2025年6月4日発売の
週刊少年サンデー 27号に掲載されている
界変の魔法使い 第24話の
ネタバレ&感想になります。
其の二十四 魔法使いと最初の町
内容ネタバレ
鬼壱との契約により王子の掌に刻まれた
”十三”という刻限を示す数字。
世無は王子を心配しながらも
お前、呪いをかけられたぞと告げる。
それを聞き王子は
鬼壱が言ったことを思い出す。
刻限は次の満月・・・
十三日後に必ず君を”開く”と。
それでも王子は時間は稼げましたよね?と
口にするが、世無はそんな王子をアホ!と言い
それが何を示しているのか説明する。
中の記録を見られるってことは
真印を獲られるってことなんだよ!と。
ようやく王子も事態のマズさを理解したのか
表情を変えつつも世無に訊ねる。
真印は”鍵”ですよね。
獲られるとどうなるんですか?と。
それに対し世無は相手にもよるが
ざっくりいえば拒絶できなくなると説明し
王子があの人【黒】の魔法使いですよねと
口にしたことでさらに言葉を続ける。
そう、深部への介入はもちろん
大概のことはできる大魔法使い。
そいつに十三日後合鍵を渡して
中に入る許可をお前は与えたんだと。
あまりの事に愕然とする王子に
世無はそんな顔しても遅い!と言いつつも
記録を見られるだけで済めばいいが
相手は鬼壱だからな・・・と
鬼壱のことについて語る。
あいつの持ってたでっかい目玉あるだろう?
あれは三大神脈のうちの
”時間”の領域に特化した神眼なんだ。
龍の眼って言われてるが・・・
大きさから見ても最高位の神獣の持ちものだろう。
どうやったんだかあいつはそれを・・・
相手を生かしたまま奪って
自分のものにしている。そういう奴だと。
その言葉によりショックを受ける
王子をよそに世無は掌に目を向け悩み始める。
呪いを解こうにも・・・
あいつの術入り組んでいる上に
ねちっこすぎてよく分からないんだよな・・・
仕方ない、一旦城に戻るかと口にしたところで
王子は嫌ですと拒否する。
世無は嫌ってお前・・・そりゃ保証はできないが
城の方が講じる方策も・・・と話すが
王子は悲壮感を漂わせながら
僕はまた外に出て世界を見られますか!?と訊ねる。
分からないなら・・・確実な方がいいです・・・
このままでも十三日分は見られますよね・・・?と。
そんな事を悲壮感たっぷりな表情で言った
王子に対し世無はバチコーンと
周りにも聞こえるくらいにデコピンすると
戸惑う王子に呆れた様子で告げる。
そんな顔をするんじゃない!
子どもはもっと未来に期待していいんだ!と。
その上で・・・オレが不甲斐なかったと
改めて王子に謝る。
奴の術に警戒しすぎて、まともに動けなかった。
対してお前の覚悟は充分だったな。
鬼壱とはオレが話をつける。奴も七色・・・
まったく交渉できない相手ではないからな。
お前はもう、余力全て
旅の楽しみに突っ込んでいいと。
震えていたロキを宥め
飛国跡地を後にした世無一行。
王子は遠ざかる飛国跡地を見て思う。
飛国の跡を見ても
何も思い出さなかったな・・・
――界変が起こった時の記憶・・・
見られる前にせめて自分で思い出したい・・・
あの時何があって・・・
僕は、何をしたのか――
そんな事を考えていた王子に
世無は声をかける。
【緑】の魔領を出てしまったからな。
ここから基本飛ぶか歩くかの移動になると。
王子は訪問する相手が
「蒼国」の方だと前もって聞いており
蒼の国までどの位かと訊ねると
世無はこれからについて説明する。
まっすぐ飛べば三、四日あれば蒼には入れるが・・・
色々寄りたい所もあるからもう少しかかると。
それから空を飛び続ける世無とロキだが
ある程度飛んだところで世無は
この辺にしとくかとロキに声をかけ
その背の上で眠っている王子に目を向ける。
王子は風を防ぐためか結界を施しており
指先一つで結界を壊した瞬間
王子は寒っ!と言いつつ目を覚ます。
どうやら川沿いに町があるらしく
世無は妖魔街があるのだと語り
近くの山に降り立つことに。
そしてロキに宿を探すようにと指示し
お弁当を食べながら待つこと一時
いい所ありましたとロキが戻るが
案内された先にあったのは
”月下楼”という名の明らかに高級そうな宿で・・・
ロキによると妖魔のやってるホテルとのことで
何とも言えない表情をする世無に
ロキは変身を解きながら告げる。
そもそも私みたいな高位妖魔連れてたら
金持ちにしか見えませんよ。
あきらめて金払いよくやってくださいと。
それからホテルの支配人と会い
案内された先にあったのは
テラスからも出入りできる
明らかに最上級の部屋だった。
世無はこんな鐘の遣い方してたら
早々に野宿・・・と文句をつけようとするも
王子はテラスから見える光景に
眼を輝かせていた。
これが町かあ・・・これ全部に
誰かが暮らしているんですね・・・
どれだけたくさんの人がいるんだろう・・・!と。
そんな王子に毒気を抜かれたのか
世無はそれ以上ロキに文句を言わず
嬉しそうに外を眺める王子に声をかける。
まあ色々みたいだろうが
とりあえず休め小僧。ロキも休ませる。
――ようやく想像の世界から出たな。
起きたら町の散策に行くぞと。
笑みを浮かべた世無の言葉を聞き
王子は呪いが刻まれた掌が疼くのを感じながらも
はい!と嬉しそうに返すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
鬼壱から受けた呪いですが
あれだけ世無が警戒していただけ
とんでもないものだったみたいですね。
以前に世無が真核についての話をしてましたが
あの一瞬でああも強力な呪いをかけるとは
さすが【黒】の魔法使いといったところでしょうか。
世無も解除できるかわからないレベルらしいですし
旅の初日から厄介な相手と会ったものです。
ともあれ最悪あのまま城に戻る選択肢も
十分にありましたが、とりあえずはこのまま
旅は継続していくことになりそうですね。
十三日という刻限付きということもあって
時間が迫った時には対処が迫られるでしょうけど
そこは世無に任せる他ないのかも。
それにしてものっけから高級宿に
泊まる羽目になった世無には気の毒ですが
ようやく王子の嬉しそうな顔が見られましたね。
あれだけ外の世界を楽しみにしていただけに
ああいう顔が見られたのは良かったなと。
とりあえず次回は世無の言うように
王子にとって初めての外の世界の町を
散策することになると思いますが
どんな展開になるのか楽しみです。
初日が初日だっただけに
トラブルなく過ごして欲しいものですが
良きにせよ悪きにせよ
何かしら起こるのは間違いないかと。
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