2024年10月25日発売の
アフタヌーン 12月号にて連載されている
ヴィンランド・サガ 215話の
ネタバレ＆感想になります。
第２１５話 千年航路㉔
内容ネタバレ
海からの挟撃を受け
砦内で戦っていた男たちは
次々と命を落としていた。
そうした中、エイナルもまた
槍を手に撃退に向かうも
他の者達はすでに討たれたのか
周りをウーヌゥ達に囲まれ
絶体絶命の窮地に陥っていた。
ウーヌゥ達はふらつくエイナルを見て
すでに勝利を確信しており
誰がエイナルの持つ鉄の槍を
手に入れるのか言い争っていた。
ウーヌゥの言葉がわからないエイナルは
仲間割れか・・・？と思っていたが
ウーヌゥ達はクジで順番を決めて
仕留めた奴が槍をもらうことに決めたようで・・・。
前に出てきたウーヌゥの男を見て
そうか・・・ひとりずつか
案外紳士だなお前ら・・・と
槍を構えるエイナル。
そんなエイナルを見ていた
周りのウーヌゥの男は
目が怯えていることに気付いていた。
あのノウド人 人を殺したことないな。
殺すのも殺されるのも怖がってると。
殺るんだ 殺らなきゃ殺られるだけだ
殺らなきゃ何も守れない
殺らなきゃアルネイズ村が滅ぶんだ
殺るんだエイナル！
あれは敵だ！殺せ！殺せ！！
そう決意を固めていたエイナルに
ウーヌゥの槍が・・・！？
一方その頃、配下の者達と共に
上陸したヴァルガルは
ウーヌゥを相手に斧を振るっていた。
ヨーム戦士団として
数多の戦場を潜り抜けてきた彼らにとって
原始的な武器しか持たない
ウーヌゥ人などまるで相手にならず
鎧袖一触で蹴散らされていた。
あまりにも強い相手を前に
ウーヌゥ人達は恐怖からか次々に逃走を図り
ヴァルガルは逃げる者は
追わなくていいと皆に指示。
そしてケガ人の手当てを優先させるが
ヴァルガルは砦内の凄惨な様子を見て思う。
なんてェ有り様だ・・・
トルフィンの旦那はまだお帰りに
なっていねェのか・・・？
そうして辺りを見渡した時
ウーヌゥ人と相対するエイナルに気づく。
互いに槍を突き出した状態で
動きを止めていた両者だが
ウーヌゥ人の槍は届かず
エイナルの槍が喉を貫いていた。
血を吐き倒れるウーヌゥ人を前に
呆然としつつも息を整えるエイナル。
そんなエイナルにヴァルガルは
ケガの具合を心配すると共に
ようがんばりましたと声をかける。
しかし倒れたウーヌゥ人が
まだ生きていることに気づいたエイナルは
発狂したかのように持っていた槍を
ウーヌゥに突き刺し始める。
槍の柄が折れてもなお
止めを刺そうとするエイナルを
ヴァルガルは身体を呈して止める。
エイナルさんもういい！
もう死んでる！と。
大丈夫もう死んでます。
はやく傷の手当てをと
ヴァルガルはエイナルを促すが
エイナルは焦点が合わない目をして呟く。
・・・しかたなかった
しかたなかったんだ。
しかたなかった・・・。
その様子を見てヴァルガルは
痛ましい表情を浮かべながら
そうです これァ仕方のねぇことですと声をかけるが
エイナルは悄然とした様子で呟く。
しかたがなかったんだ・・・と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ！
感想
ヴァルガルが仲間を引き連れて
参戦したことで一先ず砦内の戦闘は
終わったようですが
決して勝利とは言えないでしょうね・・・。
イーヴァルや他の者達も
大勢討たれてますし
なんとか生き残ったエイナルも
呆然自失状態・・・。
ヴァルガルはそんなエイナルを
仕方がなかったと肯定したものの
自分の手で初めて人を殺めてしまったことは
それだけショックが大きいのだと思います。
それもこれまでトルフィンと共に
そういう事をしなくていいように動いてきただけに
ああいう状態になるのも分かる気がします・・・。
言ってみればこれまでやってきたことを
全て無にするようなもの。
エイナルもアルネイズ村を守るために
人を殺めることを決意したんでしょうけど
それすらも全て吹き飛ぶほどの
衝撃だったんでしょうね・・・。
これでエイナルの心が折れるかどうかで
これから先トルフィンと行動を共にするのか
それともしないのかが決まることになるかと。
私としては実際に自分の手で
人の命を奪ってしまったことで
トルフィンの理想が正しいのだと理解した
みたいな展開になったら嬉しいですが・・・。
なんにしてもこれで戦いが終わるはずもなく
戦いはまだまだ続くとは思いますが
早いところトルフィンに戻って欲しいものです。
戻って来たトルフィンも
今の状況に心を痛めるでしょうけど
それでもトルフィンでなければ
戦いを終わらせることも難しいと思いますし。
まあ、その方法については
皆目見当もつかないわけですが
それでもトルフィンなら
なんとかしてくれるのではないかなと。
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