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キングダム 最新 750話 ネタバレ&感想 桓騎の根源にあるもの

2023年3月9日発売の

週刊ヤングジャンプ 15号に掲載されている

キングダム 第750話

ネタバレ&感想になります。

 

第750話 首斬り桓騎

内容ネタバレ

 

追い詰められた桓騎に対し

李牧は最後に少し話したいと語り掛ける。

 

武器を捨てて投降しなさい。

そうすればその配下達の命は助けますと。

 

その申し出に驚いたのは

桓騎達ではなく桓騎に恨みを持つ

趙兵達だった。

 

納得できず騒ぎ出す彼らに

上和龍がその意図を説明する。

 

李牧様は桓騎の命まで

助けるとは言っていない。

 

桓騎はここで殺さずとも

捕らえればいつでも殺せる上に

その身柄は色々と利用価値があると。

 

それで納得したのか投降を促す趙兵らをよそに

桓騎は笑いながら皆に行っていいぞと告げる。

 

その言葉に驚いた配下の者達は

お頭はどうするつもりなのかと尋ねるが

当の本人はそんなつもりはさらさらなく

そんなダセェことするわけねェだろと笑っていた。

 

それを見た桓騎兵らはそれでこそお頭だと

言わんばかりに笑みを浮かべ

さっさとかかってこいと挑発し始め・・・。


李牧はその様子を見て

やはり理解に苦しむと語り問いかける。

 

暴虐を働くだけの

ただの獣の集団かと思いきや

そうじゃない。

 

なのに一方でお前は馬風慈が言ったように

心なき十万斬首などの”大虐殺”を行う。

 

なぜだ 仲間内の”思い”があるなら

相手側にも当然あると分かるだろう。

 

なぜそれを必要以上に踏みにじる。

桓騎お前は自分で思わないのか。

 

”思い”を自分の身内だけにしか

向けることが出来ないお前の心の器は

ノミより小さいと。

 

その言葉に桓騎はてめェの都合のいい話

ばっかしてんなよと李牧に告げる。

 

どういう意味かと聞き返す李牧に

お前にこいつらの思いが分かるのか?

虐げられた奴らの思いが

分かるのかって言ってんだよと。


一方、信達は戦場から撤退する中

召から桓騎について話を聞いていた。

 

致命傷と思しき傷を負った召は

自分がもう長くない事を悟っており

今話しておかないと・・・と

偲央の死が桓騎を変えたのだと語る。

 

当時砂鬼の長だった

偲央と桓騎の二人は好き合っていた。

 

あの桓騎が惚れるくらい

偲央は本当に美しくて強い人だったと。

 

でもあの日 桓騎達が留守の時に

砂鬼一家が襲われ偲央が連れ去られた。

 

紀巴という城邑の城主の命令だった。

一体で存在感を増す桓騎への見せしめで

偲央はそのまま殺された。

 

何度も乱暴され手足を斬られ

酷い有様だった・・・と。

 

あの時の桓騎は見ていられず

当然偲央の復讐に出たけど無理だった。

 

相手の城主は堅く城を閉ざし

中に侵入することも出来なかった。

 

程なくして桓騎は砂鬼を出て消えて

ずっと南の方で自分の一家を作った。

 

そこで桓騎は数年かけて

一家を大きくしていき

軍隊ほどの規模に膨れ上がったとき

紀巴上に攻め入って城を落とし

城主らを捕らえたのだと。

 

紀巴城の名を聞き摩論は

思い当たることがあったのか

首斬りの紀巴城!?と口にし

召はそうだと肯定する。

 

桓騎は偲央の仇として

城内の人間全員の首を

自分の手で斬り落とした。

 

それで”首斬り桓騎”の

異名がついたのだと。

 

召は桓騎は本来・・・

虐げられた者達の解放者になれる

男だったと思うと語る。

 

それが偲央の死で光を失い

城内皆殺しでさらに自分を

闇の底へと突き落とした。

 

それは仕方ないことだとで

偲央はあんな死に方をして

いい人じゃなかった。

 

だから桓騎は怒りの中に

居続けることに・・・。

 

召は本当は桓騎と偲央は

出会わない方がよかったとさえ思うと話すが

衣央はそれは違うと否定する。

 

