2019年10月30日発売の週刊少年サンデー 2019年48号に連載されている
君は008 第83話のネタバレ＆感想になります。
第８３話 代償と対価
内容ネタバレ
シックボーイによりホテルの外へと投げ出されたエイトだが
ギリギリのところで壊れた拍子に飛び出た鉄筋に掴まることで
辛うじて落下を防いでいた。
その姿にしぶとい奴だな～と
他人事のように呟くシックボーイに
怒りを募らせるエイトだが
上を見ると懐に入れてあったはずのコインの袋が・・・！？
刻一刻と中間考査終了の時間が迫る中
エイトは必死にコインへ手を伸ばそうとするが
意識を喪い倒れている聖の身体が落下しかけていることに気づく。
エイトは聖をなんとか目覚めさせようと声をかけるが
そんなエイトの行動をよそにシックボーイは
アイスマンがいないんじゃこんな街にいてもつまらんとして
帰り際に聖を蹴り飛ばし落としてしまう。
その衝撃にコインの袋も落ちてしまい
エイトは両方掴むのは無理だと判断していた。
そんなエイトの脳裏にはあやめや野原との
これまでの記憶が次々と浮かび上がり
そして最後に浮かんだのは亡き父親の姿だった。
その記憶を見たエイトがすまんと皆に謝りながら手を伸ばしたのは
コインの袋ではなく聖の身体だった。
しかし流石に二人分の体重を片手で掴むのは無理があったらしく
落下してしまった瞬間その光景を下から見ていた
あやめと野原が瞬時に動き出していた。
あやめから投げ渡されたタイブレードを手にしたエイトは
壁に突き刺して落下スピードを落とすことで
なんとか壁に足をつけることに成功。
その上でファンデルシューズの起動させることで
地面に叩きつけられることなく着地に成功するのだった。
そしてコインが入った袋を必死に追いかける野原だが
その袋は丁度走っていたオープンカーに落ちてしまい・・・。
考査終了まであと10秒。
10、9、8・・・カウントダウンが進む中
エイトはあやめに今までの戦いが無駄になり
退学になれば記憶すらも失うことになることになることを
すまないオレのせいだと悔やみながら項垂れていた。
そんなエイトにあやめは
でもたとえ記憶が消されたとしても
もう一度あなたと出会ってみせると綺麗な笑みを浮かべ
エイトの目には涙が浮かんでいた。
そして3、2、1・・・とカウントダウンが終わりを告げ
中間考査の終了、そしてエイト達の失格・退学が決定しようとしていた瞬間
どこからか飛んできた何かをキャッチしたエイト。
思わず飛んできたものを手に取ったエイトだが
それは一枚のコインだった。
これは一体！？と飛んできた方へと目を向けると
そこには初日にエイト達のチームと戦い敗北し
コインを一つ返したチームだった。
借りてた1枚だ！と言うそのチームの行動を皮切りに
エイト達を見ていたアルファ1の七々扇や乱歩まさる、
ひまり達アルファ3チームから次々とコインが！？
天から降り注ぐコインの雨に
エイトは涙を浮かべて笑顔で皆にありがとうと言い
あやめはこんなことが起きるなんてと笑みを浮かべ
野原は奇跡だ！と涙を浮かべて叫ぶのだった。
”犠牲ばかりだったその正義に、初めて訪れた対価”
”降り注ぐ光の雨はきっと、夜空に浮かぶ月よりもきれいで・・・”
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ！
感想
今回で長かった中間考査も終わりを迎えたわけですが
結果としては最良と言えるのではないかと。
シックボーイとの予期せぬ遭遇によって
失格どころかその命まで終わりかけたエイトでしたが
あの皆からのコインの雨で全部報われたような気がします。
エイトがコインを失ったことを悔やんだ後の
あやめのあの暖かい言葉と表情はかなり良かった！
そしてその後の他のチームからの
コインの雨とかもう感動して涙が・・・。
正直こういったバトル漫画で感動することは
そうないんですが今回の展開は本当に良かったです。
エイトの掲げる正義の諜報員、
それは亡き父親と同様のものなんですが
これまで誰もそれを認めることはなかったわけですからね。
もちろんコインをくれた他チームの皆も
本心からそれを認めたわけではないでしょうけど
これまで報われること無かったエイトの想いが
多少なりとも報われる形になったのも間違いないかと。
いや～何度も見返してしまうほどの良回だったわけですが
とりあえず次回は今回の中間考査の結果発表とかに
なるのではないかと思います。
流石にあそこまでされてエイト達が不合格になることはないでしょうけど
どのチームも残ると言うわけにはいかない以上
結構な数のチームが失格になったんだろうなと。
見知った連中は大体合格しているとは思いますが
予期しない事態もあり得るのでその辺りは気になるところ。
それにあのホテルにドグラ・マグラがいたことも
議題に上がるでしょうし
まあ、すんなり終了と言う感じにはならないんじゃないかなと。
改めて言いますが今回の話は本当に良かったので
これからもファンのひとりとして
さらに良い作品になればいいなと願っています。