魔法使いの嫁 雑誌掲載最新話

魔法使いの嫁 最新 61話 ネタバレ&感想 誘喰馬と海妖馬 12巻続き

2019年8月5日発売のコミックガーデン 2019年9月号に連載されている

魔法使いの嫁 61話のネタバレ&感想になります。

 

第61篇 Slow and sure.Ⅲ

内容ネタバレ

 

腕が変わったあの日から

チセは前にも増して色々な感覚が広がったのを

認識していた。

 

おそらく竜の感覚であると思われ

あらゆる影の中に見えなかったものの輪郭が見えるようになり

どううごめくか、どうささやくか

どう触れてくるかわかりやすくなった。

 

だから少しだけ油断していた。

わからないものはまだ闇の中にあるのだという事を・・・。


倒れていたルーシーを抱えキャンプに戻ろうとしたチセだが

戻る途中、人馬(セントール)のような姿をした

何者かに行く手を遮られることに。

 

エリアスによるとあれは人馬ではなく

島と高地に禍を運ぶ海のばけもの”海妖馬(ナックラビー)”と

呼ばれるもののようで

いきなり襲われたチセはあいつは真水にふれられないという

エリアスの助言を受け川へと向かう。

 

その途中、エリアスから海妖馬について説明を受けることになったものの

あれはとにかく人を見たら殺さずにはいられないらしく

毒の霧を吐いて畑をあらしもするとのことだった。

 

その上で久々に視えるぼくらみたいなのがきたから

海から上がってきたのかもしれないと語り

チセはルーシーは海妖馬に襲われたのかと考えたものの

エリアスが言うにはやり方が違うらしく・・・。

 

そんな話をしながら逃走していたチセたちだが

そこへ先生のもとへ向かったルツと共に

ゾーイ、リアン、アイザックの3人が姿を見せる。

 

どうやらゾーイ達は何か凄い嫌な予感がして

先生のところに向かったもののその気配もなく

ルツも先生を見つけられなかったとのことだった。

 

そんな話をしている間に海妖馬がすぐ後ろに迫ってきているのに気づいた

チセは早く川の向こうに!と声をかけるが

海妖馬が狙ったのはゾーイ達3人だった。

 

辛うじて攻撃を躱した3人だが

その際に転んでしまったゾーイのヘッドホンが外れてしまい

その髪は蛇へと変化していた。

 

海妖馬は転んでしまったゾーイに狙いを定めたのか

襲い掛かろうとするが、次の瞬間

ゾーイの蛇たちの力、ゴルゴーンの邪眼によって

動けなくさせられていた。

 

その代償なのかゾーイも倒れてしまい

アイザックが駆け寄る中

チセは海妖馬が毒の霧を吐き出したことに気づき

皆に川の向かう側へと向かうようにと声をかける。

 

アイザックたちは何故川の向こうに行くのか

理解できていなかったものの

チセとルツが向こう側へ移動したことで着いていくことに。

 

その行動は正しかったらしく

同じく追いかけようとした海妖馬だが

川を渡ることは出来ないようで

怒り狂ったように叫び声をあげるだけだった。

 

チセはエリアスにどうしたらいいのか尋ねるが

今のうすさじゃぼくは何にもできないと言われてしまい

さらにぼくにたよらない”くんれん”なんでしょ?と。

 

エリアスの力を借りられないことを改めて理解したチセは

あいつを引き付けてここから遠ざけて追い払うのに

川の先の湖が使えるか、

昨日の彼(誘喰馬)の力を借りた場合

どうやって食べられずにすますのかと相談という形で頼ることに。

 

エリアスはそうだんならのれると嬉しそうに話すと

チセの考えに賛成なのか目の前にある川を使い

誘喰馬をここへ呼び寄せていた。

 

チセの願いを受けた誘喰馬から嬉しそうに乗レと告げられ

チセはルーシーをルツに預けて誘喰馬に乗ろうとしたところ

リアンも一緒に行くと言い出し・・・。


一人の方が危ないに決まってんだろと言われ

リアンと共に誘喰馬に乗ったチセ。

 

リアンがアイザックから君なにも武器持ってないだろと

鍵のようなものを渡された後

チセたちが誘喰馬と共に挑発するような仕草で湖へと向かうと

それを追いかけるように海妖馬がチセたちの方へ眼を向けていた。

 

上手く引き付けられたチセたちは

海妖馬に追いかけられつつも

なんとか目的だった湖に到着するが

そこには隠れる場所はないようで・・・。

 

降りる場所もなく隠れることも出来ない状況の中

チセたちが隠れたいと考えていることに気づいた誘喰馬は

ならば任せろとばかりに突然湖の上で立ち上がり

チセたちを背から落とし湖の中へ。

 

追いかけてきた海妖馬はチセたちの姿が見えないことに気づいたのか

湖の上にいる誘喰馬を睨みつけるが

次の瞬間背後に回った誘喰馬に湖へと蹴り落とされてしまっていた。

 

チセは湖に落とされて苦しむ海妖馬の様子に

どうやら海妖馬にとって真水は毒なんだと理解するが

その一瞬の隙を突かれ沈む海妖馬に足を取られ

湖の中へと引きずり込まれてしまうことに。

 