桓騎は怒りの中に・・・

ただ闇の中に居るわけじゃない。

そう見えるが桓騎は——。


李牧はその気持ちは

あなた程わかりませんと話す。

 

しかし分からないからといって

無意味な排除はしないと。

 

そして李牧はあなたの怒りの源が

何となく分かってきましたと言い

その源を口にしようとするが

桓騎の目の奥の光を見て違うことに気づく。

 

その目は逆に絶望していない。

絶望しきれていないことを。

 

絶望したならただ虚ろになるだけだが

そうではない。

 

この不完全な世界に絶望していないから

誰よりも怒り続けているのではないかと。

 

衣央は語る。

桓騎は闇のずっと奥底に

わずかな光を灯し続けている。

 

奴の周りに日陰者達が集まるのは

桓騎が完全な闇じゃないからだ。

 

桓騎の奥に在り続ける

外からは見えない程の小さな光・・・

それは間違いなく姉偲央だ。

 

桓騎は姉さんと出会ったから

これ程の男になったのだと。

 

話を聞いた摩論は我々は

桓騎一家とは何だったのかと叫ぶ。

 

お頭の心の中心は偲央で満たされていて

我々はただ仇を討つために

集められただけなのかと。

 

しかし衣央は否定する。

確かに桓騎一家は偲央姉さんの

仇討ちのために作られた。

 

だが仇討ちが終わっても

桓騎は砂鬼一家に帰ってくることはなく

桓騎一家も解散しなかった。

家族だったんだと。

 

衣央はそれを昨年の

雷土の死で確信したと語る。

 

怨念返しだ。偲央の時と同じ

大切な人を無残に殺された苛烈な復讐。

それくらい雷土の存在は大きかった。

 

それは摩論も同様であり

桓騎にとってお前達は

いつの間にかかけがえのない

”家族”になっていたんだと。

 

その言葉に昔を思い出した摩論は

お頭を置き去りに悔やむが

衣央はいいんだと声をかける。

 

お雨はしっかり役目を全うしろ。

ちゃんと今 桓騎の元へは

別の家族が向かっていると。

 

そして李牧の本陣へと辿り着いた那貴は

あの中にお頭がいる!と一家の者達共に

絶対絶命の死地へ向け、駆けるのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

ようやく桓騎の怒りの源が

なんなのか明らかになりましたが

やっぱり偲央の事が根幹にあったみたいですね。

 

大切な人が無残に殺されたことで

その恨みを晴らすために

城内の者を斬首したのがきっかけで

首斬りの異名がついたと。

 

そして衣央が言うように

雷土の時も同様であり

彼が拷問の末無残に殺されたことで

その恨みが趙兵に向かい

十万斬首が生まれたと。

 

ぶっちゃけその規模の大きさが

桓騎らしいと言わざるを得ませんが

その気持ちはわからなくもない気がします。

 

誰だって大切な人が無残に命を落としたら

その恨みをぶつけようとするのは

当然だと思いますしね。

 

相手側としてみれば

これまで散々残虐な所業をしておきながら

自分の身内がやられたからって

そこまでやるのかと言いたくもなるでしょうけど

それが桓騎という男なんだろうなと。

 

それにしても砂鬼一家と摩論を

飛信隊に預けたのは

やっぱり生きていて欲しいからなんでしょうね。

 

それは黒桜達も同様でしょうけど

彼らがいなければあの奇襲そのものが

成立しないだけに外すわけにはいかなかった

というのが真相じゃないかなと。

 

なので今那貴が李牧の本陣に

突っ込もうとしている事は

桓騎にとっても想定外でしょうね。

 

恐らく那貴の存在に気づいた桓騎は

バカ野郎が・・・と言いながらも

口元に笑みを浮かべるんだろうなと。

 

ともあれ桓騎が捕まるのをよしとしない以上

最後まで抵抗することになるでしょうね。

 

桓騎兵らもそんな桓騎を慕って

最後の最後まで行動を共にするでしょうし

あそこにいる者達と那貴一家は

恐らく全滅するまでやり合って

この戦いは終幕となるのかなと。

 

なんにしてもこの戦いは

すでに決着しているので

あとは桓騎がどんな最期を迎えるのかを

見届けるだけでしょうね。

 

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