2024年12月27日発売の
ヤングアニマル 2025年1号に連載されている
3月のライオン 211話の
ネタバレ&感想になります。
第211話 タイトル不明
内容ネタバレ
オレの住む坂のある町では
5時になると「ふるさと」が流れる。
誰もが知ってる その曲の
3番の歌詞を口ずさみ
「切ない歌詞ね」と彼女は言った。
――その彼女が この町を出て
ふるさとへ戻って行った時
「――そうか オレはもうあそこへ
戻る事は無いのだな」と気付いた。
そして彼女がいた風景すべてが
――もう戻れない懐かしい場所に変わった。
「こころざし」って何だ?
オレの場合は何を指す?
何をもって「果たした」事になる?
そもそも果たせなかった者はどうなる?
――ならば いちかばちかの
でかい「こころざし」を抱いてしまった人間は
その ほとんどが帰る事がかなわないのでは?
だとしたら オレは?
オレは ここで生き――そして何処へ行くのだ。
島田の両取りに対して
零の指した手を見て
神宮寺らは頭を抱えていた。
いや 打つよ・・・アレ見たらオレも打つよ。
いやあの並び見たらかけるよ そりゃ両取り!
島田ァ「勝った」って思ったろうに・・・
まさかこんな風にすり抜けられるとは・・・と。
それから島田の指した手は
神宮寺らも取るしかないと
予想した通りの手だった。
そして零は次の手を指すがその瞬間
少し視界が開けたような感覚を覚え、ふと思う。
これは・・・自分は今
そんなに悪く無いのでは・・・
少し動き回れるようになって来た・・・
――よしっこれでここから
玉頭戦に持ち込めれば・・・
そう思ったその時
5時となり鐘の音が鳴り響く。
――ああ・・・5時の鐘だ・・・と
思いながら島田は次の手を指すが
その手は零にとって思いもよらない手だった。
島田さん!?この状況で寄せに!?
・・・でもこれは島田さんっ
あなたも相当危ないだろうよ!
そう思いながら零が顔を上げると
眼の前にはまるで何事でも無いように
盤の上に命を放り投げてくる
静かな鬼が座っていた。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回最後に零が指した手により
ちょっと盛り返したみたいですが
5時の鐘が鳴ると共に雰囲気が一変した
島田さんを見る限り
ここからが島田さんの本気のようですね。
元々ふざけていたわけではないでしょうけど
一切の感情を消したかのような
島田さんの表情を見るに
そう思ってもいいと思います。
今の島田さんの状態は
柳原棋匠とのタイトル戦並みだと思いますしね。
考えてみれば今まで島田さんと対局した際に
これほどまでに本気で相手をしてもらったことは
恐らくないと思いますので
そういう意味でもどうなるのか楽しみかも。
もし仮に今の島田さんを倒せるならば
もしかしたら零のタイトル戦が
見られる可能性もあるかもしれませんし。
それにしても島田さんが
タイトルを取るために
尋常じゃない努力をしているのは
これまでの話で分かっていたつもりですが
思っていた以上に重いですね。
文字通り全てを捧げてもなお
未だタイトルが取れないわけですから
本当に厳しい世界だなと。
まあ、相手も同じかそれ以上に
覚悟が決まっているわけですから
仕方ないのかもしれませんが・・・。
ともあれ零にとって
勝つにせよ負けるにせよ
本気の島田さんと指せることは
決して無駄にはならないかと。
もう寄せに入ったということは
終盤だと思いますので
どんな結末を迎えるのか楽しみです。
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