2024年9月25日発売の
アフタヌーン 11月号にて連載されている
ヴィンランド・サガ 214話の
ネタバレ&感想になります。
第214話 千年航路㉓
内容ネタバレ
海側から襲来する
ウーヌゥのカヌーによる大艦隊。
砦内の男達があまりの光景に
呆然と立ち尽くす中
ムインは来たか!と
他の者達に攻め時だと声をかける。
壁に網をかけて登って来るウーヌゥ達を
男達は懸命に追い落としながら
イーヴァルとストルクに指示をくれ!と叫ぶが・・・!?
男達からの指示を求める声にも応えず
ストルクは冷静に判断していた。
どうしようもないと。
壁側にウーヌゥ戦士約200人
海から新手約50人。
対する俺達はケガ人を除いて52人
ぜんぜん足りないと。
そうした中、エイナルはオレの班で
海からの敵を迎え撃つとして
オレ達の壁の持ち場は他の班で
埋めてくれと声を上げる。
ストルクはちょっと待ってと静止しようとするも
エイナルは今すぐ誰かが迎撃しなけりゃ
手遅れになると動き出す。
ストルクも今はそうするしかないと判断し
時間を稼いでくれ!と返すが
斧を手に歩き出したイーヴァルに気づき
ダメだ!行くな!と声をかける。
しかしイ―ヴァルの意志は固く
ストルクが涙ながらに訴えかけても
翻すことは出来なかった。
お前には指揮官の才能がある・・・
みんなお前を頼ってる。
仲間のためにお前に
出来ることをやるんだと。
進んで危険を引き受ける。
そうしてこそのリーダーってもんだと
海からの敵を迎え撃つために向かうのだった。
海から上陸してきたウーヌゥに対し
斧や槍、木の盾を手に迎え撃つ砦の男達。
イーヴァルはその身に矢を受けつつ
斧をウーヌゥ人に叩きつけながら思う。
そうとも オレはリーダー。
オレこそが戦士。
仲間のために 国のために
敵と戦う。
あぁ・・・最高だ
ずっとこれが欲しかった。
大義のために戦いたかった。
生きてる。どうだ!
オレは今ここに生きてるぞ!
しかしそれも長くは続かず
数に勝るウーヌゥの槍が
イーヴァルの体を貫いたその時
脳裏に浮かんだのはストルクたちと
笑顔で麦を収穫する場面だった。
オレは真の戦士だと言い残し
イーヴァルは倒れ伏し
彼の持っていた斧にウーヌゥ達が群がる。
迎え撃った男達が持っていた武器を
ウーヌゥ達が嬉しそうに取り合うが
ウーヌゥの一人が海から
船が向かっていることに気づき声を上げる。
ウーヌゥ達がノウド人の船が来るとして
迎え撃とうと武器を構える一方
船の先頭に立つヴァルガルは斧を手に
憤怒に満ちた顔で砦を睨みつけ・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
海と陸からの挟撃を受けたわけですが
もうどうしようない感じですね・・・。
武器を持ち込んだ張本人である
イーヴァルも討たれてましたし
どう考えても勝ち目はないかと。
元々、数ではどう考えても勝てず
それでも砦があれば何日かは
防げるんじゃないかレベルでしたからね。
砦の有利性を海からの挟撃によって
失ってしまった以上
そうなるだろうなという感じです。
それにしてもイーヴァルですが
最後の最後まで救えない男だったなと。
リーダーがどうこう思いながら
どこか満足そうに命を落としましたが
結局悪いのってお前が武器を
隠し持ってたからじゃない?
って思いが正直あります。
もちろん大陸から黒死病が
もたらされたのもあると思いますが
ムイン達が村を襲った理由として
ノウド人の鉄の武器を欲しがっていた
というのがやっぱり大きい。
フライングして村を襲撃した
ガーハホチ達の狙いもイーヴァルが持っていた
鉄の武器だったわけですしね。
なので命を落としたイーヴァルについては
正直自業自得もいいところかなと。
とまあ、亡くなった人について
これ以上悪く言うのは終わりとして
エイナルが無事なのか気になるところ。
海からの襲撃を迎え撃った男たちが
何人も倒れていたのは確認しましたが
そこにエイナルの姿はなかったので
まだ生きている可能性もあるのかも。
どちらにしてもピンチなのは
間違いないと思いますが
ヴァルガル達が来たことで
何かしら動きが出るのではないかと思ってます。
何十人もの兵士達がいるならともかく
恐らく船に乗っているのは
ヴァルガルと乗組員くらいなので
ここから勝てるとは思えませんが
生存者が脱出できる可能性も・・・。
ともあれヴァルガルが何をするか次第で
色々変わってくると思いますので
戻って来た彼がどう動くのか楽しみです。
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