3月のライオン 雑誌掲載最新話

3月のライオン最新 166話 ネタバレ&感想 若き日の父

2019年10月25日発売のヤングアニマル 2019年21号に連載されている

3月のライオン 166話のネタバレ&感想になります。

 

第166話 道⑥ 21号掲載(2019)

内容ネタバレ

 

”勝たなければ強くなければ”

”将棋で力を示せなければ僕には何も残らない”

”勝てなければ僕はただの役立たずだ”

 

順位戦B級2組第6局

この黒星で零の今期昇級はかなり苦しくなった。

 

零が炭を飲んだような気持ちで帰ろうとしたとき

声をかけてきたのは田中七段だった。

 

二人で居酒屋でおでんを食べながら

この間の対局について話す。

 

どうやら田中さんはこの間の対局で

長時間でヘトヘトになってしまい

感想戦が出来なかったことからずっとモヤモヤしていたらしく

零との話ですっきりしていた。

 

そしておでんで身体がぬくまった頃

田中さんが話してくれたのは

零が知らなかった若き日の父の話だった。


田中さんと父は昔奨励会で一緒だった時期があったらしく

面白い将棋を指す人だったと語る。

 

研究熱心で誰よりも真面目に勉強を積み重ねるのに

ここ一番という対局でも気になる手が見えると

真っすぐにそちらにかじを切って皆を唖然とさせたりしていたと。

 

皆、君のお父さんの将棋が好きだった。

特に幸田さんなんかは本当に桐山さんの事を尊敬しており

いつもふたりであーだこーだ棋譜を前にやり合っていた。

そう丁度今の君と二階堂君みたいにねと。

 

だから幸田さんが君を内弟子にいたと聞いた時

ああ・・・と思ったと語る。

 

そしてこの間対局した時は

ああ、今桐山さんの息子さんと指しているんだって

不思議な気持ちだったと。

 

田中さんはひとり言みたいに話し続け

僕には息子が2人いて上の子が君と同じ年なんだ

だから何というか・・・。

 

と言うと、下を向いてしばらく黙った後小さく言った。

「本当に今までよくがんばったな」と。


田中さんと別れた帰り道

零は一人橋から川を見ていた。

 

そこへひなたから連絡が入り

もんじゃ焼き屋へと向かうと

そこには川本三姉妹と一緒に何故か林田の姿が。

 

どうやら林田からあかりに

もんじゃ食べたこと無いから連れてってくださいと

メールしたらしくきりっとした表情で

初めて喰った!めっちゃコーラに合う!と

コップを手にもんじゃを楽しんでいた。

 

そして席に着いた零は隣に座るひなたに

れいちゃん何食べたい?ひな当ててあげるねと

嬉しそうに話しかけられていた。

 

知ってるよ「明太もちチーズ」でしょ!!?と笑顔で言われた

零は一瞬呆然した表情を見せるも

嬉しそうにそしてどこかほっとした笑みを浮かべて

すごい・・・当たりだと答えるのだった。

 

当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

なんかいきなり重い感じで始まった今回ですが

ラストの零の表情は明るかったので一安心って感じです。

 

それにしても零くん今期昇級厳しいみたいですね。

今回の負けでかなり苦しくなったとのことですが

精神的にかなり追い込まれていたのが

よくわかる回だったのではないかと。

 

始めに零の心情を綴った一文がありましたが

”勝たなければ強くなければ”

”将棋で力を示せなければ僕には何も残らない”

”勝てなければ僕はただの役立たずだ”の言葉は

なんていうかあまりにもさみしいなと感じました。

 

まあ、零の人生において将棋というのが

それだけ大きいと言うかそれしかないと考えていたわけですから

仕方ないかもしれませんがさみしいなと。

 

ぶっちゃけ二十歳前の学生が

そこまで思いつめなくても・・・と少し悲しく思いました。

 

まあ、田中さんの若い頃の父親の話と

最後の川本三姉妹&林田先生のおかげで

ずっと沈み込むような形にはならなかったのが幸いでしたね。

 

あれがなければまた何日も沈み続けることになったでしょうし

本当に彼らがいてくれてよかったなとしみじみ思います。

 

それにしても前回零が図太くなってきたと言っていましたが

やっぱり根っこの部分はそう変わらないみたいですね。

 

まあ、そのほうが零らしいとも思ってしまうわけですが

零が落ち込む時は本当にダウナーな感じになってしまいますので

難しいところです。

 

それはそれとして田中さんの口から桐山父のことが語られましたが

自分の息子と同じ年の対局相手とか

なんていっていいかわからないだろうなと。

 

桐山父の息子ということで感慨深いとでも言えばいいのか

時の流れは早いなとでも言えばいいのか・・・。

 

田中さんが零との対局中徐に外へ眼を向けた時がありましたが

さまざまな思いが去来していたんだろうなと改めて思います。

 

なんにしても田中さんにとっても

零と対局したことは色々な意味でよかったのではないかと。

例え勝ったとしてもそれは変わらないでしょうね。

 

とりあえず今回でタイトルにもある道シリーズが

終わったのではないかと思いますので

次回どうなるのか楽しみです。

 

ちなみに次回についてですが

予告になかったのでとりあえず次号は休載になるかと。

 

再開が次々号になるのかそれ以降になるのかはわかりませんが

ここ最近結構掲載されてるけど大丈夫かと思っていましたので

なんか安心感が(苦笑)

 

そろそろ新しいコミックスが発売されてもいい頃ですし

そちらの作業があるのかも。

 

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