2019年9月5日発売のコミックガーデン 2019年10月号に連載されている
魔法使いの嫁 62話のネタバレ&感想になります。
第62篇 Conscience does make cowards of us all.Ⅰ
内容ネタバレ
キャンプ実習終え学院に戻ってきたチセだが
救護室に運ばれたものの
もう十日も目を覚まさないルーシーを毎日見舞っていた。
そんなチセを心配して声をかけるエリアスだが
着いていったもう一人の自分が戻ったことで
チセに何が起きたのかを知っていた。
その際に髪を代償にしたことで
エリアスはおろか銀の君にまで呆れられることになったものの
エリアスからは魔法使いとしては悪くない考え方だと褒められることに。
しかしチセ本人もどうして自分がエリアスのようなやり方をしたのか
よくわかっていないようで
深いところから誰かの声が聞こえてきたような感じを覚えていた。
その事をヨセフに尋ねに行ったチセは
あの声が竜の声なのかそれとも違うのか考えていたが
ヨセフから少なくともお前の中から出て来た声にには違いないと言われ・・・。
ルーシーが眠る横でそんなことを話していたチセたちだが
そこに見舞いとして姿を見せたのは
チセとも面識のあるセスだった。
どうやら彼はルーシーの兄だったらしく
その事実に驚くチセをよそに
常駐医であるアレクサンドラから詳しい説明を受けるために奥の部屋へ。
残されたチセはルーシーとセスが兄弟だったことを知り
驚きつつも自分にも弟がいることを思い出したのか
弟は今なにをしているんだろうなと色々考えを巡らせていた。
そうした中、眠っていたルーシーが苦しそうな表情を浮かべたことで
チセは目を覚ますかもしれないと思いながら
傍らにあったタオルを濡らしその額へ乗せたところ
その瞬間ルーシーが今見ていると思われる夢を垣間見ることに。
そこには無残にもバラバラにされた遺体と夥しい程の血痕という
悪夢としか思えない光景が広がっており
幼いルーシーと思われる少女はその血の海の中で膝をついていた。
少女が突然チセの手を取り泣きながら
かえして、みんなを”あたしたちの蜘蛛”をと叫んだところで
チセは現実へと戻ってきたようで
同じようにルーシーも永い眠りから目を覚ましていた。
目覚めたルーシーは傍らにいるチセに気づくと共に
ここが救護室であることを理解するが
アレクサンドラと一緒にセスが戻ってきたのを目にした途端
なんであんたがここにいるの!と目を見開いて叫んでいた。
どうやらルーシーとセスの関係はよろしくないようで
ルーシーはベッドから起き上がり
セスに”負け犬”のあんたに心配なんかされたくないと叫ぶが
今のルーシーには負担が大きかったようで再び倒れ込んでしまうことに。
そんなルーシーを抱きとめたセスは
まだまだ不安定だからしばらく付き添うことを決め
チセは彼に後を任せて救護室を出るが
垣間見たあの夢は何だったんだろうと考えを巡らせていた。
そんなことを考えながら歩いていたところ
ふと近くに見知った香りが漂っていることに気づく。
思わずフィロメラ?と呟いたところ
練習中だったのか階段を下りてくるフィロメラの姿が。
フィロメラは急に話しかけられたことで動揺していたが
チセもまたそんなフィロメラを見て戸惑ってしまい
お互いにそわそわしていた。
フィロメラは匂い袋はどうとかお茶はどうとか色々話しかけてくるチセに
どうしてそんなに私に構うのかと尋ねていた。
チセもその理由が分からないらしく
バツが悪そうになんだか話しかけたくなってと頭を掻きながら
嫌だったらもう話しかけないと口にするが
フィロメラは話しかけられるのが嫌なわけではないようで
たどたどしく人前で喋るのは苦手でどっちも一人の時なら大丈夫だと告げ
この場を去るのだった。
そんな彼女と入れ替わりに姿を見せたリアンとアイザック。
チセは彼らが来るのが分かっていたから
ルーシーは急いでこの場を去ったのだと気づく。
そんな彼らもまたルーシーの事が心配だったようで
ようやう目を覚ましたと聞かされ安堵するが
チセからルーシーのお兄さんも見舞いに来ていたと言われ
怪訝な表情を見せていた。
チセはもしかして私が倒れたり眠り込んだ時も
みんなこういう風に心配したりしていたのかと思い至るが
次の瞬間影に潜っていたルツから今更かよと突っ込みを受けることに。
やっとそっちの立場がわかったか!と
これまでのうっ憤を晴らすかのように繰り出すルツの言葉を
素直に受け止めるチセだが
ふとエリアスが影の中からいなくなっていることに気づく。
ルツによるとさっき影から出て言ったらしく
何も言わずに行ったのは何故なのかと考えていたが
ルツからこれが何も言われない不安感だと
どことなく愉し気な表情で言われてしまい・・・。
そんな二人が自分達の存在をよそに
念話でぎゃあぎゃあと騒ぐ様子を見ていたリアン達は
魔法使いと使い魔はあんな感じなんだなと
興味深さげに見守っていたのだった。
一方、禁書室から一冊の本が無くなったことで
それを管理していた司書たちは大騒ぎとなっていた。
定期確認の時には何も起きていなかったらしく
まさか偽書に入れ替えられたというのかという疑念が・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!
感想
なんか結果的に無事だったものの散々だったキャップから
学院に戻ってきたチセたちですが
ルーシーが思いのほか厄介な状態だったみたいですね。
とりあえず目を覚ましたものの十日にも渡って眠り続けていた様ですし
一体何があったのか気になるところです。
そんな彼女ですがまさかその兄が
セスだったとは流石に驚きましたね。
チセが売られるときにも竜騒動の時にも
登場した彼とルーシーがまさか兄妹の間柄だったとは・・・。
それになにやら二人の関係もよろしくないみたいですし
ルーシーの問題にもこれから関わっていくことになるのかなと。
あの”負け犬”発言の真意も気になりますしね。
とまあ、その他にもチセが聞いた声の正体とか色々気になるところはあるものの
いずれ明らかになるだろうと思います。
こんなにもやもやした感じで終わるとは思えないですしね。
それはそれとして9/10にコミックス12巻が発売となり
さらにヤマザキコレ先生監修によるスピンオフ作品2作が
それぞれ一斉同時発売になるとのこと。
今回本誌にはその2作品の第一話が特別収録されていますので
興味を持った方は是非手に取って読んでほしいところ。
その内の一つは魔法使いの嫁の小説集金糸篇に載っていた作品である
稲妻ジャック~を再構築し漫画化したもので
私も興味がある作品になります。
今回の二つの作品は”マンガドア”という無料漫画アプリで
独占連載している作品になりますので
読みたい方は是非検索を!