2019年12月26日発売のモーニング 2020年4・5合併号に連載されている
宇宙兄弟 348話のネタバレ&感想になります。
第348話 激しい卒業式
内容ネタバレ
六太は今から着水に臨むエディ達の無事を祈りながら
以前キャプコムとしてビンスの帰還の際に
ダミアンから教えてもらったことを思い出していた。
ビンスが帰還の準備に入り待機中となった頃
六太はメモに書いてあった”HC”と見慣れない文字について
傍らにいたダミアンに尋ねていた。
ダミアンによるとこれは”帰還”を示すものであり
クルーたちの間では”激しい卒業式(ホットコメンスメント)”と呼ばれ
それはこれから帰還するビンスも同様であるとのことだった。
帰還船の激しい揺れは”祝辞”であり
地球に着いたら驚くほどあっけなく
クルーはバラバラに解散することになる。
それぞれの人生が始まる”卒業式”であると・・・。
世界中が固唾を飲んで見守っていた
エディ達の帰還船は強い衝撃と共に海へと着水。
船内にいたカルロたちは辛そうな表情を浮かべるベティに声をかけるが
どうやら衝撃で痛みが走っただけのようで
彼女の口から大丈夫と聞きようやく安堵していた。
そしてエディから着水が完了し
全員無事であることが知らされると
大歓声が鳴り響くのだった。
それは月でも同様のようで
エディ達の無事の帰還を祝って
六太とフィリップは”帰還ダンス”と称し
二人で楽しそうに踊っていた。
無事に着水することに成功したオリオンは
その後すぐさま船に回収されることに。
ベティは揺れる船内にちょっと酔いつつも
宇宙とは違う地球の重力を感じながら
改めて自分が生きて帰還したことを再認識していた。
船にはクジョー他スタッフが勢ぞろいしており
すぐさま運ばれることになるベティ。
ベティは一人先に運ばれる事に文句をいいつつも
クルーの皆にありがとうと感謝を伝えると共に
また会いましょうと言葉を交わすのだった。
Aチームの無事の帰還を見届けた六太は
その後も問題ないことを知らされ喜びつつ
フィリップと共に作業していた。
今日は一杯やろうぜというフィリップに
いいねえと賛成しつつも六太は
実をいうとちょっと”置いてけぼり”を感じるかと思っていたと
内心を吐露していた。
フィリップも同じように思っていたらしく同意しつつも
実際にはそうでもなかったようで
言葉に出来ないこの感じは一体何なんだろうかと考えていたが
六太の「自分の一部がちゃんと地球に帰った」という表現に
それだ!と思わず声をあげていた。
六太は自分達がそう思った一方で
エディ達Aチームにとっては逆だろうと思っていた。
エディ達からすれば
「自分の一部がまだ月に残っている・・・」
ジョーカーズはまだ誰も
”卒業”できてないまま・・・であると。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回のラストでカルロが心配そうに
ベティに声をかけていたので何かあったのかと思いましたが
特に問題なさそうでなによりでした。
流石にこれからは病院に運ばれ
全身メディカルチェックを含めた処置が行われるでしょうけど
もう地球に戻っている以上大丈夫と判断して良いかと。
それにしても”HC”今回のタイトルにもなった
激しい卒業式と呼ばれているみたいですが
なんとも洒落た表現だなと改めて思います。
宇宙から地球へと帰還する際は
クルーも見守る家族・スタッフもかなり緊張感が高まりますが
そう表現するのは悪くないなと。
いわば宇宙飛行士だけの特権というか
彼らだけに呼ぶことが許された特別な言葉だと思います。
それにしても六太も言っていましたが
月に残ったBチームは素直に帰還を喜んでましたが
AチームはBチームが戻ってこない限り
本当の意味で帰還した喜びに浸ることはないんでしょうね・・・。
ただその分六太達が無事に戻ってきた時に
自分達の時以上に嬉しいはずですので
その時が楽しみです。
この続きは予告では2020年1/16発売の7号にて
掲載されるとのことですので
新年もまた楽しみにしたいと思います。