた。
そうした中、スポンサーと朝まで飲んでたという神宮寺から連絡が入り
宗谷と共に駅近くのホテルに泊まっている事を説明すると
神宮寺もなぜ宗谷と一緒にいるのか理解したらしく
聴こえてないんだな?と尋ねるのだった・・・。
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<Chapter.77 白い嵐⑤>
宗谷の事情を知ってしまった零に神宮寺は
10年ほど前からそうなのだと語る。
話を聞く内に零は人と話すとき困るじゃないですかと口に出そうとするが
朝のホームで一人佇んでいた宗谷の姿を思い出し
何も言う事は出来なかった。
神宮寺もまたそんな宗谷を心配していたものの
宗谷自身が特に問題視していないこと、
ちょっとおかしくても周りの人間が将棋さえ強ければ
勝手に解釈してくれたことでなんとかなっているとのことだった。
しかしこの雨の中でホテル探してんじゃないかと
ひやひやしていたらしく改めて零に礼を言うと共に
面白い対局だった、普通に意思の疎通が計れててなんか笑ったと
二人の対局を評するのだった。
翌朝、目が覚めると台風は過ぎており
宿泊の料金は宗谷によって支払われていた。
外に出ると仙台の空にはまるで子供が絵の具で塗ったような
でたらめに青い空が広がっていた。
その日は3時間目から授業に出たものの
疲れが出たせいか授業の声も教室のざわめきも
よく頭に入ってこなかった。
なのにあの場所で聞いた駒音だけが
どうしても鳴りやまなくて・・・。
学校を出た零は将棋会館を訪れ
資料室にある宗谷の棋譜をコピーしていた。
その頭の中には
あの駒音が鳴りやむことなく続いていた・・・。
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<Chapter.78 再始動>
あくる日、おいしい角煮が出来たと零を夕食に誘う
あかりとひなただったが対局の予習があるからと断られていた。
試行錯誤の結果生まれたその料理は
零にも是非食べて欲しい出来だったようで
一緒に食べられない事を残念がりつつも
次はもっとおいしく出来るかもと三姉妹は幸せそうに食卓を囲むのだった。
そしてそんな彼女たちの誘いを断った零だが
自分が車道に飛び出しそうになりながらも
棋譜に集中していた。
そんな零を間一髪のところで止めた島田だったが
零が見ていた棋譜が宗谷のものだと知り
その気持ちを十分に理解していた。
そうした中、島田から二海堂が退院したと知らされた零は
ようやく我に返ったらしくあさっての玉将戦の二回戦から復帰すると聞き
退院してすぐなんて大丈夫なのかと心配していた。
島田もまた不戦敗ですでに黒星が2つついている二海堂を心配しているらしく
零に様子を見てきてほしいと頼むのだった。
零もまた二海堂の言葉があったから自分をとり戻せたのだと思っており
対局がない日にも関わらずその様子を見に来ていた。
対局が長引いているのを心配した零は
身体大丈夫なのかと思いながらそーっと対局室へ近づくと
ちょうど負けましたとの声が。
その声は二海堂のものではなかったようで
対戦相手である青野八段が発したものだった。
どうやら対局にて二海堂は新手を指したようで
対局していた二人はその事について騒いでいた。
二海堂は零が来ている事に気づき
嬉しそうに今日やっと実戦で試せたと話し
俺の名前付くかなと興奮していた。
零はその様子に呆然となりつつも
以前二海堂が自分の名前が入った技を残すことに
憧れていたことを思いだす。
そして気落ちしているかもしれないからと心配していた島田をよそに
興奮する二海堂を見て思わず笑いがこぼれていた。
なんで自分が笑われているのかわからず
困惑する二海堂だったが零はそんな二海堂をよそに
目に涙を浮かべ笑い続けるのだった。
感想
やっぱり会長は宗谷名人の耳が聴こえないことを知っていたみたいですが
それにしても宗谷名人の異質さが際立ちました。
まあ、原作でもアニメでもまるで精霊かなにかのように
人間らしさを出さないような表現で描かれていましたので
この作品においてというか零達にとって宗谷名人は別格なんでしょうね。
そんな彼との対局は零にも大きな影響を与えたみたいですが
島田さんが言っていたように彼と対局した人達は
皆あんな感じになってしまうのかも。
少なくとも島田さんもそうなっているみたいですし。
そして後半に入ってようやく二海堂が復帰したわけですが
なんていうか変わりなくて良かったです。
島田さんや零が心配していたように
結構長期間の休みとなってしまったみたいですから
彼らの心配も最もだったとおもいますしね。
まあ、箱を開けてみればいつも通りというか
それ以上の二海堂を目にしたわけですから
零が笑い転げるのも分かる気がします。
なんだかんだ言っても零にとって
心友なのはもう疑いようない事実ですし
また二人で切磋琢磨して腕を上げていってほしいものです。
あと島田さんまたちょっと毛が薄くなってしまったようで
ご愁傷さまです(苦笑)
それはそうと次回についてですが
公式によると平壌五輪により
3週に渡って放送休止とのこと。
そのため続きは3/3(予定)になりますので
お間違えの無いように。
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