ヴィンランド・サガ 129話のネタバレ&感想になります。
第129話 バルト海戦役⑤
内容ネタバレ
刃を向ける追手に対し素手で対するトルフィン。
そんな様子を近くの民家から覗いていた子供たちは
状況が良く分からないながらもトルフィンにエールを送っていた。
無手で構えるトルフィンに対し丸腰の貴殿を倒しても勲にならんとして
これを使えと剣を渡し、さらにひとりを相手に多勢でかかるのは不名誉だと
一人の男が前に出て相対することに。
男はトルフィンに対しトルケルを倒した男と戦えることに喜びを感じながら
早く剣を拾えと告げるがトルフィンはその剣を拾うことなく
デカい図体に重い防具と武器で強くなったつもりか、のろいんだよお前らと告げ
男に向かって動き出す。
男はその速さに驚きながらも構えていた斧を振り下ろすが
その一撃は空を切ったばかりかトルフィンに後ろを取られ
首筋への一撃で倒れ伏してしまうのだった。
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その光景を見ていた周りの男が見事と称賛しながらも
別の男が続いてトルフィンに挑むがその攻撃もトルフィンにとっては遅く
腕の骨を砕いて一蹴。
追手を率いる男は圧倒するトルフィンに対してようやく相手の力量が分かったのか
すぐさま囲んでいる全員でかかるように指示し一対多数の戦いが始まるが
トルフィンの圧倒的な実力に加え彼を援護するヒルドの弩によって
瞬く間に倒されていた。
自身を含めて残り三人となってしまった男はすぐさま残りの二人に戦うようにと指示するが
その二人の男は持っていた剣でその男を貫いていた。
そして二人の男は敵意が無いこと示すため兜を脱ぎ素顔を露わにして
トルフィンの前へと膝をつくと自分達がヴァグン大隊のものだと明らかにした上で
お迎えに参上したと述べるのだった。
困惑するトルフィンに対し男たちはそれぞれエスキル、ヴラーゲと名乗り
自分達はフローキ配下に潜んで動向を探っていたこと、
そしてヴァグンはフローキを討つべく活動しており、
是非ともお力添えいただきたいと願い出ると共に試した形になってしまったことを謝罪するのだった。
そして二人首領であるヴァグンに会ってくれるようにと頼むが
トルフィンはどいつもこいつもとどちらも気に入らないようで
お前ら勝手にやってればいいことでなんで関係ない人間を巻き込むんだと憤り
オレはただの商人だ、巻き込むなと大声を張り上げていた。
そうして少し落ち着きを取り戻したのかトルフィンはヒルドと共に
ここから立ち去ろうと歩き出すがエスキルはそんなトルフィンに対し
羊の皮を被ったとて狼がその羊の群れで暮らすことは叶わず
あなたは狼の血筋なのだと告げる。
そうした中、民家から戦いの様子を見ていた子供が駆け寄って来て
貝殻で作ったらしい首飾りを渡され、トルフィンはありがとうと言いつつそれを受け取るが
次の瞬間、その子の母親が飛び出してきて恐怖の表情を浮かべながら
すみません、すみません、お許しをと謝っていた。
その光景を見て呆然とするトルフィンに対しエスキルたちは
フローキは第二第三の刺客を放ちその度に今日のようなことが起こるのだと言い
民草を巻き込んでいるのはあなたなのだと告げる。
そう告げられたトルフィンは受け取った首飾りをただ黙って握りしめることしか出来ず
そんなトルフィンに対し二人はあなたは少なくともバルト海では
羊の群れの中では暮らせないのだと告げるのだった・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
相変わらずトルフィンの強さはかなりのものだと
思わせてくれる戦いでしたがなんとも哀しいと言うか淋しい感じで
終わってしまった回でしたね。
まあ、あれほどの強さとそして血筋と過去を持っているわけですから
どちらの勢力にとっても見過ごすことが出来ないのは分からないでもありませんが
それにしたってなかなか厳しいものです・・・。
それにしてもヴァグン派に関してですが
いきなり排除しようとしたフローキに比べれば多少理性的だとは思いますが
結局トルフィンを味方にするか排除するかの違いしかないので
トルフィンからしてみたらどちらもいい迷惑なんでしょうね。
どちらもトルフィンを放っておくという選択肢を取らない以上
どちらも厄介なのは間違いないですが
どちらかと言えばフローキよりもヴァグンの方がまだいいかなと。
もちろんトルフィンは誰かを殺めたり戦ったりすることを望んでいないので
どちらの勢力にも興味はないとは思いますが
いきなり殺されかかるよりはまだいいかなと。
そんなこんなでギリシアへの旅は大幅に中断させられることになりそうですが
今のところどうすればあの状況から抜け出せるのかも分からないですし
おそらく流されるままにヴァグンに会いに行くことになるんじゃないかと思ってます。
ヴァグン(多分未登場?)がどういう人物なのかわからないので
どういう結果になるかは分かりませんが
最悪でもフローキとは違って人の話を聞くタイプであることを祈るばかりですね。
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