ネタバレはあくまでも詳しくなりすぎず
流れを理解できるくらいの内容となっておりますので
詳細が知りたい方はいずれ出るDVDやBDを購入することをオススメします!
第18話 奔流/経る時
内容ネタバレ
<Chapter.37 奔流>
研究会に参加するため島田の家へと訪れた零は
去年島田が獅子王戦挑戦者決定トーナメントで落とした一局についての
検討に参加することに。
相変わらずどちらも引かず収拾がつかなくなった二海堂と重田を
詰将棋で黙らせることに成功した島田からこの一局について聞かれた零は
自分でも言葉にならないのかその感覚を”気持ち悪い”と表現していた。
その表現について島田は何か思い当たることがあったらしく
零に明日もう一度一人で来てくれないかと頼み・・・
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そして翌日寝ていないのが丸わかりな表情を見せながら
零を迎えた島田はあと一局落としたら角番である獅子王戦のことに触れ
自身の故郷である山形について語ると
零に指し方の指示をし二人の対局が始まった。
島田との対局の最中、零は島田の思考がまるでダムが放水を始めたように
圧力となって自身に流れ込んでくるのを感じていた。
いつの間にか家へと帰ってきていた零は
風呂に入っていたらしく対局の疲れからか入ったまま眠ってしまっていたらしく
お湯を出しっぱなしにした浴槽の中で危うく溺れそうになってしまっていた。
零がA級棋士の思考を長時間モロに受け止めたのは初めてであり
まるで濁流のようなその思考を受け止めたせいか
かなりの疲労を感じていたが
それでも流されたり後ずさる事だけはしてはいけないと必死にふんばった。
ぼくたちはプロでありどちらかが一方的に甘い汁をすする関係であってはならず
あの時島田さんは自分から”奪えるモノがある”と思ったから僕を誘い
僕もまたわずかかもしれないが”差し出せるモノ”があると思っていたから
研究会に入れて欲しいと口にした。
だからあの日思った”僕はこの人に聞きたい事がある”
それを掴めるまでは絶対に食い下がるしかないんだと決意を新たにしていた。
翌日、島田は徳島へと旅立ち
獅子王戦第三局の幕が上がろうとしていた。
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<Chapter.38 経る時>
校内で零はもらったばかりの通知表を手に佇んでいた。
そんな彼に声をかけて来た林田に零は
何も変わらなかったと話しながらも何の成果も出せなかったが
進級できたことは先生のおかげだと頭を下げていた。
そんな零に対し林田は成果がなかったなんていうなよと返し
働きながら学校に通って自分で身の回りの事を頑張ってたことを
俺は見てたよと告げていた。
零はこの人はいつだってそうだ、無神経にズバズバとほんとやめて欲しい、
こんな風にいきなりは困るんだと涙を流していた。
そして3月、短い春休みが始まる中
零は獅子王戦第三局二日目の中継を携帯で見ながら駒を並べていた。
戦局は島田が不利な状況のようでストレート負けだけは避けたいと
自分に語っていた島田に対してエールを送っていると
ピンポーンとチャイムの音が。
誰だと思い出てみるとそこには
ひなたとモモの姿があり以前渡したおいなりさんが入っていた
重箱を取りに来たとのことだった。
部屋へと迎い入れた二人に何か飲み物を用意した零は
ひなたからおいなりさんの味について聞かれ
ほとんど香子に食べられてしまったことを誤魔化すことに成功するが
唐突にこないだのあの女誰!?と言われ思わず飲んでいたものを吹き出すことに。
モモが怯えた様子でまじょなの?と口にするのを聞いた零は
泊まった時の香子の様子を思い出し
違うよ、彼女は魔女なんかじゃない、彼女は僕の義姉さんだよと応えていた。
零のその答えを聞いて納得し家へと帰って来た二人は
早速あかりにその事を話すが
あかりはそっちの方がマズイと内心思っていた。
そしてひとつ屋根の下に十数年なのにあの時の2人からはほんの少しだって
姉弟の匂いがしなかったことから
だから零はあの家を出たのだろうと・・・。
獅子王戦第三局百十三手目にして島田開八段投了。
五時になり町中に遠く懐かしい曲が流れ
零は今日初めてその曲が”ふるさと”だと気付くのだった・・・。
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感想
漫画でも思いましたが二海堂とシゲタさんの兼合いは
相変わらずというかなんというか(苦笑)
あれだけ口論してもそれでも一緒にいるわけですから
まあ、仲良いんだろうなと。
それにしても零が島田との対局を経て
改めてA級の凄さを感じていたみたいですが
獅子王戦での島田さんとの対局はともかく
その前に辻井さんと対局したときにはそこまで感じなかったんですかね?
その強さ自体はその時も認めていたみたいですが
やっぱり辻井さんと島田さんの間には
あくまで零にとってはですがなにか違うのかも。
それでも辻井さんがA級なのは間違いないわけですから
あの時は本気ではあったかもしれませんが
今の島田さんほど真剣ではなかったのかもしれませんね。
それはそれとして島田さんがあそこまで
真剣に望んでもなお宗谷名人の壁は厚いですね・・・。
そうでもなきゃ前人未到の七大タイトル制覇出来なかったんでしょうけど
やっぱりこの漫画においての宗谷名人は別格なんだろうなと。
そして後半に入ってからは川本三姉妹が
零と香子の関係を知ることになるわけですが
まあ、あかりさんの言う通りなんだろうなと思います。
あのまま零が家にいたところで状況が良くなるわけでもないわけで
なんていうか零が家を出たのは悪くない選択肢だったのではないかと。
本当の意味でそれが正しかったかどうかは
それこそ時間がある程度経って
なにかしらのイベントが起きない限りわからないんですけどね。
それはそれとして川本家のテレビに映っていた
リスポッケ先生がちょっと気になる。
原作の方では初めの画面しか映ってなかったですし
歌もなかったのですしね。
それになにより映像を見る限りどんな番組なのかさっぱりわからない。
モモちゃんが好んで見たい番組のようですし
幼児用というか教育テレビでやっているような番組だとは思いますが
映像から内容が全く想像できなかっただけに気になります。
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