2020年7月9日発売の別冊少年マガジン 2020年8月号に連載されている
進撃の巨人 130話のネタバレ&感想になります。
第130話 人類の夜明け
内容ネタバレ
船内にてハンジからオディハへ向かうことになった事、
それに伴いレベリオを救う道はどこにもなかったと聞かされた
ライナー達のショックは大きかった。
特にアニはだったらもう私が戦う理由はなくなったと項垂れ
私は降りると告げる。
そんな彼女にハンジはたとえ今すぐ”地鳴らし”が止まったとしても
レベリオもマーレも壊滅状態を避けられない
それはマガトも分かっていたと語る。
だが彼は命を賭して私達を先へ進め
それはレベリオやマーレのためじゃなく
奈も知らぬ人々を一人でも多く救えと私達に託すためであると。
その言葉を聞きアニはだとしたら最初の疑問に戻るけど
あんたにエレンを殺せるのかと問いかける。
私がエレンを殺そうとするのを
あんたは黙って見ていられるのかと。
アニはミカサのほうへ目を向け
もう戦いたくない、あんたと殺し合いたくない
あんた達とも・・・エレンとも・・・と
心情を吐露するのだった。
エレンはどこからが始まりだろうと考えていた。
あそこか?と過去を振り返りつつも
いや、どこでもいい
すべてが最初から決まっていたとしても
全てはオレが望んだことであり
すべては・・・この先にあると。
ある時、イェレナから
世界とエルディア双方を救う術は
”安楽死計画”しかないと
ジークの計画を聞かされた。
それを聞いていたフロックに
エレンはオレはジークの計画に従うフリをすることを告げる。
従うフリをして何をするんだと問われた
エレンは・・・。
場面は変わり
エレンはヒストリアに憲兵団はお前を巨人にして
ジークに食わせる計画を進めていることを話し
憲兵と争うかここから逃げるしか手がないことを告げる。
ヒストリアは私だって牛の世話だけをしてたわけじゃないと
その計画をしっていたが
この島が生き残る一番堅実な方法があれば
私はそれに従うと自らを犠牲にする覚悟を決めていた。
他に方法がなかった。
でもあの時エレンが私を庇ってくれて
みんなが動いてくれたから・・・
私はそれで十分だと儚げに笑っていた。
エレンはそんなヒストリアに告げる。
お前がよくても・・・オレは違うと。
そして以前フロックに明かしたように
自身が考えていることを明かす。
それは世界を滅ぼし
すべての敵をこの世から
一匹残らず駆逐するというものだった。
ヒストリアは島の外の人すべてが敵じゃないとして
そんなの間違っていると否定するが
エレンはそれを理解してなお考えを変えるつもりはなかった。
憎しみによる報復の連鎖を完全に終結させる唯一の方法は
憎しみの歴史を文明ごとこの世から葬りさることであり
お前に島の生贄になるためだけに生まれる子を産ませ
親子同士を食わせ続けるようなマネはオレがさせないと。
それを聞いたヒストリアは悲痛な表情を浮かべ
あなたを何としてでも止めないと
二度と旨を張って生きていくことが出来ないと訴えかける。
エレンは耐え難いなら始祖の巨人のちからで記憶を操作し
それまでお前が黙っていればいいと告げる。
そんなことは出来ないと反論しようとするヒストリアだが
エレンからできるさ、お前はあの時オレを救ってくれた
世界一悪い子なんだからと言われ・・・。
マーレに潜入した際
エレンはジークにミカサの頭痛について話を聞いていた。
ジークによるとアッカーマン一族に
特有の疾患があるなんて聞いたことがないらしく
宿主?を守る習性?そんなものはないとのことだった。
ジークは俺が思うにその好意には正体も習性も
やむにやまれぬ理由も無く
ただお前の為なら巨人をひねり殺せるくらい
お前が好きなだけだと語る。
お前はどう応える?と言われたエレンは
オレは長生きしてもあと4年しか無いんだぞと
その想いに応えるつもりがないことを告げる。
そしてオレが死んだ後もずっとあいつらの人生は続く・・・
続いてほしい、ずっと・・・幸せに生きていけるようにと
仲間達への想いを口にするのだった。
大陸へと向けて進軍する巨人達に対し
世界は連合艦隊を組み
”地鳴らし”に対抗しようと終結していた。
この地球上に存在しうる最も巨大な大砲の
ほぼすべてが今ここに集結し
人類の英知のすべてが同じ目標に狙いを定め
この奇跡を叶えた艦隊が阻止できないなら
これを止める手段はもう人類に存在しえないと。
そして姿を見せた巨人達に向け
各艦から大砲が降り注ぐも
巨人達は意に介していないかのように
相手をする事もなくただ前へと進む。
その進軍を阻むことは出来ず
逃げ出す兵士達は絶望の中巨人達の背後に
一際大きい巨人の姿を見て零す。
・・・あれは・・・ヤツだ・・・
”進撃の巨人”であると・・・。
エレンの歩みは止まらない。
母が巨人に喰われ
駆逐してやる、この世から一匹残らずと決意した
あの日から、一度も止まらず歩み続ける。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回はようやくエレン視点というか
フロックやヒストリアに
自分の考えを明かす場面がありましたね。
なんとも悲壮な決意ではありますが
エレンが仲間達の幸せを願っているのは
間違いなさそうです。
それと以前ミカサに習性がどうのこうのと言ってましたが
それも嘘だったこともわかりましたし
本当に仲間を大切に思っているんだなと。
まあ、その方法は思うところはありますが
私的にはアリなんじゃないかなと思っています。
というよりもアルミン達はなんだかんだで
対話でなんとかしようとしていますが
正直それもどうかなと思いますし。
というかいくらアルミン達が対話を望んでも
相手が応えなきゃダメなわけですし
極端ではありますが
エレンのとった方法は実現性という意味ではアリかなと。
それにエレンは自分があと何年も生きられないことを
理解しているみたいですし
仲間の未来の為に批判を承知で動いているわけで
それを責めることは出来ないですしね。
何にしても既にエレンは大陸に上陸したみたいですし
あとはハンジ達がどのタイミングで
やってくるかでしょうね。
全てが終わってから来ても意味はない以上
早い段階で来るとは思いますが
どちらにしてもそうすんなり和解はできないような気もしますし
来てほしいような来てほしくないような
何とも言えないところですが・・・。
それでも会わない事にはどうにもならないので
その時どう展開していくのか楽しみです。