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【漫画版】アルスラーン戦記 最新 第134話 ネタバレ&感想 キシュワードvsマヌーチェルフ

2024年12月9日発売の

別冊少年マガジン 2025年1月号に連載されている

アルスラーン戦記 134話

ネタバレ&感想になります。

 

第134章 アトロパテネの亡霊

内容ネタバレ

 

黒い雲がエクバターナを覆い隠そうとする中

突如王都の上空から現れた異形の怪物たち。

 

民衆達は襲い掛かる怪物たちを前に

騒然となり次々と命を落とす。

 

そうした中、兵士達もまた

怪物たちに矢を放ち応戦するも

己の身を顧みない怪物を前に

劣勢を強いられていた。

 

なんだこいつら!どこから沸いた!?

猿か!?鳥なのか!?

こんなものは見たことがない!と。

 

そうした様子を王宮の屋根の上から

眺めていた尊師は口を開く。

 

見たことがない?

三百年も経てば人々から

こんなにも忘れ去られるものなのか。

 

そうよな 今や歴史を語る古き石盤しか

その姿を見ることができぬからのう。

 

人々の記憶から消えるのも

無理からぬことよ。

 

そして尊師は手を広げ嘲笑うかのように

笑みを浮かべながら告げる。

 

見よ 王都エクバターナの誇る城壁も

天空から少しつつけばこの有り様!

なんという脆弱!

 

エクバターナの民よ

その厚く重く荘厳な城壁を

後生大事に抱いて蛇王様に降れと。


~パルス東方国境 ペシャワール城~

キシュワードの息子であるアイヤールが

母親たちに見守られながら訓練していた。

 

父上が留守の間

私がこの城と母上を守るのだと

鼻息を荒くするアイヤールに

母は優し気な笑みを浮かべ声をかける。

 

あなたもきっとおじい様や

キシュワード様のように

立派な万騎長になれるでしょうと。

 

しかしアイヤールはそれでも

早く強くなりたいと願う。

 

それは祖父であるマヌーチュルフが

ルシタニア軍に殺されてしまったことが

原因となっていた。

 

おじいさまを倒すくらいだもの

ルシタニア軍は強いのでしょと。

 

ただその後ルシタニア軍が

パルス国内から逃げ出したことについては

知らなかったらしく

そのことを教えられたことで

改めて父に尊敬の念を抱く。

 

父上はやっぱりとても強いんだ・・・

ルシタニアをやっつけたんだね・・・

おじいさまの仇を討ったんだ・・・!と。


一方その頃キシュワードと

マヌーチュルフの戦いは

激しさを増していた。

 

単純な技量という部分では

キシュワードが僅かに勝っていたものの

マヌーチュルフが首を一回転させて攻撃を躱すなど

常人ではありえない動きをみせたことで

劣勢に追いやられつつあった。

 

それでもキシュワードは懸命に応戦していたが

マヌーチュルフの動きに対応しきれず

片腕を斬られてしまうことに。

 

マヌーチュルフは死んで王に詫びよ!と

止めを刺すべく襲い掛かるも

キシュワードは斬られたばかりの傷を押して

両手で剣を振るい真っ向から迎え撃つ。

 

キシュワードの双刀はマヌーチュルフの身を

三つに切り裂くことに成功するが

キシュワードの傷は悪化し

剣も持てなくなっていた。

 

先程の一撃が致命傷だったのか

ボロボロと崩れ始めたマヌーチェルフは

空を見上げつつ口を開く。

 

便利ではあったが

しょせんは借り物の肉体か・・・

 

無念 屈強な己の胴体は

アトロパテネの野に置き去りのままだ。

 

ルシタニアにしてやられ

国王陛下もお守りできず

何もかもあの地に置いてきてしまった。

 

無念だ 無念だ おれは死んでも

死にきれぬのだよ 婿どのと。


血のような涙を流しつつ

そう語るマヌーチュルフに

キシュワードは語り掛ける。

 

アトロパテネの仇はアトロパテネで

アルスラーン殿下が成し遂げました。

 

殿下と次の世代を受け継ぐパルスの若者たち・・・

加えて異国の者 賊までもが心をひとつにし

ルシタニア軍をパルスの大地より一掃したのです。

 

パルスはアルスラーン殿下によって若く新しい力で

生まれ変わろうとしていますぞ養父上。

 

いずれアイヤールも王となられた殿下に尽くし

この国をより良き国へと変えてゆくでしょう。

 

しかしながらルシタニア王から

アンドラゴラス国王陛下を

お守りできなかったことはこのキシュワード・・・

弁明のしようもございませぬ!

 

双刀将軍の片腕を・・・

今はこれをもって陛下に許しを乞う所存。

 

いつか隠り世の陛下の元へ

おわびにまいりますゆえ

どうかそれまでは片腕にてご寛恕を 養父上と。

 

その言葉を聞き届けたマヌーチェルフは

キシュワードに対して恨み言を口にすることなく

風化するままに消えていき

残されたのはその首だけだった・・・。


戦いが終わり駆け寄ってきた兵士に

キシュワードは養父上の御首を

丁寧に包んでおいてくれと頼む。

 

なにやら悪しき力で操られていたようだ。

我らに襲いかかったのは本意ではなかろうと。

 

斬られた腕を見た兵士たちは

内心この腕では・・・と思い口を噤むも

キシュワードはそんな兵士の思いに

気づいたのか笑みを浮かべて告げる。

 

「この腕ではもう闘えん」か?

安心しろ オレが闘えずとも

受け継いでくれる若い力が

この国には溢れかかっておると。

 

一方その頃、トゥースとハイルの戦いも

始まりを迎えようとしていた。

 

知らぬ顔だと口にするハイルに対し

トゥースは改めて名乗る。

 

わが名はトゥース。

アトロパテネの戦のころは

港町ザラで守備隊長をしておりましたゆえ

貴殿とは面識がござらん。

 

このような形で対峙する羽目になるとは

残念なことでござるなと。

 

そんなトゥースの名乗りに対し

ハイルは笑みを浮かべながら言葉を返す。

 

・・・地方の守備隊長ごときが

倒すと申したかこの万騎長ハイルを

殺してくれるのかこの俺を若僧が!と。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回のラストで異形の怪物たちが

王都に現れましたが

とりあえず一体に対して兵士一人では

ちょっと厳しそうな感じでしたね。

 

あの怪物が一体何体いるのかはわかりませんが

誰かしら指揮をとらないと

どうしようもないかも。

 

ただ指揮をとれるであろう将達は

それぞれ蘇った万騎長らと対峙しているわけで

魔導士側もかなり本気だなと。

 

それもキシュワードとの闘いを見る限り

生きている時と同じかそれ以上みたいですし。

 

ただまあ、片腕が動かないとはいえ

キシュワードが勝った以上

恐らく指揮をとることになるかと。

 

そうすれば少なくとも

今以上に対応できるでしょうし

王都内の怪物は任せるしかないのかも。

 

そして次回についてですが

トゥースとハイルの戦いになりそうですね。

 

正直トゥースの戦いは多少見たことがあるとしても

ハイルの方は正直実力のほどがわからないだけに

なんともいえないところ。

 

流石にトゥースが負けるとは思いませんが

彼としても万騎長と戦うなんて

思いもしなかったでしょうから

どんな戦いをみせてくれるのか楽しみです。

 

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