2024年12月26日発売の
モーニング 2025年4・5合併号に掲載されている
宇宙兄弟 419話の
ネタバレ&感想になります。
第419話 遺言
内容ネタバレ
幼い頃、六太と日々人は
シャロンと共に天文台からの
日の出を見て騒いでいた。
日々人はちょっとした疑問を
覚えたようで口にする。
あれが月だったらさ
”日の出”じゃなくて”月の出”って言うの?と。
シャロンはええそうよと
日々人の疑問に答えながら語る。
もし私たちが月にいて
地球が昇ってくるのを見たら
それは”地球の出”であると。
それを聞いた日々人は
へえ~まんまーと笑っていたが
六太はそれが気に入ったらしく
”地球の出”に思いを馳せていた。
その後はシャロンに見守られながら
互いにギャグを言い合ったりしていたが
六太は日の出を見ながら改めて思う。
見てみたいなあ・・・”地球の出”と。
”地球の出”の時間となり
ソユーズが交信可能域に入ったことから
JAXAから日々人に通信が入る。
六太君は見つかっていますか?と。
日々人はカメラから視線を外すことなく
通信に応える。
こちらソユーズ日々人。
進行方向からピッチ0度から
90度まで見ていますが
まだ見つかっていません!と。
その報告を聞いた者たちの間で
悲観的な空気が流れる中
六太もまたソユーズを見つけられず
だめなのか・・・と零していた。
酸素残量は9%・・・
ずっと見てるけどソユーズは見えない。
アシストモードでも・・・
肉眼でも見つけられないと。
もうだめだ・・・と心が折れかかりつつも
六太は自身の声を記録する。
わ・・・わかってるよ。
地上のみんなは俺を助けるために・・・
必死にやってくれたって。
最期に紫さんからの
メッセージを聞けたことが
せめてもの救いになったよ。
もう・・・本当にこれが最期だと
口にしながら六太は
ヘルメットを脱ぐかどうか考えないとな・・・
と思いながらも話を続ける。
ああ・・・くそ・・・っ
でも・・・夢は叶ったよな。
シャロン天文台を完成させた。
シャロン・・・帰れなくてごめん・・・
約束したのに・・・
地上のみんな・・・
オリュールのみんな・・・ごめん。
いや・・・「ごめん」じゃねえな
みんなのおかげで宇宙に来れた。
みんなのおかげで宇宙飛行士になれたよ。
ありがとう。みんな・・・ありがとう。
そう涙をこらえながら
日々人に対してメッセージを残す。
日々人・・・お前もありがとな。
父ちゃんと母ちゃんのこと・・・頼んだぞ。
日々人・・・お前が弟でよかったよ。生きろよと。
一方日々人は、今もなお必死に
六太を探しておりJAXAに向けて報告する。
前方には見当たりません。
想定では可能性は低いとされてましたが
ここから”後方”を確認していきますと。
JAXA側も日々人の言葉に
一瞬ざわつきを見せながらも了承し
ではヨー”180度”ピッチ70度から
見ていこうと指示し日々人もそれに従う。
しかしカメラには六太の姿は映らず
日々人は何故見つからないんだ!と
今までに見たことないほどに
険しい表情を浮かべていた。
日々人へのメッセージを残した後
六太は最期・・・だから・・・っと
もう一度前方を向いて”地球の出”を見ますと
少しずつ体勢を動かし始める。
もう全部出ちゃってるかな・・・
最期はやっぱり故郷を眺めながら・・・
そう思い体勢を入れ替えた六太は
その光景に目を奪われつつ口を開く。
ああ・・・間に合った・・・
でもどうせならもうちょいまん丸い地球を
見たかったな・・・最期くらい・・・
”三日地球”の”地球の出”か・・・
と思いつつ思い出されたのは
あの日、日々人がギャグとして披露した
”ピースの出”だった。
そんなこともあったなと
口元に笑みを浮かべながら
視線を下げた六太は
光を反射する何かに気づく。
そして目を細めて
それがソユーズであることを理解すると
言葉にならない声を上げながら
日々人の名を叫び・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
六太が宇宙で遭難してからというもの
ずっと辛い展開が続いてましたが
今回は飛び切りでしたね・・・。
特に六太がタイトル通り遺言なのか
地球のみんなと日々人に
メッセージを残すところなんか
涙がとまりませんでした。
六太本人も涙をこらえたり
鼻をすすったりしていましたが
あんなメッセージを残す方も
残された方も辛いだろうなと。
ただそれでも最後の最後に
六太がソユーズを発見できた瞬間は
かなりアツかったですね!
まだ日々人は六太を発見出来ていないようですが
それでも六太としてみれば
地獄に仏じゃありませんが
それに近い心境だったのではないかなと。
まだ日々人側が見つけたわけじゃないので
本当の意味で安心は出来ませんが
少なくとも見える位置にいることは
間違いないわけですから
少なくとも朗報だと思います。
それに六太がソユーズを
目視できる位置にいることで
出来ることもあると思いますし
六太も何かしらアクションを
起こすこともできるかもしれませんしね。
ともあれ久々に良い展開で
終わったこともありますので
これからどうなるのか楽しみです。
ちなみに気になる次回についてですが
2025年1/30発売の9号に掲載予定とのこと。
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