海妖馬はこちらを知覚し認識するものを逃がすつもりはないようで

口を大きく開け引きずり落としたチセを喰らわんとするが

次の瞬間、チセの耳に何者かの声が。

 

こわい、こわいものはこわさなきゃと告げる声に

同調したかのようにチセの呪われた左腕が動き出す。

 

まるで竜の腕のように変化した左腕は

瞬く間に捕えていた海妖馬の腕を斬り飛ばし

その身体までもを破壊するが

チセは今何が起こったのか分からず困惑していた。


一方、先に湖から上がったリアンは

誘喰馬がまだ水の中にいるチセを食おうとしていることを聞き

アイザックから受け取った鍵のようなものをギュッと握りしめると

次の瞬間、リアンの手には鉄の斧が握られていた。

 

どうやらアイザックから受け取ったのは倉庫と呼ばれる

アイザックの武器庫の中から武器を呼び寄せるものだったようで

リアンはあいつの倉庫を使うのは久しぶりだが

相変わらず気が利いて助かると感謝していた。

 

スコットランドの島の古い話に

娘を喰われた鍛冶屋の男が誘喰馬を殺す話があるようで

鉄の武器を前にした誘喰馬は明らかに警戒を強めていた。

 

リアンが誘喰馬と相対する中

チセもなんとか湖から出ることが出来たが

あれは一体なんだったんだろうかと

先程起こったことを消化しきれずにいた。

 

チセが水の中から上がったことで誘喰馬も手出しができず

水の中からその様子を窺っていたが

それに気づいたチセは誘喰馬のもとへ向かう。

 

そしてチセは私の肉はあげられないが

背中に乗せてくれたお礼だとして

自らの髪を切り誘喰馬に渡していた。

 

誘喰馬はもっしゃもっしゃとチセの髪を食らうと

夜道のヨッパライモ夜通シ歩ク奴モ立チ止マル奴モイナイと語り

チセにオ前ヒサビサニ夜ヲ歩ク奴、喰エナイノ残念ダッタと言い残し

水の中へ姿を消すのだった。

 

キャップ実習にて人外の存在に襲撃されたとの報は

すぐさま学院にも届いていた。

 

学園長であるライザは組織の手の者かと疑ったものの

相手が原住生物である海妖馬によるものだと聞き

魔力を扱う集団が一堂に集まった以上危険はあるとしながらも

死人が出なくて良かったとして

次からは別地方を実習に当てるようにと指示する。

 

続いての報告により問題の実習が

”例の聴講生”と”問題児”がいたクラスであり被害にあった生徒が

”問題児のひとり”ルーシー・ウェブスターであるとの聞き

そういえば要観察の子があの学年に集まっていたことを思い出していた。

 

ライザは意識不明ということから保護者に連絡を頼むように指示したものの

彼女の家には何かあるのかためらう様子を見せる部下に

承知の上だ、地球のどこにいようと来てもらうと語る。

 

その上で守る手がなければ代わって手を差し伸べるのが学院しながらも

しかしその手があるうちは思う存分関わってもらわねばなと告げるのだった。

 

学院の中にはなにか曰く付きのものでもあるのか

厳重に保管してある一室があった。

 

職員らしき男は保管されてある棚を一つ一つ確認し

問題があるかどうか確かめていた。

 

その中の一つにある一冊の本が納められており

男は確認した結果問題なしと判断しその場を後にするが・・・!?

 

当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!


感想

 

真面にチセが戦うのってかなり久々の感じでしたが

なにやら不穏な感じですね・・・。

 

とりあえず勝手に動き出した左腕についてですが

恐怖の感情に反応したように見えたので

あの時の竜の子の感情があの腕に宿っているのかも。

 

オークションの際に暴れたのも

恐怖を引き金にしたものですし

その時にチセの腕にも呪いとなって宿ったのかもしれませんね。

 

まあ、その辺りはどうなのかなんともいえないところですが

今回はそれがなかったら最悪命を失うこともあり得ましたし

そう悪い事だらけではないのかなと。

 

それにしても前回の感想であの巨体の怪物は

誘喰馬が変化したものかと思っていましたが

全く別の怪物だったみたいですね。

 

それも誘喰馬以上に厄介極まりない存在だったようですし

とんだ災難に遭ったものです。

 

無事に倒せたこともあってそれに関してはいいんですが

エリアスが言っていたようにルーシーが倒れたことに

あれが関係ないなら原因は一体なんなのか気になるところ。

 

最後の保管してある本がなにか関係しているのかなとも思いますが

その辺りまだ語られていないだけにもやもやしますね。

 

まあ、でもおそらくですがあの本にしてもルーシーにしても

”書紡ぎ蜘蛛”が関係しているのではないかなとは思っています。

 

学園長もルーシーの家というか保護者に関して

なにか思うところはありそうな様子でしたし

彼女の家に何かあるのは間違いないかと。

 

あくまでも予想レベルですので全く関係ない可能性もありますが

それでもいい加減”書紡ぎ蜘蛛”については

詳しい事情が訊きたいところですしね。

 

結局どういう事なのかはいずれ分かることになるとは思いますが

”書紡ぎ蜘蛛”の悲劇とのことですし

明るい話題にはならないだろうなと。

 

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