雑誌掲載最新話 キングダム

キングダム 最新 第837話 ネタバレ&感想 決断の時

2025年5月29日発売の

週刊ヤングジャンプ 26号に掲載されている

キングダム 第837話

ネタバレ&感想になります。

 

第837話 東龍の鐘

内容ネタバレ

 

秦軍が新鄭へと襲来し

包囲したとの報は届いていたが

なぜかそれ以上の動きがないことで

朝廷はやきもきしていた。

 

そんな状況の中、王安王は

重圧に耐えきれなかったのか

玉座で吐いてしまう。

 

それを見た文官達は心配し

今倒れられては叶わないと

下で休んでもらおうとするも

王安王は儂は・・・大丈夫じゃ・・・と

冷や汗を流しながら耐えていた。

 

一方その頃、新鄭を囲む秦軍の面々は

開戦の合図がないことに苛立っていた。

 

それでも大将である騰の号令がなければ

勝手に動くわけにはいかず

各所の将たちは騰へ

再三伝令を送るように指示するが

騰からの号令はかからず・・・


その頃寧姫は侍女らと共に

東龍の塔へ向かい走っていた。

 

息を切らせながらもこの先を抜ければ

もう少しで東龍の塔に・・・というところで

寧姫は侍女に隠れるように指示する。

 

どうやら治安維持軍の兵士たちが

馬に乗って見回っているらしく

一隊を指揮する兵は皆に告げる。

 

怪しい者がいたら即捕えよ。

抵抗する場合には斬ってかまわぬと

夏侯龍様に言われてあると。

 

王族の者しか入れぬ区画にもかかわらず

手が回っていたことで寧姫たちは

遠回りして向かうことを決める。

 

包囲したのにもかかわらず

秦軍が動きを見せないことで

韓兵達も戸惑っていた。

 

中には城壁の高さにひるんでいるのでは?と

士気を上げるために利用する者もいたが

洛亜完らも向こうに待つ利・・・があると思えず

訝しみながらもじっと動向を窺っていた。

 

そんな状況の中、寧姫の決断を待っていた騰は

これ以上は待つわけにはいかず

一瞬悲しげな表情を浮かべると

井闌車を最前面に出せと命を下す。

 

その頃寧姫もまた東龍の塔に辿り着き

鐘のある上階に向け階段を登っていた。

 

この上の鐘を鳴らせば・・・

新鄭の戦いは止められると。

 

夢で見た光景を現実にさせぬよう

涙をこらえながらも懸命に走る寧姫だが

騰の元に井闌車が配置に着いたとの報が・・・!?


寧姫が鐘の元へ辿り着いたとき

まだ城外では戦いは始まっていなかった。

 

まだ始まってないことを確認した寧姫は

東龍の鐘・・・これを鳴らせばと

傍らにある槌を手にした瞬間

その肩に重圧がのしかかる。

 

”韓の歴史が終わる”

英呈平原で見たあの数々の死が全て無に帰す。

彼らの死が全て。

 

いや彼らだけではない。

これまでの数えられない犠牲が・・・

 

を守る一心で血を流し命を落とし

それでも守り続けようと・・・繋ごうと・・・・してきた。

 

韓という国を私のこの

たった一振りで・・・終わらせる・・・

 

た・・・たった二十五年しか生きていない

ほとんど何も分かっていないような女が

たった一人で・・・そんなことが・・・

許される・・・のか・・・と。

 

そんなことを思った瞬間

寧姫の脳裏に浮かび上がったのは

幼い頃、両親と共に民衆から祝福され

誰もが笑みを浮かべた幸せな光景だった。

 

その光景を思い出してしまった寧姫は

尊い歴史をく・・・砕く・・・出来ない・・・

わ 私には出来ないと涙を流し

手に持っていた槌を落としてしまっていた。


そして騰が一瞬目を閉じ

寧姫・・・やはり無理でしたか・・・と

新鄭攻めの号令を下そうとした瞬間

蹲る寧姫の元に駆けつけたのは王安王だった。

 

息を切らせながら姿を見せた王安王は

寧姫を抱きかかえ、涙ながらに謝る。

 

す・・・すまぬ・・・

こ こんな役をお前に託そうなどと・・・

ゆ・・・許してくれ・・・と。

 

その上でお前の行動に勇気をもらったと

あとは・・・儂がやる・・・

これは本来・・・王の役目・・・・だと

転がっていた槌を手に鐘に向き直る。

 

息を整えながらも鐘を鳴らそうとする王安王だが

自分が王になった時のことを思い出す。

 

皆の歓声を受けながらの戴冠式。

栄えあるこの韓の第22代の王に任命すると

母から頭に冠を戴いた時に言われた。

 

あなたは自慢の息子です。

胸を張って王を務めなさい。

韓を頼みますよと。

 

その事を思い出した王安王に

鐘を鳴らすことは出来なかった。

 

やはり儂には無理だ・・・と零す王安王だが

その手に触れたのは寧姫だった。

 

寧姫は涙を流しながら語る。

父上・・・やはり私達はふつうの人なのですよ・・・

 

きっと鐘を鳴らしても鳴らさなくても

私達は深く後悔します。だったらせめて・・・と。

 

その言葉に王安王はその通りだと言い

寧姫と共に槌を握り鐘に向き合う。

 

国は守れなかったが・・・寧・・・

今いる新鄭の民の命は・・・我らで守るぞ!

 

そう二人、力を合わせて振るった槌により

城内に鐘の音が鳴り響き

号令をかけようとしていた騰は・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

ついに鐘がなったわけですが

王安王や寧姫にかかる重圧を思うと

吐き気すら覚えるレベルですよね・・・。

 

国を滅ぼしたことがあると言う人は

まずいないのでその気持ちがわかるとは言えませんが

考えただけでも自分には無理だろうなと。

 

滅ぼす国が自分にとってどうでもよくて

悪い感情しかないとしても

滅ぼした責任を考えると避けたいですし。

 

何にしてもギリギリのところで

寧姫たちの決断は間に合ったっぽいですし

これで事態は動くことになるかと。

 

願うならば寧姫や騰の思うように

無血開城に近い結果になればと思いますが

夏侯龍と治安維持軍のことを思えば

そう簡単にはいかないでしょうね・・・。

 

すでに王族ですらも手にかける相手ですし

王や寧姫がその対象になってもおかしくないかなと。

 

正直こんな状況にあって色々な意味で

一番危険な人物が夏侯龍だと思いますので

彼の動向次第で良くも悪くも変わると思います。

 

洛亜完かヨコヨコあたりが

前もって始末してくれれば幸いですが

そうなる可能性は高くないですし・・・。

 

なんにしても寧姫たちの決断が

事態を動かすのは間違いないと思いますので

これからどんな流れになるのか楽しみです。

 

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